受験教育の悪弊
数学が苦手という人は少なからずいるだろう。私も「文系なので」と逃げてしまうことは多い。しかし、就職してみれば仕事のあらゆるところで数学が必要である。私は仕事柄、三角関数を使うことが多い。最初は「三角関数だから」と気構えていた。仕事をはじめてみると何のことはないと感じる。気構えてしまう原因を作ったのが受験教育である。本来、教育とは楽しみながら学問の本質を学ぶためにある。拒絶反応を植え付けるのは本末転倒である。仕事をしながら実態として原理を学ぶほうがよっぽど教育的である。もちろん学校での教育があってこそ、仕事ですんなりと使える。わたくしごとであるが、最近嬉しいことに就職後に歴史に興味をもち、私に話しかける友人が増えた。やはり抑圧された状況では学問を楽しむことはできない。受験教育は勉強が嫌いになり、学問の楽しみから遠ざける悪弊である。
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