実家のお手伝いはありませんでしたが、入院中の父と会ってきました。
この日は父の友人が来てくれることになっていたのです。
でも八十路の皆様なので突然キャンセルもあるわけで、突如の空席で私にお鉢が回ってきました。
この日は母、兄、私の3人で面会。
父はあまり意識がハッキリしていない状態でした。
ここでまた兄が絶句状態。
兄よ、ショックかもしれないけれど、あなたが望む「1日でも長く生きていてほしい」という父の状態はこういう感じなんだから、しっかり見ておいて。
そう思うのは私だけなんだろうか?
兄は曽祖父や祖父の最期をちゃんと見届けなかったのかなぁ?
この日の父は殆ど目をつぶっていて、ちょっと眠そうでした。
会話は僅かに成立する感じで、なによりも父がさらに一回り小さくなった印象です。
父は同世代の中では背が高くて、背中が広いと思っていたけれど80歳を超えたお爺さんなんだな、と感じました。
もう9月の段階で兄には「お父さんは2度と農作業をすることはないンだよ」とか「お父さんに聞いておきたいことは全部聞き出して教えてもらうんだよ、次回でいいや、は2度と通用しないんだよ」とは言っておきましたが、兄の心に響いているか微妙だよなぁ。
これから先、父と面会できてもたぶん意識レベルが低いか昏睡状態の時の方が圧倒的に多くなりそうです。
その点では母の方が少しは受け入れているようなんですけれどね。
兄よ、うちにはまだ祖母も母もいるし、あなた自身の病気治療もあるからね。
打ちひしがれている暇はあまりないのだから、ここが踏ん張りどころだよ。
と、言う言葉を飲み込むしかできない私です。
兄にあれもこれもと言えば、パニックを起こして逆ギレしますからね。
いつも通り「ねーねー、makotoちゃん、どうする?」と子どもの頃からの優柔不断さのままでいいンじゃあないかな?
私にとっての兄らしさって「makotoちゃん、どうする?」だもの。
兄が優柔不断でも構いません。
ただ一つの願いは、最期を迎えようとする父が心配事なく逝くことです。
ニイチャン、お父さんに心配かけるなよ、と祈るばかりです。