サン・マルコ聖堂
サン・マルコ広場に座り、目の前に広がる壮大な風景に圧倒されながら、私はゲーテやマキャベリ、そしてアンデルセンがヴェネツィアをどのように感じ、どのように言葉にしたかを思い浮かべていた。この場所は彼らにとっても、私にとっても歴史が織りなす「生きた記念碑」であり、一つの文化、一つの民族が作り上げた芸術作品だ。
ゲーテが『イタリア紀行』で語ったように、この場所は「一君主の作り上げ . . . 本文を読む
生きていることは楽しいがあの世に行っても楽しいことがある。紀野一義氏はいつもそう思っていたという。死んだら過去の時間もひょっとしたら未来の時間も無くなるのでいろんな人に出会える。歴史上の有名人や自らの多くの先祖にも出会って楽しい話ができる。
一見能天気な話に聞こえ、出鱈目も大概にしろと言いたくなりそうな人もいるだろうがご本人は60を過ぎたお年の頃から何回も何回も講演で本気になってそう話し続けてい . . . 本文を読む