makoto's daily handmades

お手伝い 3月3回目 交配と摘花

今回も午前中は交配作業をしました。

お手伝いをした前日(手伝いに行っていない日)、電動梵天が1つ故障してしまい、急遽新しい電動梵天を発注したそうです。

1年で約10日間しか使わないモノですが、壊れると作業効率が悪くなるので、100%電動梵天に移行できないンだなぁ、と実感した次第です。

午後からは摘花(てきか、てっか)をしました。

摘花は摘蕾と似ていますが、今回は食用ではない果樹の花を摘み取る作業です。

食用ではない…と書くとちょっと語弊がありますが、花粉だけを採取するために栽培している品種のことです。

果実の味は酸っぱいばかりで食用には向かないのですが、花粉がたくさん取れて自家不和合性(じかふわごうせい)が少ないという、花粉採取だけのために存在するような品種が存在します。

恐らく人工交配をする果樹であれば、そういう品種が選抜されてどの果樹でも存在するばずです。

この花粉採取用品種は、花粉採取さえうまくいけば後は来年、たくさん花芽をつけてくれればいいので、残った花は全部摘み取ります。

また来年のために不要な枝を剪定します。

本来の剪定の適期は2月半ばまでなのですが、この品種は春にたくさんの花芽を付けることの一点にしか需要がないので、今の時期に剪定でOKです。

花粉用品種の役割はもう終わりました。

あとは来春に元気な花芽を作ることだけに全力を振り切ってもらえればいいのです。

とはいえ、花を摘んでも摘み取りきれなかった花芽から結実をしてしまうこともあります。

生食しても酸っぱくて固いばかりで美味しさを感じるのは難しいです。

ですが、事情を知らない人々が防鳥網の外側に植わっているこの木の果実を失敬しているそうです。

実家の人々もその果実を盗難にあっても気にしません。

だってハクビシンや野生化したアライグマさえも見向きもしない品種の果実ですから、味覚が発達した人間が食べても不満だらけの味ですから。

昨秋、私には、その花粉用品種の結実を食用に加工した試作品を食べる機会がありました。

正直「私、これより美味しい果物知ってる。これにお金出してまで買いたい?いやいや、農家のオバサンが手慰みで作る食べれるけれど、それ、本当においしいか?レベル」という感想でした。

さてこの春から私の実家では、雑草生(ざっそうせい)の不起耕(ふきこう)栽培を実施しています。

雑草生も不起耕も初めての試みです。

園地の地面にはこの25年ほど牧草の種(一年草)をまいていたのですが、それを止めて雑草を生えさせることで、草刈りの手間を省きます。

牧草には牧草の良さもあるのですが、草刈りの手間が雑草の方が楽なのだそうです。ただ雑草には雑草のデメリットも存在します。

そして不起耕も省力化のためで、これもメリットもあればデメリットも存在します。

上の写真は、昨年まいた牧草の種が今年発芽した部分。

この写真は、雑草生で完全に雑草に移行している部分です。すでに一度草刈り機で刈った跡です。

これは昨秋に古くなった果樹を掘り起こした穴に入ったところ。

私は地層好きなのですが、黒ぼく土の色ですね。

ここの土壌は黒ぼく土なので、こういう焦げ茶色です。

 

☆おまけ☆

実家の畑の隅で見つけたバライチゴの花。

木イチゴと言えばいいのかな?

45年くらい前、祖母の実家で初めて食べました。

そのときはとても酸っぱかった中に美味しさを感じられましたが、今の私には「もっと美味しいモノ知ってる」と微妙な気持ちになるかもしれません。

 

次回も楽しく手伝いたいです。

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