makoto's daily handmades

お手伝い 9月20回目 新梢切り落とし

この日は天候の関係で午前9時スタート。

午前中だけのお手伝いなので、正味3時間だけでした。

新梢切り落としでは、太枝切りばさみという両手で使う重いはさみを使います。

ですが、この日は途中からマキタの電動剪定ハサミを使いました。

元々は父用に購入した充電式のハサミです。

ただ、父には使い勝手があまり良くなくて、ほぼ兄が使っていたそうです。

この電動剪定ハサミは、バッテリーごと片手で持ち上げられるタイプ。

使ってみたら、そういえば去年、ブドウの剪定の時にちょっと使ったな、と思い出しました。

 

手動の太枝切りばさみと比べて、一長一短です。

太枝切りばさみの方が重いのですが、両手で扱うので力は分散できるし、刃が長いので切り損じは少ないです。

電動剪定ハサミは、扱いを間違うと自分の指を切り落とす失敗もあるし、棚と呼ばれる番線を切ってしまう(テンションがかかっているので、反動で番線が目に刺さる危険あり)ことがあります。

片手で扱うので、片腕だけだるくなりやすいです。

 

でも女性でも電動剪定ハサミは使えるので、作業効率はいいのかもしれません。

ただ、もう少し軽くコンパクトになること、安全装置の手軽さがないと、女性全体には広がらないでしょうねぇ。

女性の方がやはり男性よりは圧倒的に体力がないです。

そして果樹園作業は、圧倒的に女性は不利なんですよねぇ。

まず脚立。

脚立は男性の歩幅や身長に合わせて製造されるので、女性には不利です。

果樹はそもそも人間の身長よりも高い位置の作業もありますから、女性用に作ると、段数が増えて材料も余計にかかってしまいます。

だから果樹園は男手が必要で、なかなか女性だけで果樹園を管理するのは難しいンです。

その点、露地野菜は女性だけでやっていけることが多いみたいです。

なにせ実家近くに住む従姉のYさんはもう25年くらいほぼ1人で野菜農家をしていますからねぇ。

近年は三男くんが農業後継者の準備をしているそうだし、長男くんも土日には耕運機を使ってお手伝いしてくれているそうです。

 

さて。

この冬は私もメイン農産物の剪定をすることになりそうです。

メイン農産物は剪定がしっかりできていないと、来年の結実が見込めなくなるという緊張モノの作業です。

正直、今の私には絶対ムリと言い切れるくらい難しいンです。

で、その難しい剪定は父と兄はできるのですが、母が微妙ライン、義姉は全く理解していない状態だそうです。

私?15年程前、市の援農講座を受講した時に2時間程やったことがあるけれど…ま、それだけのことでド素人甚だしい状態です。

ゆえに足手まといに確定で冬を迎えることになります。

兄には「どこかで修行して来いというのなら、研修させてくれるところに行ってもいいよ」と話しています。

だがしかし、そんなところは無さそうです(汗)

というのも、兄は病気のことを周囲に隠していますので「妹の修行先?自分で教えればいいじゃあないの」と言われるのがイヤみたいです。

どのみちこの地域での果樹園なんてどこも先細りとは言えども、自身の妹が後継者になる例なんてほぼありません。

たいていは自身性別関係なく子どもが継ぐものですからね。

私も実家のお手伝いはしても、自身が後継者になりたい、農業経営したいなんて考えたこともありません。

ゆえに私は農業技術を身につけたいとは思っても、経営なんてやりたくないですねぇ。

農業経営はかなり孤独なんですよ、とくにこの地域では。

だって新規に就農する方は極端に少ないし、一方でおやめになる方は多いですからねぇ。

止める理由もたいていは相続か周辺住民からの苦情の多さです。

自分の努力だけてはどうにもならない理由です。

兄もそんなストレスフルな環境で経営を続けているのですから、孤独でしょう。

私は呑気な末っ子気質で生きていますから、兄の苦悩は理解不十分です。

兄に「手伝って」と言われれば手伝うし、求められなければ手伝う気はありませんけれどね。

 

次回も楽しくお手伝いしたいです。

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