makoto's daily handmades

高尾山・小仏城山へ行く

今日から、職場締め出しの初日。
さて急なことだし、山登りに付き合ってくれる人もいないので「ぼっち登山」してくるか。

昨年10月19日にもぼっち登山はしているし、高尾山なら安心だ。
それと昨年高尾山に行ったときに京王電鉄のパンフレットに、高尾山からがんばって歩いて景信山(かげのぶやま)へ行ってみよう…という内容が載っていたことを思い出す。
まぁ、そのパンフレットは断捨離でとっくに捨ててしまったが。

調べてみると、高尾山から景信山まではがんばれば私でも歩ける可能性がある。
あくまでも可能性だ。
もっと頑張る人は、高尾山から陣馬山まで歩くらしいが、高尾山山頂から片道5時間かかるというのだから、私にはムリだ。

さて朝はいつも通りの時間に起き、MIFさんを見送る。
高尾山口までは電車で行くとして…通勤ラッシュ前に家を出るか、通勤ラッシュ後に出るか…。
迷っているうちに時間が過ぎてしまい、通常の出勤時間よりも20分遅れて家を出る。
これがまたまだ通学時間帯だったらしく、高校生がいっぱい。
山行くような格好の人は私だけだわ。やられた。

8時30分を回る頃には高校生は居なくなっても、まだまだ社会人が…。
分倍河原で、いつものように新田義貞の後ろ姿を見ながら乗り換え。
するとホームで20代半ばの男性に「京王線ってどっちですか?」と声をかけられる。
無愛想に「あっち」と指さす。
分倍河原駅の乗り換えが分からないとか、どんだけ電車に乗り慣れていないの??

9時15分頃、高尾山ケーブルカーの清滝駅に着く。
10月の山行時に比べて2時間も遅い。今回は、ケーブルカーを利用する。
が、片道切符を買おうとして、間違えて往復切符を購入。まぁ、いいか。
9時30分のケーブルカーに乗る。
テレビの撮影クルーが4人ほど乗ってきた。なんだか楽しそうだ。
がしかし、彼らの仲間が1人遅れるとかで、置いて行ってしまうんだとか。撮影クルーは時間にシビアだからなぁ。

さて、そうこうするうちに高尾山駅に到着。
今回は途中まで1号路、男坂(階段が有る方)を登って、薬王院から裏手に回って最後に3号路を選択。
10月の山行で帰りに通った道をそのまま逆トレースする。
前回使わなかった山頂近くのトイレを利用する。
私が入ろうとしたときにすれ違った女性2人組が、トイレのこと、とくにトイレットペーパーにもの凄く文句をつけていた。
で、私。
え?どこに文句をつける必要があるの?山のトイレではもの凄く優秀なのに…。
まず、トイレが無料だ。しかも作られてまだ間もなく非常にきれい。ちょうどお掃除の方が清掃中だったけれど、本当にきれい。
そして、リュックを下ろせる折りたたみの台もあるし、個室によっては洋式も和式もある。
個室に除菌スプレーが備え付けられているし、赤ちゃん用の台もある。
トイレットペーパーは確かに薄いけれど、山のトイレではトイレットペーパーがないことも。
もうね、街中にあるトイレと同等か、それ以上だよ。デパートのトイレだってこんなにきれいにしていないところだってあるのに。
あの女性達は何を見て、このトイレに文句を付けているのだろう…。
それと気になったのは、個室内に「ぬかるみに負けないでがんばれ」という励ましのメッセージが。
そういえば、4号路にはぬかるみがあると聞いた覚えが…。私が通ってきた1号路と3号路にはなかったぜ。

山頂には10時05分到着。
10月の山行で「高尾山山頂でコンソメスープが飲みたい」と騒いだ場所と同じ場所で、コンソメスープを飲む。
コレよ、コレ。超おいしい。
そして魚肉ソーセージとブラックサンダーチョコを食べる。
ふぅ~美味しいよぉ。

本日はとても天候がいい。
けれど、時間がちょっと遅かったせいか、東京の空にあの特有のグレーがかったモヤモヤが掛かっている。
富士山は超きれいでくっきり。
それと丹沢方面もくっきり。そしてここも大山が独立峰に見えるポイントだ。
私の自宅方面から見ると丹沢が連峰に見えるけれど、大山はれっきとした独立峰。このポイントも大好きだ。
しばし風景に見とれていたけれど、ここから奧高尾へ10時20分、出発。

ここからは行ったことがない山道。
「ここから奧高尾」という看板に未開の地に入っていく冒険者の気分になる。ワクワク。
まぁ、未開の地でもなければ、私は冒険者ではないことは言うまでも無い。

歩きはじめてすぐに「もみじ台」到着。山小屋はやっていなかった。補修中?
え?もうですか??

しばらくすると、もの凄いぬかるみになる。
そういえば、トイレに張り紙してあったっけ。
足下を見ると、ロンパンの裾がすでに汚れていた。
そういえば、ゲイターを着用している人が多かったなぁ。こういうことか。
自分のリュックにはゲイターが入っていたのだが、もうすでに汚したし、面倒だから着用は諦めた。

そうこうするうちに一丁平まで来た。
ここは「せっかく高尾山に来たなら、ちょっと足を伸ばして一丁平まで」という雰囲気のところ。
富士山の眺めも素晴らしい。
ここで、スポーツドリンクを飲んで一休み。チョコレートも美味しい。
再度出発して、小仏城山まで行ってみた。到着は11時05分。
山小屋は補修中らしく、何か工事っぽい音がする。
休憩ベンチも充実しているので、ここで魚肉ソーセージ(本日2本目)と残りのコンソメスープで軽食だ。

私が座ったところの近くには天狗の顔の彫刻(チェーンソーで作った?)と山頂の標榜があった。
そこからの眺めも素晴らしい。高尾山山頂とは少し趣が違う。たぶんこちらの方が標高が70メートルほど高いからだろう。
高尾山も今まで見たことがない角度から見ているからなんだか低く見える。

ここで、ちょっと様子が違う30代くらいの男性を見かける。
何だか私をジロジロ見てくる。自意識過剰と思われるのも嫌なのでさっさと退散しよう。
ケーブルカーの往復切符があるので小仏バス停に行けないし、景信山まで行ってピストンで帰ってくる自信がないので引き返すことに。
11時20分出発。

小仏城山から5分くらい歩いたところで、40代くらいの男性に声をかけられる。
男「この先の小仏城山の山小屋って営業していましたか?」
私「工事中みたいですよ、営業もたぶんしていないと思います」
男「え?それじゃあ、撮影の大きなカメラを持っている人たちいませんでしたか?」
私「気がつきませんでした。大きなカメラを持っている人なら、9時半のケーブルカーの中で見かけましたけれど、それ以降見ていませんね」
男「あぁ、そうですか。ありがとうございました」
なんだか、男性がとても落胆していたのだけれど、あのケーブルカーで一緒だった人たちの仲間だったんだろうか?

一丁平まで戻って来たら、さっきまで稜線くっきりだった山がうすらぼやけてきた。
たぶん、下界の埃や水蒸気のせいなのだろう、かすんで見える。

と、そのとき。ズルッと滑ってしまった。
ぬかるみに足をとられたのだ。
泥で汚れたのは、両手の手袋がべっとり、リュックとハードシェルの袖口がちょっとだけ。
ロンパンは無事だ。大丈夫、これなら電車に乗って帰れる。

ここから、もみじ台を迂回する南斜面を歩く。
途中まで何人かにすれ違ったのに、富士見園地を過ぎた辺りから全く人が居なくなって不安になるものの、おばさま方の「あははっ」という声が聞こえたから大丈夫。
こういうとき、おばさま方の団体の声って安心するモノだな。

そして、気がつけば先ほどの「ここから奧高尾」の看板が目に飛び込んでくる。
無事に奧高尾から帰還したぜ。

でも高尾山山頂はいいか…という気分になり5号路から3号路に入り、1号路へと下山。
薬王院前まで来て、前回購入したかりんとうが美味しかったことを思い出し購入。
高尾山口駅近くの蕎麦屋でお昼ごはんを食べようと思いもしたのだけれど、なにかと軽食を食べてしまったせいでそこまでお腹は減っていない…。
そういえば、登るとき途中の茶屋でごまだんご用の炭を起こしていたことを思い出し、ごまだんごを食べることに。
私が購入するまでは、まったく人が並んでいなかったのですんなり1本購入。
甘いものを想像していたのだけれど、味噌だれがそれほど甘くなく、さっぱりしていて美味しい。
これを店の前でかじりながら、杉苗寄贈記念の石碑を眺めていた。
ふと後ろを振り返ったら、さっきまで全然人が居なかったのに、ごまだんごを買う人たちが10人以上も行列をなしていた。

時間帯も12時半だからかもしれないけれど、もしかして、私が広告塔になってしまったのか??

お腹もいっぱいになったことだし、あとはケーブルカー駅へ…といそいそと歩いていたところ、70代くらいの男性に呼び止められた。
男「あなた、きれいだねぇ」
私「え?私?」
男「よく言われるでしょ?」
私「いやいやいや、言われないです」
男「いや~、ほんときれいだ。今日はあなたにあえて実に良い日だ」
私「あ、そうですか…」

おいおいおい、山で何してんだよ、おっさん。
まぁ、山にはおばさんばかりで、アラフォーは若い方なんだよ。
でもさ、そういう見え透いた嘘はいただけませんね。

害した気分も一新して、ケーブルカーで下山。
帰りの電車では本を読みふけっていたせいで、間違えて聖蹟桜ヶ丘で下車してしまうというアクシデントはあったモノの、午後2時半に帰宅。

ふぅ、山は1人で行っても面白い。
今日も充実した山行になった。
それと、今日は知らない人に声をかけられる率がやたらと高かった。
以前から、コレってどうにかならないかと思っている。
とくに今日みたいに1人で山歩きをしているときに声をかけられるのって、意外とコワイモノ。
その辺り、山歩きをする男性には知っていただきたいものだ。

【装備の初物】
なし。

【次は購入したい】
とくになし。

【良かったこと】
今回は機能性タイツなし。
コンソメスープも魚肉ソーセージも美味しかった。

【次回からの改善点】
今回は勝手知ったる高尾山と思ってポールは持参しなかった。結果としてぬかるみに足を取られたので、ぼっち登山ではポールは持って行く。
またぬかるみ情報は得ていたのに、ゲイターを着用しなかった。高尾山山頂の休憩時にゲイターも着用しておくべきだった。

【失敗したこと】
ぼっち登山を甘く見ていたと痛感。ぼっち登山だからこそ、装備は万全に。

【今回の装備】
服装…アンダーシャツ(ウール、長袖)、ベースレイヤー(紫・長袖)、ミドルレイヤー(フリース、長袖)、ハードシェル、長ズボン、ロングタイツ(ウール)、靴下(中厚)、ボルカノキャップ、帽子
靴…トレッキングシューズ(ハイカット)
リュック…財布類、携帯電話、スポーツドリンク(500ml)1本、コンソメスープ、手ぬぐい、タオル、救急セット、ゲイター(使用せず)、チェーンスパイク(使用せず)
行動食…魚肉ソーセージ、チョコ、飴(飴は食せず)
アクセサリ…本(電車内での時間潰し)
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