月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
というようなありきたりの書き出しで恐縮ですが、今日で令和三年もちょうど半分終わります。コロナと篆刻、園芸とメダカ、自治会などに日々追い立てられるようにあっという間に半年が過ぎました。歳をとるにつれどんどん歳月の過ぎるのが早く感じられます。
わが巨人軍は、こないだまで首位阪神に8ゲーム差まで差をあけられ、もはやこれまで、「終息宣言」をしようと思ったら、なんと怒涛の8連勝で、ゲーム差2.5まで縮まりました。主力にけが人や外国人の離脱が相次ぎましたが、だらしない先発やブルペン陣を四苦八苦しながら使って、なんとか5分程度に戦いをするうち、主軸の坂本・丸・梶谷・若林などが戻ってきて攻撃陣が分厚くなりました。
一方阪神は新人佐藤君の目覚ましい活躍をてこに首位をひた走っていましたが、ここにきて疲れが出てきたか投打ともにやや落ちてきました。監督の力量・経験の差もあるので勢いが止まるとなかなか連勝できなくなってきたようです。ちょうどレギュラーシーズンの半分が終わったところで、秋まで競った戦いが続くと思われます。
それはともかく、歳の話であります。ワタシの住む平塚須賀地区は相模川と相模湾に面した風光明媚、温暖で穏やかな気候の地域であります。そのためか住人はのんびりとして、あまり世の中と関係なしの別世界の様相であります。半農半漁の土地柄で、特に、平塚漁港を中心に漁師町として栄えました。昔の人にはやくざ者も多く、入れ墨を入れてる漁師も多かったのです。いまでも、同じ町内には亡くなったとはいえ元やくざという人が5,6人いました。
よその土地と同じく少子高齢化がすすみ、若い人が減り子供たちの姿もあまり見られません。平日の日中は年寄りと地域猫ばかりが闊歩しております。ほとんど限界集落と見まごうばかりで、年寄りばかりが増え寺前の商店はほとんど消滅してしまいました。
ここらでは、80台のご婦人はおばあさん扱いされず「おばさん」と呼ばれます。長生きする女性がとても多い長寿町なんです。先に亡くなった義母は93歳でした。自治会をやり始めてすでに4人の訃報がありました。女性ばかりで享年85歳、95歳、93歳、105歳でした。裏のおばさんは、89歳になりますが、毎日自転車を飛ばし、競輪場に赴いて車券を買ったりしているようです。しかも毎日のように彼氏が訪ねてきています。
日本の平均寿命は女性で87歳だそうですが、当地では明らかに平均90歳以上であります。男性はよくわかりませんが、ほとんどの女性が夫に先立たれています。男性はかなり短命で町内にお爺さんがほとんど生息していない為、その死亡に遭遇しないのでしょうか?ストレスのないのほほんとした土地柄であると同時に、漁師町だったことが関係しているように思われます。
つまり、命を縮める肉食が少なく長年魚を食べてきたせいではなかろうか、と考えております。しからば男性はなぜそんなに長生きしていないか。それもまた漁師町故だろうと思いますね。気性が荒く喧嘩っ早い、しかも大酒飲みが多いのであります。まもなく始まる例大祭でも数年前までは、必ずお酒が入って取っ組み合い・殴り合いケンカが始まる、お巡りさんがかけつけるという光景が当たり前だったんです。
昨年はコロナでお祭りは中止、今年はどうしても実施したいので、御神輿を担がないでトラックで運ぶことになりました。規模を縮小し子供たちも参加させない、それでもお祭りをやって飲みたい、ということのようであります。
コロナに翻弄され影響を否応なしに受け続けた半年が終わります。巨人の行く末も気になるし、これからは五輪・総選挙と大きな行事が待ち構えておりますが、はたしてどうなるものだか、とんでもないようなことが起きる予感がいたしますな。
生きていればいろんなことがあります。もう少しこの世であれこれ見聞するため、大人しくお酒もほどほどにしながらコロナ対策を続けようと思います。