この日も開店前から行列ができていました。
一方で今年の最終営業日も決定しました。
今年は初めてブドウの地方発送の梱包を私が担当しました。
例年1〜2件は梱包の苦情があるそうですが、今年は1件もなかったそうです。
これは本当に嬉しいです。
昨年までは父が担当していたブドウの梱包。
去年、父に2度くらい教えてもらいましたが、なにせ面倒くさくてキーッとイライラする気持ちを抑えるのが大変(汗)
父の根気強さには閉口してみていました。
ところが今年は父不在のなか、教え下手の母から教わりました。
これまた母の適当説明で全然分からない中、私なりの工夫をした甲斐がありました。
だがしかし、来年はどうなるでしょうねぇ。
病気ですでにやせ細り始めた兄が、来年も農業をできるのか、とても心配です。
私の心配の根源は、祖母や母の住まいが無くなること、実家のお墓が無くなることの2点です。
どの時点でも兄が亡くなれば、この2点は私にはどうにもできない現実として迫ってきます。
直売所の閉店とはいえ、対面販売が終わるだけで、今後はロッカー式の自動販売機で季節の野菜や果物を販売します。
今月末には来年の収穫に向けての作業が始まります。
農業後継者がいない農園の園主が病気になると、一気にいろいろなことが変わっていきます。
少なくとも来年は、漬物類は生産中止が決定済み。
野菜担当だった父の復帰は見込めないので、野菜も種類を減らすしかありません。
そうなると、野菜畑の荒廃が見込まれますねぇ。
病臥中の父は時々うなされるように「種まき」と話します。
たぶん毎年8月、9月に種まきする冬〜春野菜の種のことを言っているのでしょうね。
だから私も「ダイコン?もう撒いたから大丈夫だよ、ちゃんと中太も撒いたよ」と言うしかありません。
まだ種まきをしてないらしいですけれどね。
中太ダイコンは私が好きな種類です。
父はそのことを知っているので、私のためにいつも種まきしてくれていましたから。
でも、中太ダイコンは面倒で母や兄は種まきしてくれそうもありません。
今年のお正月にいただいたのが最後の中太ダイコンだったか、と今になって気がつきました。
そんなところに寂しさを感じる思い出になりそうです。
次回も楽しくお手伝いしたいです。