「サムライ、バリに殉ず」は坂野徳隆氏の力作で面白く読ませてもらった。戦争文学あるいはドキュメンタリーとしては痛快すぎる点が難かも知れないが、いつのまにか痛快さに引き込まれている。ングラ・ライとの関係も面白い。これらは本文を読まれ楽しみとしてストーリとは別に、本文中に色々と私にとって参考になる知識が多い。気になる点をメモをしておきたい。「御輿が激しく揺れながら上下にぐるぐる回り始めたのは、死者の魂が . . . 本文を読む
バリの滞在中はシシにベビーシッターをお願いしている。彼女はジャカルタ出身の女性でジャワ人だ。ジャカルタの大学で秘書学科を終え、いろいろな曲折を経て現在はベビの世話や連れ合いの仕事のアシスタントそれに家政婦役と炊事を手伝ってくれている。彼女自身はベビーシッターと云われるよりアシスタントと紹介してほしいという。今回の邦人女性の事件をきっかけにして、今インドネシアにはどんな犯罪が多いのかと聞いてみた。「 . . . 本文を読む
「私も事情が許せばカリマンタンにいたかったよ。」と親父はバリコーヒーを飲みながら話だした。私にもすすめたが朝既に飲んだので遠慮する。
「カリマンタンではビジネスが難しいと云うことかい。」と私が尋ねる。「バリ人はヒンドゥだから他の土地に住むのは難しいんだよ。死ぬときはヒンドゥで死にたいからね。長い間他の土地に住んでいても結局バリに帰って村に受け入れてもらうことになる。それも生き方だけどね。人によ . . . 本文を読む
近所のバッグ屋の親父からボルネオ(カリマンタン島)の美しいビーズでカバーされた古い山刀を二振買った。この数ヶ月、店先に置かれた古ぼけたビーズカバーの山刀が気になって仕方なかった。ビーズも長年の塵埃で薄汚れているし、中の山刀も錆びている。しかし、そのビーズ模様といい、錆びたとは云えどことなく鋼の質の良さを感じさせる刀身といい惹きつけられる。先月に店でそれを丹念に眺めていると親父は金はいつでもよいから . . . 本文を読む
バリで4ヶ月長期滞在していた。いつもビラでマッサージをしてもらうアユという名の女性は、55歳ながら、仕事を精力的にする。つぼを心得ていて、しかも、長時間手を抜かない。そのため他のマッサージでは物足りなくなる。そんな彼女は仕事をしながらときおり面白い話をする。彼女のお爺さんはお隣の島、ジャワ島に住んでいてなんと115歳(ちょっと眉唾だが)で健在だ。お爺さんは満月の夜を中心に2,3日は人が変わったよう . . . 本文を読む
7カ国目:インドネシア バリ 実は・・・
お久しぶりざます。
私たちのバリ島ロングステイもまる4ヶ月が過ぎました。そして、4ヶ月の間にいろんなお友達ができました。今日は意外な一面を持つ人たちのお話。まずはアユから。アユはジャワ島出身のマッサージのおばちゃん。マッサージャーなのに、どうしてお料理している写真なんだか。それはいいと . . . 本文を読む