連立方程式を通して見えるもの
私は数学が苦手だと思ってきた。数学=計算というイメージがあるからだ。しかし、受験勉強から離れてみると、実はそうではないのではと思うことがある。ここで連立方程式を例に出そう。連立方程式を見たとき、物事の心理だなと感じることがあるのだ。この方程式を解くとき、XとYの2つの文字を使う。私は卒論や修論を書いたとき、先生から誤字脱字が多いと指摘された。連立方程式は2つしか分からない部分がない。なのに解くのに一苦労である。卒論や修論の誤字脱字は2箇所どころの騒ぎではない。誤字脱字を連立方程式に置き換えると、もはや解を出せないのである。誤字脱字をけして甘く見てはならない。つまり、文系には文系の、理系には理系の伝え方があると思う。確かに文系は計算の苦手な人が多いのは事実である。しかし、計算式を通して何が見えてくるのか現実社会に置き換えて考えることはむしろ文系の得意分野ではないか。塾で計算方法をおしえるなら、学校ではその一歩先を教えるべきではないか。AIにしても然りである。いまAIは機械的に算出できるが、人間に伝わるやり方なのかは別である。人間から興味を引き出すのは人間しかできない。教員は授業のなかで生徒が興味を持つまでリードするのが理想的である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます