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死者の書・口ぶえ/折口信夫
二巡目の読了
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した した した。
こう こう こう。
時系列をわざとバラバラにし、登場人物もぼんやりぼやかし~…
難しいんだけど、得体の知れない魅力に惹きつけられる…
始終しっとりとした文章でいつの間にやら自分もその時代にいるような感覚
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これは喧騒の中で読むのは勿体ない、絶対に家で一人で読むべき珠玉の作品
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は~大好き、また時間が経ったら読み返そう。
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坊ちゃん/夏目漱石
あまりにも有名過ぎて今まで読んでこなかった作品の一つ
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話の内容知らずに、読む前はてっきり都会の先生と田舎の学生との奮闘記かと思ってたら(笑)
ほぼ同僚教師たちとの闘い
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冒頭の「親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている。」がそのまま最後まで生かされていてハチャメチャ痛快な様は読んでいて心地よい。
チャキチャキの江戸っ子が田舎の学校へ赴任して田舎特有の閉鎖的な空気をものともせず、真っ直ぐに生きる姿には励まされます。
正直な者は損をする世界、それでもひねくれず真っ直ぐ自分を曲げない生き方は憧れ
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あにいもうと/室生犀星
兄妹同士でいがみ合う姿は人間のものというよりも、若干獣寄り。
2人とも荒んだ感情を持っていますが、血のつながりがあるからこそあそこまで開けっ広げに喧嘩できちゃうのかな??
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潮騒/三島由紀夫
文章がとっても読みやすく新鮮です。一昔前に書かれたものといった印象が全くない。
今月読んだ中では一番の正統派文学な気がする…とにかく綺麗な三島由紀夫
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爽やか青春時代小説で、綺麗~にハッピーエンドになって本当気持ち良かったです。
老若男女誰が読んでも安心できる楽しさ。
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李陵/中島敦
古代中国、漢時代の李陵率いる軍と敵、匈奴(きょうど)との闘い・敗戦を軸にした作品。
当時の漢の歴史をあまり知らなくても、力強く勢いのある文章には惹き込まれました。
戦いに敗れ匈奴の下で暮らすこととなった李陵を、漢は裏切り者と罵りますが、
「史記」を編纂中の司馬遷だけは、唯一そんな空気に圧されることなく李陵を擁護し、酷い罰を受けます。
一番印象に残ったのは李陵と蘇武の再会。
蘓武も同じく匈奴の下で暮らすこととなった漢の武将ですが、何の見返りも求めず只々祖国の為だけに忠義を尽くし生きている姿に圧巻。
男らしい…というか漢(おとこ)らしい勢いのある文章と古代中国の話。
「山月記」もそうだけど、どちらかというと中島敦は男性好みかな~?と思います。
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巨匠とマルガリータ 下巻/プルガーコフ
今月唯一の海外文学
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上下巻とも最後まで楽しく読めました。
猫が喋ったり、首が飛んだり、裸の女性が飛んだり、魔女になったり、悪魔が舞ったり…
とにかく混沌とした世界。
当時のスターリン政権下ではこの様な幻想小説は勿論発禁となるので、それに抗うかの様な内容です。
巨匠が書いた”キリスト処刑に対するピラトゥスの苦悩”の小説もこの混沌としたモスクワと軸になっていますが、
あちこちと混乱する様な話が最終的には全て上手くまとまってしまうのが凄い
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なかなか出会えない小説、当時の時代背景のことを置いておいても、単純に面白い文学です。
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今月は「有名だけど有名過ぎて読んでなかった」作品・作家さんのが結構読めて良かったー
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日本文学にもまだまだたくさんの出会いがありそう…
一体どんなことが書いてあるんだろう??
いつまで本読めるんだろ??
どこまで読みたいものが読めるんだろ??
考えると怖くなるけど、1作品でも多く読む為今日もページをめくる
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