工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

エンドウ商店のレールバス

2015-03-24 05:46:21 | 今日の製作所



ある年齢以上の方には懐かしく感じられることでしょう。



エンドウのキハ02レールバスです。
入門用?としてブリキをプレスして作られている超素朴な模型で、今にしてみると「プラレール」並み・・・
すべて一枚板で作られていて、別パーツになっているのはヘッドライトくらい。
発売は1960年代のようですがかなり長期間製造されていたようで、年頭の時点で立川のエンドウさんに在庫処分としてまだあったと思います(笑

そういう訳で特にプレミアが付く訳でもなく、中古市場ではブリキの貨車並みの価格帯で購入が可能です。
当工場には16番のジャンク品をまとめて入手した際にM1両、T2両の3両がやってきました。


価値ある模型ではないですが、ジャンク箱に入れっぱなしではいつまででもジャンク品。
今回レストアすることにしました。



車体はほとんどそのまま。
ただ、M車はライトが仕込まれておりヘッドライトのところにムギ球が使われています。
私の手元のM車は既にライトが点灯せず、復元するのは面倒・・・
T車のダミーのヘッドライトと表現を合わせるべく車体を振り替えました。
・・・余ったM車の車体は後日、また登場するかもしれません(笑

車体裾の四隅は力がかかるのか割れていたので瞬着で補修を行いました。



そして(非常に面倒なので)元の塗装は剥がさずその上にプライマー処理を行い塗装!
なんとも野暮ったい元の塗装ではなく、国鉄レールバスの塗り分けにしてみました。
ナンバーはなんとなく旧称号のキハ10000にしています。

・・・床下はカプラーをケーディーに交換しただけでそのままです。



そして失われていた窓枠をプラシートで作製。
製品は初期には鉄板の窓枠部品が使われていたようですが、晩年の物は窓セルに印刷された部品になりました。
晩年のものは窓セルが汚れていて使い物にならなかったり、失われているジャンク品が多数あると思います。
今回の車両も窓セルは傷が酷く使い物になりませんでした・・・
・・・この窓枠を作る作業は結構面倒なので、そこまでしてレストアする価値があるかなぁ・・・という感じですけどね。



そしてエポキシ系接着剤で窓セルを貼り付けて完成!
窓セルは国鉄レールバスに合わせてクリーム色にしてみました。
こうしてみると、バス窓ではないこと以外は案外雰囲気が出ているのに気付きます。
・・・この色がいいね。



こういうゆるーい模型が好きです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿