ついさっきまで、80代のお友達と電話で話していた。
この人はすごいよ、元気丸出し、年中旅をしている人で
昨日まで東京でゴルフをしていたという。暑かったが、…最後まで回ったという。
船の旅に出てその写真展をしょっちゅうやっている人で、そのある個展でぼくが話しかけて
それからまあお友達になったのだが・・・
何というのか、ぴんぴんしていて歌も歌うらしい、いろんな会に属していて毎日がその稽古
だけで埋まりそうな人なのだ。
つくずく、その人の持って生まれた健康さ、心身共に
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きのう、ぼくも好きだった車谷長吉氏(お名前はちょうきつと読むのが正しい)
がお亡くなりになったことをウェブのニュースで知った。
これからの日本の文学界を面白くする作家と思っていただけに実に残念だ。
ぼくは、今売れている軽いミステリーやその類の本をあまり好まない。
大沢在昌の新宿鮫シリーズ以来、そのショックからその手の( 失礼 )本は読まないできた。
ぼくがどんな本を好もうと好まないと、そんなことには関係なく、この世はどんどん変わって
きているらしいのだが。
本も、実は、ぼくは電子書籍の端末を買って以来、それで読んでいる。
ソニーの リーダー という電子書籍の端末機を使って見て、これはすごい、すごいと
すっかりお気に入りの石ちゃんなのです。
何が優れているか、
1 本は持って出歩くには重い。その重さがほとんど気にならない。
2 パソコンやタブレットと違って、まったく目が疲れない。
3 多くのこのリーダーを持って、漫画を読む人は多いと思うが、
ぼくは昔の文学を読んで楽しんでいる。今80冊は入れていると思う。
実は、20年近くも前に 日本でも ソニーから電子書籍を読むための機械が発売されたこと
があった。
さっそくその情報を知ったぼくは、ヨドバシカメラに行ってみた。
店員の説明では、発売されたけれど…今はないという事だった。ナショナルも、当時から
パナソニックと言う名になっていたかどうかは記憶があいまいであるが、同社も 電子書籍の
端末機を発売したのだったが…いつの間にか消えていた。
なぜ、いったんは発売されたのに 消えたのか?
売れなかったからに違いない・・・ぼくはそう思っている。
あれから十余年、ソニーは偉い。
しっかりと電子書籍のリーダーを開発、製品化しているのだ。
パナソニックは撤退したのか?
同じような製品には他社もあろう。
でも全部試したわけでもないが、ぼくは ソニーのリーダーを使って見て、
これ以上のものを期待しない。ぞっこんである。
ようやく日本にも、電子書籍の時代が始まるのかもしれないと思うとワクワクする。
それは、いよいよインディズな出版の時代の始まりである。
名前を知っているとか有名だとか、新聞の書評欄で大きく扱われていたとか、おおよそそんな
こととは関係なく、誰でも・・・本当に誰でも本が出せて、その本の価格も200円とか、せい
ぜい500円などとなったら・・・
これは一つの革命であろう。
日本人の精神生活も飛躍的に豊かなものになるに違いないと、実は大いに期待してもいるのです、
正直な話。
そうなったら困るのはだれか。
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面白い時代になったものです。
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フォト・エッセイ 石郷岡まさを