♦️161の2『自然と人間の歴史・世界篇』フス戦争(1419~1436)

2018-12-16 09:36:51 | Weblog

161の2『自然と人間の歴史・世界篇』フス戦争(1419~1936)

  ボヘミアとは、現在のチェコの西部・中部を指す歴史的な名前だ。その地の宗教改革者 ヤンフスが1415年に焚刑で処刑されて後も、フス派の信徒に対しカトリック教会による弾圧が続く。

 信徒には、ささやかな日常は許されないままの連続であったのが、1419年、彼らは時の神聖ローマ皇帝ジギスムントに戦いを挑む。 彼らの団結は固かった。これを乗り越え、1420~1431年にかけては、皇帝が派遣した十字軍を5回にわたって破る。

 この戦いをフス派に有利に展開させたのが、ヤン・ジュシカであって、戦車を仕立てて繰り出すなど、巧みな作戦で自軍を指揮し、何度も寄せ手を撃退した。

 そして迎えた1431年、教会は派フス派との和平を協議するにいたる。1433年になると、和平協定の草案が作成された。ところが、1434年、これを受諾するかをめぐってフス派は分裂し内戦へと発展する。翌1435年に穏健派が勝利を収め,1436年にようやくフス派と教会との和平が成立する。

 これにより、チェコ語による典礼、平の信徒にもパンだけでなく葡萄酒での聖体拝領の儀式をとりおこなうことができるようになった。

(続く)

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