今日の言葉
腐れ縁は離れず
ことわざ辞典onlineより
「悪縁は切ろうとしてもなかなか断ち切れないということ」
「お代官さま、これでお願いします」、袖の下を差し出す依頼人、風呂敷を広げるとそこには山吹色の塊が五個、受取人は、「これだからこの商売はやめられないな」勧善懲悪の時代劇には必ず登場する場面です。
人が生きている限り、この金銭欲とは断ちがたいものだとつくずく思います。甘い汁をすうことができるのは、権力者だけ、庶民にはとてもできないことです。時代はネットワーク社会、下手なことをすると、バレてしまいます。「頭隠して尻隠さず」、とぼけても、写真つきで公開されますので、当事者はたまったものではありません。
「壁に耳あり障子に目あり」、悪だくみを相談する場合、よほど注意を払う必要があります。その点、日本人の官僚も政治家も脇が甘いとおもわれても仕方ありません。それよりもまず、憲法と公務員法に書かれている条文を読み、理解している公務員がどれだけいるのでしょうか?ピタリの記事がありましたので紹介します。
憲法15条第2項は、「すべての公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者でない」と規定しているが、いわゆる官民癒着は、一部の絵入り企業を利するものであり、公務員を「一部奉仕者」として、公務の公正性を害し、「公務員の民主的・能率的運営」(国家公務員法第一条)の実現を妨げることになる。
荒井達夫著 「天下り対策の在り方」より
朝日新聞夕刊 TOPICS より 2020.6.12
前田泰宏・経済産業省中小企業庁長官が
2017年に視察先の米国で、当時電通社員で今は持続化給付金事業を請け負う団体の幹部と宴席で同席したことについて、梶山弘志経産相は12日午前の衆院経産委員会で「軽率だった」と述べた。立憲民主党の斎藤嘉隆氏への答弁。斎藤氏は前田氏の一連の行動について「国家公務員倫理法の趣旨からいって正しいことではない」と問うたが、梶山経産相は「事実関係の限りでは(国家公務員)倫理法上の問題は生じない」との認識を改めて示した。
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