ご存知の方も多いと思いますが、桂文楽(八代目)、名人と言われた落語家をますますウェブで聴いてみました。
まるで心が洗われるような気持になりましたね。
うまいねえ。
こんな素晴らしい落語という話芸を持つ日本人、なかでもとりわけ最近の若い人々のことがちょっぴり心配になる。
余計な心配でしょうが、このような人情噺、たぶん聞く人々は圧倒的に或る年齢層以上の人々ではなかろうか。ぼくの勝手な推測ですが・・・稀には、15歳の高校生ですが、古典落語を聞いてすっかりファンになりまして、今やどんな噺家の噺でもほとんど聞いておりますなどと言う人もいらっしゃるようでそれはぼくは涙が出るほど嬉しいことなのです。
今テレビではどんな芸風が芸人さんが人気あるのでしょうか?
漫才?ちょいと言い方が古いかな、たぶん漫才の一つなんでしょうが、例えばサンドウィッチマン、などを好んで聞くようなら、ぼくと大して変わらないし安心もする。でもぼくが嫌なのは、暴力的なドツキ漫才、というのかそういう芸風のお笑いの人たち。たぶんそういう芸風って瞬間的には、たぶんですが視聴率も取れるだろうと思うんです、よくわからないけれど。(若い人のみならず、相当高齢の漫才でいましたよね、女の人が何歳も年上のいわば師匠格の相方を、突っ込みを入れる漫才、もう暴力そのものに見えましたがね、あれはいやでしたね。)
余計なことを書きましたが、テレビってその瞬間の視聴率が取れるなら、やるような気がするのですが如何?今ではすっかりお笑い業界のほとんどトップに上り詰められたあるコンビは、ぼくもテレビを見ていた20年くらい前には、視聴者から見ると、本気で殴ったり、どついたりしていたように思ったんですが・・・あれはもう芸じゃあないでしょう?
どうも脱線してしまい…トホホ。
でもご安心あれ、落語に限って言えば一切そのようなざわざわしたいやな感じになって困るよ、などと言う噺を見たことも聞いたこともございません。
誤解を恐れずに言えば、一人芸ですのでそうなり様がありません。もっと誤解を恐れずに言わせてもらえれば、ぼくはかっての漫才界のチャンピオン、やすしきよしの漫才も大好きなんですね。やすし氏の天才的な話芸、何度もうなりましたもんね。舞台の上では一切、全神経をみんなを笑わせることにやすしきよし師匠は、全力集中していたのではないでしょうか。見事なものです。
ぼくは批評家ではなく、一人のファンとして、感想をかいているだけにすぎませんが・・・素晴らしい芸には拍手を送りたいというそれだけのことなんですね。
久しぶりに、文楽の世界を堪能し、ぼくの好みを開陳したにすぎませんがつい余計なことまで書いてしまったでしょうか。
文楽や志ん生の活躍した時代はとうに過ぎてしまったのですね。
でも何十年経とうが、文楽、やっぱり凄いんです。
たしか小学館から出ていた、CD全10枚セットだと思うのですが、家のどこかにあるはずです・・・で懐かしくなって、つい
今日、偶然にネットで聞いてみて、やっぱりいいなあと
あらためて、名人桂文楽の凄さを、繰り返しになりますが八代目文楽の凄さを感じまして、いいなあ、凄いなあ、面白いなあとここに書いてみたくなった次第。
「黒門町」、名人の名をほしいままに活躍された、八代目桂文楽、今でもぼくの心の中には大きな位置を占める落語家ですね。
フォト・文 石郷岡まさお
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