長いエスカレーター、ふと見ると前の女性のジーンズが、やったらカッコいい。
長い黒髪、これはソバージュという髪型なんだろうか、真っ黒いふさふさした髪の毛だ、それにブーツカットか、すらりと長いし、脇に下げている小さいハンドバッグもウェスターン風。
よくジーンズはケツではくっていうでしょ。ああ、ケツって言ってはいけないのか。腰で履くと言い換えましょう、こんなにブーツカットのジーンズが似合う女性も珍しい。
ふむふむ、この女性は、きっとこういう格好が好きなんだろうなあ、
カメラマンのぼくは、必要以上にこういう状況下では絶対に写真を撮らない。
なぜって、今は電車の中でも、痴漢にでっち上げられ、その冤罪を晴らすために数年間も裁判で闘う人も多数出ている時代なのだ。気鋭の学者先生が、政府の批判を始めたところ、電車内である日逮捕されて、その上に、おかしいなあと思うのは被害者といわれる女性が絶対に表に出てこない、それはいいとしても裁判にも出てこないという事件がありましたよね。あとをつけていた?捜査員だけが、何を言っても聴いてもらえず、とにかく事務所へ と言って、ついて行ったら逮捕されて、マスコミに一方的な記事を何回も書かれ、変態扱いをされて・・・世にも恐ろしい痴漢冤罪事件はこの有名な事件以外にもどんだけある事だろうか?
もし万一、電車内で いきなり痴漢だあ、等と騒ぐ女性がいて、あなたにまったくその覚えがなかったのなら、決して駅員や警察官の言うとおり駅内の事務所について行ってはいけないと言われますね。
圧倒的に男性に不利なのか、あるいは女性の自称被害者の言い分だけを聞くようになっているのか、公正さもへったくれもない怖ろしい時代になりました。本物の痴漢は、必ずいるはずなのに、・・・。
それに、まれには、不良のペアが組んで ひとりの男をハメて、脅してお金をとりあげるという事件もありましたよね。それを金稼ぎにするようなへんてこな女性もいないことではない。実際、おかしい事件はいくらでもあったでしょうよ。痴漢冤罪の怖さを描いた映画もありましたし・・・。
おや、なんだか変な話になりましたねえ。
要するに、嫌な思いをしたくなければ、「李下に冠を正さず」これで行くしかないわけです。
さてさて、前書きが長くなりました。
すらりと、長い脚のジーンズ女性は、エスカレーターを登り切り、ぼくも歩きだして、ふと一瞬そのお顔を見て、ぼくは実に驚きましたよ。20代?30代?の女性と思っていたその女性のお顔はどう見ても50代以上の方のように見えました。皴が深くて・・・ね。でも、髪の毛が真っ黒というのはどうしてなんだろう?
その後、散歩に疲れてカフェに入れば、腰を老婆のように、ほぼ直角に丸めてカフェ内を歩く女性の姿がちらりと目に入りました。
ううむ、お気の毒にこの女性は激しい労働の故なのか、なにか、ぼくには分かりませんが、相当の厳しい生活を送ってきたのだろうなあと思いました。お顔から想像するにお若い、少なくともぼくよりずうっと若い人のように見受けられました。どうか、カフェでしばしゆっくり休んでいってくださいな、と
カフェの店主でもなんでもないぼくは、思いましたことです。
フォト・文 石郷岡まさを
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