今日はあまり入道雲のパフォーマンスがない。夏の白く雲は、もう夏場いっぱい働きす過ぎて、「まだやるのか」という草臥れた吐息雲というところ。しかし、太陽は少しも手を抜いてこず、しっかり私たちの体力とやる気を収奪していきます。まあその分、地に生育という恩恵を与えますが。ツイツイ忘れがちなっているともいえまして、ついついこの暑さの元凶である太陽を睨みつけてしまうのですネ。でもユメユメこの夏と手を切りたいと、焦って誓約などしてはいけませんよ。待ち構え、あなたをやすやすと甘言によって、一時、身体を動かすに最適のヒンヤリした空気、さわかやな香しき季節などと心地よき夢を見せられ、「夏と手を切る方法」という誓約書をちらつかされます。
その誓約をすると、焦熱地獄にての「クーラー小部屋」の息詰ま牢獄に閉じ込められるかもしれません。それとも心地季節がすぐ目の前にあるのに、いつまでとたどりつけぬ蜃気楼の砂漠を歩むことにも。
なんて、暑さに茹だりつつ…。オヤ?どなたかが訪れてきた。
今日も
猛暑にかかわらず、連日秋をおもわせる絹雲が上空に。でも外野席の入道雲たちがうるさい事、煩いコト。まだまた俺たちの出番があると、取り囲んでシュプレヒコール。でも今日は、いつの間にか灰色雲が覆いだし、降るや降らずの細かき雨を。それはともかく、連日の猛暑の中の絹雲さすがに強き陽光のほころびが、この機会を利用して、セッセと絹雲編み娘が繕いを。ともかく空は裏で細かな補修点検が欠かさないよう心配りが大変なんですから。
対岸では朝から、入道雲の市がたっていた。でもどれもこれもドングリの背比べの入道雲ばかり。あれじゃ、入道雲塀じゃないかと口さがなモノが。昨日も市がたったのだけれど。やはり、昨日も一応雷鳴を轟かせはしたが、ならず。けっきょく、下手に入道雲崩れの厚い雲が散り散りに残ってしまい。それが空の落とし蓋になり熱帯夜鍋のとなってしまった。今日は是非にと目を見開いているのだけれど、まだまだ雲見師の新米でこれぞという入道雲を認めることができない。そんな不慣れなわたしでも、朝の商品見本のような入道雲塀なら願い下げぐらいは判る。でも目端が聴くヤツがいるんだね。「入道雲塀」というのを耳聡く耳にして、大人買いというのか?対岸のドングリの背比べの入道雲を北から南まで一気買い。もちろん十把一絡げの叩いた値段。バカというこれまたそんな声がきこえたら。買った人物、振り返りにやりと笑い背を向けて去っていった。その人物は着々と世界各地の美術館、ホテル、イベント会場などに幅広く納める実績をもっている凄腕の業者だと。知り合いに,只のモノをだだものを「無く」するのが私の腕と。そう、入道雲を屏風仕立てにしてもよし。自分で息ししていないのに不用意にに漏らした「入道雲塀」にして、そしてそれを…おっと此れは企業秘密とニヤリとして背を向けたと。やはり観点が違うと驚嘆。さてさて、不慣れな私の場が或るのか、午後三時を過ぎて雷鳴がなってきた、今日もほぞを噛みそう,私にとってマダマダ雲をつかむ行為と。
午前はお山に座布団重ねの笠雲。琵琶湖上空なクレープを重ねたレンズ雲、小魚の魚影のようなレンズ雲とスジ雲•絹雲の競演。でも西は重き白象雲と灰色象雲がのたりのたり。空気は湿潤、しかし陽射しは強烈、サウナ仕立て。いやが上にも気温上昇。不快指数どころが、意識朦朧指数。でも。午後三時を過ぎて、にわかに雲の密度が、暑い•厚いカーテン。出囃子ではありませんが、雷鳴が。
雷カードがシャッフルされだしたようです。