鎧田著。
思いっきりファンタジー&地元ディスりネタの作品です。
まずはエルフとは、とても長寿な種族といわれる西洋ファンタジーの人外。
トールキンの「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」に登場するので、なんとなく日本でも知っている方は多いです。
そのエルフ達が神奈川県に住んで人間みたいな生活をしているという設定です。
これから先は、ストーリーの核心に触れるので、ネタバレを好まない方はここまで。
さて、表紙の人物は「横浜」と呼ばれるエルフです。
ほかに横浜市には「野毛」と呼ばれるダークエルフ、顔出ししていませんが、「みなとみらい」と呼ばれるセレブなエルフも存在するみたい。
一方で「川崎」は人間。
人間なのだけれど、横浜エルフの親戚に当たるそうです。
エルフは長寿なので、人間の寿命が儚いと嘆きます。
例えば、横浜エルフが有隣堂(本屋)で語学の本探しの回。
その理由は、ペリー来航の時に英語が話せず焦ったからとのこと。
そして「人間ってたった十数年で英語が話せるようになる、すごい」という感覚。
長寿って、本当に感覚が違うな~と感じましたが、エルフそのものがファンタジーの世界の話だった、と我に返りました。
川崎は人間ですが、地元では川崎国と呼ばれる川崎市南部あたりの出身のようです。
私が住んでいる川崎市中部、私の実家がある川崎市北部とは随分雰囲気が違うので、今後新たな登場人物が出てくる予感がします。
西洋ファンタジー、神奈川県、地元ディスりネタが好きでないと、なかなか楽しめない内容ですし、この1巻では神奈川県東部が中心に話が進んでいきます。
なにはともあれ、私にはまるでギャグ漫画です。
くぼたまことさんの「天体戦士サンレッド」を少々彷彿させる楽しさでした。