雑記帳

日々の雑記帳です。

舟木一夫コンサート

2011年10月07日 | 日記

観劇やコンサートは自らチケットを買うということはほとんどありませんでした。

というのも保険の観劇コースに入っていたので、
その役者や歌手の好き嫌いにかかわらず、来たチケットを持って劇場に行く、で過ごしてきました。

ブラウン管を通して見る役者や歌手に対して、食わず嫌いみたいなところがあります。
それは外見であったり、歌であったりしますが、
でも、実際劇場でその歌を聞いたり、演技を見たり、合間のトークを聞いたりするうちに、
とても魅力を感じるようになった人、逆に魅力を感じなくなった人…と変化が生じてきます。

舟木一夫は以前友人に誘われて見たんです。
その時の印象は、ざっくばらんで飾らない人というものでした。
「今日殺陣の時、間違えちゃってぇ~」
言わなければ私たちにはわからないのに…。

今回、格安チケットが入手できたので、久々自腹を切って出かけました。
  
会場は、私を含め40年否50年以上前に青春だった人ばかり。
ほぼ満席の中、背筋を伸ばした歌手の歌声が会場に響きます。
数曲歌って、
「後2ヶ月で67歳になります」とトークが始まりました。
歌声を聞く限りとてもその年には見えませんが、そう言われれば動作に少々機敏性がなくなっているかな?
そのしゃべり方も、若さという切れは無くなっている。

でも、前回みたのが20年くらい前。
自身も年を重ねているんだから、当然のことですね。

歌手生活50年。歌が始まった時から、色とりどりの花束や紙袋が手渡されます。
先ず歌手と握手をして、プレゼントを渡す。
根強いファンがいるんですね。

ある歌の時は、1階席は全員、私のいる2階席の人も立ち上がって歌手と一体化しています。

「高校3年生」の曲が始まった時、会場は最高に盛り上がりました。
観客も歌が流行した当時の自分を思い浮かべ、一瞬その時にタイムトリップしているのでしょうか?
一緒に口づさんでいます。

アンコールが終わり、饗宴はおしまいです。現実に戻された観客は名残惜しそうに椅子から立ち上がります。
「今度は1月12日だね」と話声が聞こえます。
ほとんどがリピーターみたいです。
そんな彼らを少々羨ましく思いながら、誰のリピーターにもなれない私がいます。

でも、数々の歌は、若かりし頃の一こま一こまを断片的に思い出させてくれました。