植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

石印材のヤフオク出品 そろそろ潮時かも

2024年09月10日 | 篆刻
今、一番悩ましいのが、石印材のオークションであります。
篆刻をやっているうちに、その石の持つ魅力に引き寄せられ、ヤフオクで4年がかりで落札してきた石印材。これが4千個を超えているようなのです。

最初の頃は、自分が篆刻の練習のために一番安い寿山石や既に印を刻んでいる数十個まとめて、といった石が必要でした。徐三庚先生や呉昌碩先生の作品集を買ってきて、片端から摸刻しました。それだけで200個以上あります。そのうち、持ち手側の飾り彫(紐)や、側面を浅く細工をして浮き彫りにする「薄意」のあるもの、などに興味が移りました。また、篆刻を学ぶうちに、大変価値が高い石があることもわかってきました。

それが「田黄石」や「鶏血石」・芙蓉石などであります。中には数十万円するものもあると聞きます。田黄石などはそう気安く買えるものではなく、よく似た模造品や類似品が沢山出回っています。そうしたものを見つけてはヤフオクで落札してきました。恐らく入手価格は一個あたり5千円前後かもしれません。本物と言う確証でもあれば数万円もするものが欲しくなるのですが、わずかな写真だけで判断するのは困難なのです。


例えばこれらが「田黄石」または「田黄石擬き」です。こちらは素人だし、産地である中国など行ったことも無いので、本物かどうかわからないのです。

それでもこんな田黄石擬きの石だけで数十個のコレクションになりました。さてそこで、それまで集める専門だった石印材の山を見て、はたと方針転換したのが「終活」であります。今のまま石を「死蔵」していて、将来ワタシにもしもの事があったら夥しい数の石印材をどう処分するか、そこを考えた時、今の内に現金化してしまおう、と心得を180度変更したのです。
そして半年ほど前から、入札(入手)専門だった石が「出品専門」に変わりました。毎週10個近くを出品し、入札・落札を待つことにしたのです。

ここにきておよそ50万円ほどが売れました(落札された)。しかしそれは、石の価値からして値段が高くつきそうなものを優先して出品した結果でもあります。前述の田黄石ならば、1個5千円以上で売れたとしても、他の一般的な石の大半は落札価格は1千円や2千円です。
結果として、ヤフオクに出品して単独で数千円で落札されそうなものが在庫から減っていきます。

そうなると毎週出品する石を選ぶのが困難になるのです。そこが悩みであります。価値の高そうなお気に入りのいい石ばかりを収納していた整理ダンスに残っている石が、いつの間にか半分以下になっているのです。このままだと一個5千円で売れたのが、安物まとめて10本3千円とかになってしまいます。

出品するまで石の選別から写真撮影、ヤフオクへのアップ・梱包するのに何倍も手間暇をかけ、売れるのが一本当たり数百円となると流石に気合が入りませんよね。別に今お金が欲しいわけでも無いし、石印材が生活の邪魔になっているわけでもない、となると「ヤフオクから撤退」一時的に出品をとりやめるか?が現在の悩みなのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤフオク 石印材は今度は幾らになるかな

2024年09月03日 | 篆刻
4か月ほど前から「ヤフオク」の出品を始めました。元から言えば6年ほど前、書道教室に通うようになって、必要な墨・筆・硯などをオークションで買いそろえるようになりました。
その後、作品に捺す落款印があまりに高い値段をとられたので、悔しくて自分で印を彫ると決めたのが約3年前。以来書作品はそっちのけで、篆刻印(書作品の後ろなどに書いた名前に添える印)にどっぷりはまったのです。

最初は、書道具店にもいきましたが、やはりオークションが手っ取り早くしかも安上がりなので、ヤフオクで落札することに決め、それから約2年で4千本以上の篆刻用「石印材」を集めました。石が集まると、知り合いや書道関連先などに無理やり話をつけて姓名印などを彫って押し付けることを始めました。こちらはお金が目当てではない(篆刻の練習)ので基本的にただで彫る、を続けました。日展や読売など4件の有名どころにも篆刻印を彫って応募出品しましたが、さすがにいきなり入選などするはずもありませんでした(笑)。

ところが心境の変化があって、ヤフオクで集めてきた石印材を、今年になって出品することにしました。4千本以上の石に対して、需要が無くては意味がありません。また、将来自分があの世に行った時、残った石の価値や処分がわからないので遺族が困る、という意見ももっともでした。

そこで、それまではヤフオクと言うのは「落札する」ものだとかたくなに入札をくりかえしていたのをピタリと止め、今年は出品オンリーとなったのです。すでに石印材は2~300個ほど落札されていると思います。一個数千円以上でないと効率が悪いので、書道関係の人が使っていた作者名なし(側款が無い)の印は対象にしておりません。素人が彫った印を売ってもやはり入札する人はいません。銘石・年代物・側款ありなどを優先的に出品することになります。

直近(出品中)の石印材を紹介しましょう
①まずはこれ。王福庵という中国では有名な書道家・篆刻家の作品(だと思う)です。石は最も人気が高く値段も張る「田黄石」か「杜陵坑石」です。これが本物の王福庵先生の田黄ならば軽く5万円はいくでしょうね。

②こちらも一見田黄石風ですが、ちょっと自信がありません。印全体に施す薄意という浮彫がややおおまかで雑に見えるからです。

③こちらは色合いからしても田黄石とは言えません。全体に透明度がある「凍石系」の石で、しかもていねいに薄意があるので、そこそこの値段で売れるのではと期待しています。

④底面に彫があって古色感漂う大型印です。上部には書物と動物が彫られ、細かな線描で側面4面が装飾されています。

⑤こちらは有名な鶏血石で、田黄石に続いて人気がある石です。血のような模様が走るのが特徴ですが、彫るには少々硬いのです。


⑥石の上部の飾り彫を「紐(ちゅう)」と呼びます。兵士のような人物が彫られている珍しい印材です。これでもしその石の種類が黒石の中の銘石、「楚石」ならば相当な値段がつくのですが、これが楚石とは残念ながら断定できません。

とはいえ、①~⑥までの出品中の石はまだ残り二日あるのですが、なんと既に5個は札が入っています!。つまりよほどのことが無ければ5本の印は落札が確実なのです。オークションですから、これから最終期限までに、追加で値段が上がっていくということも十分あるので、楽しみに待ちたいと思います。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤフオクで出品した石が、 久しぶりにまとまった値段で落札された

2024年08月24日 | 篆刻
昨夕はワタシが趣味で集めた「篆刻用」石印材10個(本)がヤフオクの落札日でありました。過去5年間で集めた印はおよそ4千個となりましたが、実用にも投資用にもならない使用済みの安い石が約半数。これは残念ながらヤフオクでも大した値が付かないので、1個数十円~100円程度とみてまとめ売りするしかありません。

篆刻印は書道では「落款」を入れる時、姓名印・雅号印・引首印3個をセットで押印することが多いので、箱があって揃っていれば「三顆一組 」で出品することもあります。5年近くかけてさんざんヤフオクで集めた印を今年に入って「出品」一本やりに大転換しました。一本も入札しておりません。
その理由は何と言っても「終活」を意識したからであります。もし仮にワタシに万一の事があった時、がらくた同然に見える石印材の価値は誰もわかりません。処分に困り場合によっては廃品業者にただで持って行ってもらう事になりかねません。
石の値段はだいたい数百円から数千円で、ヤフオクで落札して集めたものです。落札時1本千円として4000本ならなんと4百万円になりますよね。(実際はもう少し安いかも)

そんな財産をタダ同然で処分されるわけにはいかない、ならば自分が元気な間に石を売って現金化しよう、となったのです。そして今年3月から大体週に五本から10本出品することにしました。出品後最大1週間後に落札結果が出ます。今現在その落札額の累計は約50万円になりました。元値の控えが無いので、損をしているか利益が出ているかは全く分かりませんし、さほど興味もありません。

そして、直近で売れたのが昨夜の9本だったというわけです。
これが田黄石と思われる石 落札額1万2500円
これは田黄石に似ているが、多分別種の石だと思います。8,361円
これはおそらく田黄石、なんと同じく8,361円の落札額でした。
これは鶏血石。3,650円

あとの4本を加えて合計約4万円ちょっとになりました。これは最近ではずっと無かった高額なのです。(毎週大体数千円というところ)
これで落札価格が確定し、入札者が個人情報をヤフオクに伝え落札額を支払うと、ワタシに「発送してください」と連絡が来ます。

ということで本日は土曜日、いつも品物を発送するのに使う郵便局は月曜日でないと手続きできません。それまでに、クッション材(いわゆるプチプチ)で包装すればいいのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりに更新しました 篆刻用石印材のヤフオク出品

2024年08月17日 | 篆刻
2か月ぶりに本ブログを更新いたします。
どうやら60日以上更新しないと、他の方がブログを見に来てもリアルタイムでアクセスを解析するシステムが休止するようです。実際はどなたでも覗いていくことができるのですが、全くアクセスグラフがゼロから動かないというのは悲しいものです。

 2か月、間が空いたので、書くことは沢山あります。このブログを更新しないとしたのは、多忙と体調不良が原因でした。現在でもその状況に大きな変化はありませんが、2,000日以上続いた自分のブログがだんだん人様の目に触れなくなる、というのもいささか切ない、と思って久しぶりにキーボードを叩くことにしました。

 現状、最も生活で興味深いのが「オークション」であります。ネット(ヤフオク)で集めてきた「石印材」(篆刻用の石)がいつのまにか数千個に達し、将来ワタシにもしもの事があったらこんなに沢山の印材をどうするの?という家内の言葉がきっかけでした。簡単に処分できるものでもなく、金額の評価も容易ではありません。

 そこで、4千個ほどの石印材を「ヤフオク」で処分・換金しようと思い立ったのが3か月ほど前になります。要らない石、それなりに高額の石印材の写真を6,7枚撮影し、石の説明書きを加えて出品します。1週間で5~10件程度をネットに掲載し、落札されると郵便局から発送するという作業が始まりました。最初のうちは魅力に乏しい高級品とは言えない石を出品していましたが、それだと落札されない、落札金額が低いという傾向が明らかなので、やはり一級品・お気に入りを出品した方が良かろうと、目立つ石を優先するようにしました。
直近で出品したのがここらあたりです。
(鶏血石)

(田黄石に類似)
(田黄石に類似)
詳しい説明は省きますが。やはり最も注目され単価が高くなる「田黄石」に近似した石をメインに出品しました。本物の田黄石で、良質のものは1個10万円もするのです。ワタシの出品物は本物の田黄石と断定できないものなので、せいぜい1万円程度がいいところです。

ともかく、2か月ぶりのブログ更新で、緊張しております。当分は2,3日おきに更新しようと思っております。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「完白山人・鄧 石如」の印がヤフオクで落札された 本物かは知りません

2024年06月14日 | 篆刻
今朝は普段より1時間近く遅い、5時半に目覚めました。大体前夜の20時過ぎに「睡眠導入剤」を飲んで布団に入り、きっかり6時間後(深夜2時過ぎ)に一度目覚め、それから何度か寝たり起きたりしながら、最終的に4時半前後に起床となります。

1時間もゆっくり寝てられるなんてなんてラッキーなんだろう、と思うのです。基本無職で、一日中好きなことをやっていいことになっております。そんなに早起きする理由は無いのですが、朝4時過ぎて布団の中でなにもしないまま一時間を過ごすのがもったいないので、それ以上寝るのをあきらめて5時前には朝食を終えるという毎日であります。

では、なぜ今朝5時半に目覚めたか、これは入眠時間が遅かったからであります。布団に入ったのが20時15分、しかし訳があって眠ることが出来ず21時すぎまで起きていたのです。結果深夜に一度目ざめるのが1時間遅れとなり、起床もそれだけ遅くなったというわけです。

昨夜はいささかスリリングで刺激的な1時間だったのです。それは毎日継続的に取り組むことになった「石印材」のオークション、ヤフオクであります。
いつも大体20件ほどの出品をしております。金・土曜日に落札日とならないよう週4~5日に割り振っています。昨日は、そんな中4件が入札期限で、夜8時台にエンドが来るように登録しています。

その4件の中に、自分では最も希少性があって価値のある古印を出品したのです。それが雅号「完白山人」作の姓名印・雅号印二顆セットでありました。完白山人をネットで調べるとウィキペディアで真っ先に「鄧 石如 」の号と出てきます。 石如先生は中国清の時代で、最も優れた書道家・篆刻家と言われているのです。件のセットは、もとはヤフオクで入手したもの(さほど高価では無かったかな・・・)

ワタシの出品した「完白山人」が真正のものだという保証があれば、当然びっくりするような高値がつくと思います。歴史的遺品であり芸術的にも高い「骨董品」ですから。しかし、こうした出品物には摸作・贋作が多いのも事実です。ワタシは、当然本物と信じておりました。石は黄芙蓉石か田黄石で、細かな細工が施されている印材です。また刻字された印影がのびのびして迫力を感じるものでありました。



それで、偽物扱いされないよう最低落札価格4千円をつけて出品したのです。

その後、6人のウオッチがつき、数日前に4千円の入札がありました。(最終日より前に入札があるのは珍しいのです)。そして当日(昨夜)、8時前から入札が増えました。こういうのをじっくり見たのは初めてでした。カウントダウンがはじまり、残り数秒になると高い札が入る、それが4,100円→4200円→4500円と上がって、いきなり14,100円となったのです。20時10分頃の終了予定時間は、ぎりぎりになって高値の入札が入るため30分近く遅くなりました。
で、最終落札額が14,600円に決定しました。

うーむ、これって、本物にしては安い気がするし、偽物ならずいぶん高い、という金額ですな。それでも割り切って、喜んでおります。自分が抱え込んでも仕方ない骨董品・文化的財産かもしれませんから、もっと学識豊かな方に引き取られるなら良しとしましょう。

因みに、当日最終日であった石印材は4件、そのうち3件が見事落札となり、3本合計20,650円で売却できます。有難いことです、これからその一件の発送をいたしましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする