「正体」 司法の限界と松本清張のアリバイのないこと 2024-12-14 | 映画 絵画・写真作品含む Netflixで「正体」を観た。殺人犯で勾留中に逃亡する主人公の運命が、司法と社会の無慈悲な網に絡め取られながらも助ける人の手で無罪を勝ち取る物語だった。何が真実なのか、誰が信じられるのか。観終わった後、頭に浮かんだのは松本清張の作品で記憶に残っていた内容だった。街角で遭遇するかもしれない殺人現場に居合わせ、アリバイが誰も証明できない恐ろしさをエッセイ風に書いていた。彼の描く世界もまた、疑いが絡み . . . 本文を読む