新型コロナの脅威、経験したことのない不気味さを秘めて、それでもありがたいかたじけない、生きております。
宮澤賢治の弟さん、宮澤清六さんにこう言われたことがあります。
一番幸せなことって何なのか、分かりますか?
何年も前のこと、若いぼくは突然の難問に、応えあぐねておりましたね。
すると、それはなっす、花巻地方の方言でかんで含めるように言われましたっけ。
「それは、健康であることなのっす。」
お金のあるなしじゃあない、ということ、も言われたと記憶いたします。
当時、宮澤清六様を訪ねて、よくお邪魔しておりましたんですね。
1996年、宮澤賢治生誕100年目の年に、ぼくは、「賢治のことば絵本」という小さな本を出版致しましたのです。
それまであまりぼくの、本を出したいというご相談には前向きでなかった宮澤さまが、出来上がった本をお送りすると、お葉書で、「瀟洒な本にできましたね」という言葉をいただいたのです。これはうれしかったなあ。宮澤清六さんの文字は、お人柄のように丸く、とても味のあるものであったことなども思い出します。
「賢治のことば絵本」は、その後、なんともうれしいことに、岩手日報という新聞の、宮澤賢治生誕百周年の記事中に写真付きで大きく取り上げられましたのも、ぼくにすれば望外の喜ばしい記憶として今でも心の中にしっかり残っておりますね。
お金のあるなしじゃなく、健康で長生きをすることの幸せを70を越えたぼくは、身に沁みて感じ入るこの頃でございます。
そのうちに、このちっちゃな本について、また書くこともあろうかと思います。
今の困難な時期を、健康で皆さん、生き抜きましょう。
フォト・文 石郷岡まさを
読んでみましたが、
恥ずかしいものですネ。
例年、9・21の夜は、賢治詩碑前で、夜、焚火を囲んで全国から賢治を愛する人々が集まって、児童劇もあり、歌もありの・・・「賢治祭」と言ってましたが、市はそんなイベントをやっておりましたが、ぼくはついつい寒い夜のイベントがつらいのと、・・・なんとなくご無沙汰いたしております。そんなこの数年でございます。
きっとよんでいてくれたから、やや古いこのブログもまたよみがえったのかと思っております。ありがとう。