数学教師の書斎

自分が一番落ち着く時間、それは書斎の椅子に座って、机に向かう一時です。

久しぶりの卓球(2)

2025-02-07 17:48:57 | 日記
 東京に着いたのが午前11時頃で,夕方に川崎で,長女夫婦と孫2人,長男夫婦と食事の約束があるものの,それまでは時間があるので,趣味のCarpFishingのショップに行こうと,事前に営業等を確認してあり,この日は営業しているというメールをもらっていたのですが,念のため,ショップのWebページを確認すると,何と臨時休業!.場所が秋川市なので時間もかかるので,知らずに行っていたら大変な時間ロスになっていた.メールで知らせてくれればいいのにと,ショップの姿勢に愕然.
 そこで,もう一軒のショップ(といっても,東京近辺には,この2軒しかない)に行くことに.ここは営業時間等も確認して,営業中なので,安心です.東京駅で京浜東北線に乗り換え,西川口で下車.駅について,電話するとオーナーのジェイムズが例の片言の日本語で対応してくれる.そこから徒歩10分ほどでショップのUKcarpに到着.2年ぶりくらいですが,年に数回電話で話すことも有り,また,イギリス人の共通の釣り友達もいるので,久しぶりという感覚は少なく,すぐに打ち解けて,釣り談議の開始です.日本では鯉釣り人口がイギリスに比べて桁違いに少なく、本場のイギリスのCarpfishingの話を聞くのは新鮮な気分のさせてくれます。今回は特に餌のボイリーに関しての話題を中心に本場イギリスのマーケットの話から更に、様々なターミナルタックルが中国で作られている中で、中国のメーカーの姿勢なども聞けました。中国のメーカーは特に製品の安さを強調するのが特徴ですが、その製品を依頼するイギリスの会社の姿勢は、安さよりよりクウォリティーの高さを求める姿勢があり、ユーザーとして直接中国から安い製品を買うのもどうかなと、改めて考えさせられました。
 2時間ほど時間を過ごし、遅めの昼食をと考えながら、せっかく東京に来たのだからと東京駅まで戻り、丸の内の丸善へ。まあ、いつも東京へ来た際には、ここに寄り、早矢仕ライスを食べるのが一つのルーティーンになっています。そこで、エスカレーターを上がって着くと、午後2時くらいでしたが、長蛇の列で、列に並んでまで食事をするのが嫌な自分には耐えられなく、場所を変えて昼食をとることになりました。せっかく丸善に来たので、いろいろ本を渉猟しながらの時間はある意味自分の至福の時間でもあります。
 いつものように勝手知ったる和書の数学コーナーへ行くと、以前来た時より充実してるなあと思いながらも手前から目新しい本がないかと探し始めます。
目についたのが、小林俊行氏の「地力をつける 微分と積分」という本で、東大の文系の1回生向けの本で、微積分を文系の人にも理解できることを意識しながらも読める感じで、講義ノートをもとに編集された本で、前回のブログで書いた、ラグランジュの未定係数法についても文系の学生にも理解できるように書かれていて、立ち読みしてしまいました。有名な数学者がこの手の内容の講義や本を書くのは私が学生のころにはありえないことで、今の学生は恵まれているなと思うとともに、数学者も教育という面でかなり時間を割かれていることを実感しました。面白い内容なので買おうと思ったのですが、今回は卓球関連の荷物が多く、重く感じていたので、後日またアマゾンでもと考え、買うのはやめました。さらに周りを眺めると、この書棚の1列全部が数学書のコーナーになっていて、以前より増えているなと実感しました。奥の方は確率統計が多くのスペースを締めていたのでしたが。
 上記の小林氏の本は数学関係の新刊書のコーナーにも平積みされていて、後ろ髪を引かれる思いでした。その後は、文房具コーナーに立ち寄り、さらに、文房具コーナーに立ち寄り、最後は洋書の数学コーナーでした。数学の洋書コーナーに関しては、京都の丸善の方が充実しているように感じました。その後、荷物にはならないかと文庫本の
を買いました。流石に理系の作家でないと書けない内容ですが、数学オリンピックを「数オリ」と書いたり、飛び級のことなども織り交ぜてることも含めて、今の入試や大学のことも肌感覚として理解している作者に驚きました。数学をある種テーマにした小説としては、リアルに感じられる場面設定など面白いです。自分の高校大学時代も思い出させてくれる意味で、数学には疎遠な人でも引き込まれる、はたまた母親目線にもなれる内容で、読者がそれぞれの場面で自分に当てはめて思いを巡らせながら読んでしまう作品でした。
 夕方の近づき、集合場所の川崎駅前で、長女長男夫婦とその子供たちとゆっくり食事を楽しみながら、一日が過ぎました。宿泊先は、長女のマンションのゲストルームで格安で利用でき、節約できます。(続く)