MARVIE’S

思い出の音楽と趣味の生活

壬生義士伝を読んで

2013年04月17日 | 読書

最近読んだ本で壬生義士伝があります。

貧しさの為、妻子をおいて脱藩し最終的に新鮮組に入隊し故郷の妻子に仕送りを

続けた男、元盛岡藩、吉村貫一郎。

銭に汚いやつと蔑まられながら、満足な着るものも身に着けることもなく、又、非番において

も同僚といっしょに憂さを晴らすわけでもなく、ただひたすら仕事に徹した。

殺伐とした新撰組のなかにあって、誰にでも優しく、特に子ども、自分より下の者には

慕われた。

それが逆に仲間からは疎まれたこともあった。

しかし、吉村貫一朗は優しさだけではなく、沖田総司、永倉新八、斉藤一と並ぶ指南役

であり、北辰一刀流の免許皆伝でもあった。

家族のために人を斬る、死にたくないから人を斬る。

いつか、妻子に逢えるのを夢みながら・・・・しかし、二度と故郷の岩手山を見ることはできなかった。

涙なくして読めぬ本でした。