学者と俗ぽい学者
私はまだ学者としての夢を捨てきれないでいる。研究は続けたい、しかし大学院のような閉鎖空間にいては心の狭い人間になり、つまらない人生を送ることになるのではないかという不安もある。学者と一般人の世界は乖離している。私は自分の研究も続けたいし他者とも関わりたいと思っている。2つの世界の間にいる、私は俗ぽい学者になりたいのだ。私の理想は学者の道に軸足を置きながら、一般人の世界に行き来することである。この2つの世界を生きるには相当な根気がいる。行き来する途中で道を見失い、狂人になり果てるかもしれない。今はこのアンバランスな世界が心地よいのだ。俗ぽい学者には学者と一般人をつなぐ重要な役割がある。研究は一般人に理解されてこそ、初めて社会に還元される。社会的な関心が高まれば学者と一般人の距離も近くなるはずだ。そのとき先頭に立つのは俗ぽい学者たちである。
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