普段から内向的で友人関係もなかり狭い私には、無二の友と言える学生時代の友人がいます。
時には何か月も連絡しなくても変わらずにお付き合いしてくれる本当にありがたい方です。
昨冬、私の元に恩師の訃報はがきが届きました。
たぶんこの1通がきっかけです。
交流が狭い私でもそれは大変なショックで、ゼミが違えど仲が良かった友人に恩師の訃報を伝えて、私には広げられる伝手がなかったのでその友人から拡散してもらいました。
その情報は同窓の方々にあっという間に拡散され、次々に「makotoはなぜ知っている?」「先生の死因はナニ?」「makotoの連絡先を教えろ」になったそうですが、友人が歯止めになってくれました。
そして私がその証拠として訃報はがきの画像を友人に送ってこれも拡散してもらって事なきを得ました。
私が同窓生との交流を広げたくない理由があります。
今でこそ言いたいことは言うタイプになっている私ですが、学生時代は内向的な性格と人見知りをこじらせていました。
今でいう地雷系とでも言えばいいのかもしれません。
その性格をつけ込まれて、今でいうストーカー行為をする同窓生もいまして、当時はそれにどう対処すべきか分からず、ただただオロオロしているばかりでした。
見かねて助けてくれる方も中にはいましたが、それはこじれる元にもなったので、さらにオロオロするばかりです。
30年前に戻れるなら、自分の首元を捕まえて「シッカリしなさいよ」と渇を入れたいくらいです。
そんなストーカー行為をしていたのは一人じゃあない、複数いたと書くとモテ自慢か?と思われるのでこれまで殆ど触れることはありませんでした。
ハデな行動に出ていたのは2人ほどで、あとは週1回、月1~2度くらいの行動の方が数人。本人達はたぶん無自覚だし、月数回の行為なら本人が自覚することはできなかったことでしょう。
同窓生の1人はハデな行動派だったので、同窓生の皆さんにも知られるし、高校時代の同級生たちにも有名な存在でした。
いつもmakotoにまとわりついているヤツ、という感じでしょうか。
なにしろ私とちょっと会話していると割り込んできました。
同窓と仲良く会話している姿を見られると、私が知らない所で怒るという行為もしていたそうです。
そのせいで私は同窓の中で少々浮いた存在にもなっていました。
さて冒頭の恩師の訃報をきっかけに俄かに同窓の間で、初めての同窓会の計画が持ち上がりました。
幹事は同窓生の中でも取りまとめが得意だった男性です。
私は学生時代にそれほど同窓生と仲良くしていたとは言えませんが、数少ない友人達が「makotoもおいで」と声をかけてくれました。
当時こじらせた性格の持ち主だった私にまで声をかけてくれて本当に嬉しいです。
そしてその中の1人が「同窓会に来づらいなら別の席を設けようか?」とまで言ってくれました。
本当にありがたい言葉です。大丈夫、今の私ならきっと同窓会を楽しめる、数は少なくてもそう思える友人達を持てたことに感謝です。
ただ一点、ストーカー行為をしていた同窓もその同窓会で声をかけられるかもしれません。
同窓会なのだから、同窓が声をかけられるのも、集まりに参加するのも構いません。
でも今の私の個人情報をさらけ出すのがとてもイヤです。
今の姓、家族の状況、住所、電話番号、メアド、その他諸々の個人情報がどこかから漏れるのだけは阻止したいです。
もうお互いいい年なんだから、とはいえ、万が一を心配せずにはいられません。
そういったことも相談に乗ってくれる友人達も本当にありがたいです。
そして私の箝口令に協力してくれると言ってくれました。
同窓会はまだ来年の話なのですが、ありがたき哉、同窓生。
そしてそんな私のヤキモキした気持ちには、ストーカー行為をしていた同窓は気がついていないのでしょう。
心のどこかではその同窓が所用で来れなければいいな、と願っています。
意地悪だとは思いますがそれだけ私は30年前に怖い思いを重ねました。
この願いが通じますように。