日本プロ野球、公式戦がいよいよ始まりました。
一昨日からセリーグ昨年の覇者阪神と巨人戦であります。
ワタシは自慢じゃありませんが、小学校中学年あたりから野球が好きになり、「巨人ファン」となってかれこれ60年になります。その頃王・長嶋が巨人の主力になり、国鉄のエース金田正一が移籍して、これから怒涛の9連覇となります。
ワタシは以来、60年一度も熱烈な巨人ファンをやめたことが無く、成人してからは幾たびも「いい年して巨人ファン? ミーハーだね。」などとケチをつけられたりいたしました。贔屓の球団を言うと、人間が軽くみられるという事もあったのです。
しかしその60年で巨人がセリーグで28回優勝しております。 つまり、ほぼ2年に一度の確率で優勝するということで、負けた時のストレスが最も少なくて済んだ球団であります。もし6球団が横並びの戦力だとしたら、6年に1度しか優勝の美酒に酔えないのですよ。だから一番強い(と一応評価するにふさわしい)チームを応援するのが精神衛生上、好ましいと信じて疑わなかったのであります。もはや他のチームを応援するという選択肢はなく、毎年優勝は巨人だろう、と安直に考えて開幕を迎える数十年でありました。
そこで今年は阪神戦が開幕戦
昨年、原巨人はあえなく2年連続4位、3年続けて優勝を逃すという事態に陥り、原監督は下ろされました。原さんは在任16年で9回優勝!という名監督でありました。(川上監督以来優勝経験が無いのは、堀内さんと高橋由伸さんでした)。これは監督の責任ではなく、在籍している選手の高齢化・けが、ドラフト・トレード・外人助っ人などの新戦力の補強がうまくいかなかった結果であります。
期待されたドラフト上位の選手が怪我で数年出られない、とか思ったほどの実力が無いといったことは、ドラフト戦略の失敗・くじ運が悪かった、だけでは済まされません。やはりそこに「スカウトの調査能力」などが合わさって新戦力が台頭できるかが決まってくるのです。原巨人はベテラン選手が衰えてきたわりにドラフトで獲得して選手が伸びてこなかったことと、やはり助っ人外人の不作であったような気がします。
さて、そこで今年から監督に就任したのが、長きにわたってジャイアンツのホームベースを守り続けた名捕手「阿部慎之助監督」であります。勿論名監督原さんのもとでレギュラーを張り、原監督時代の数年はブルペンや守備・バッティングのコーチとして下積みを経験しています。
すでに監督になるための修練は十分に積んで来た、と見ております。
そして一昨日の初戦、新たな巨人のエースとして指名されたのが戸郷 翔征。開幕投手を任せられました。彼はなんと2018年のドラフト6位の投手だったのです。切れのある直球とフォークを武器に、ここ数年先発投手の柱として活躍してきました。阪神戦にはなんと直球を主体に6イニングを失点0に抑えました。この試合では、ベテラン外野手「梶谷隆幸」が背走してジャンピングキャッチし、1塁ランナーをダブルプレーにした「超ファインプレー」が試合の流れを変えました。そして1点リード直後のツーランホームラン、このベテランの一振りで勝ったようなものです。
そして、昨日はデーゲームであったのですが、ワタシ個人的に大変多忙でテレビをゆっくりみている時間が取れませんでした。しかし、夜の再放送で観てみると、両投手の立ち上がりだけをみたら巨人に勝ち目はなさそうでした。先発のグリフィンは、ストレートに球威はあったもののボールが高く、四球先行で制球がままならないほとんど「ノーコン」でありました。一方の阪神の大竹投手は、ストライクボールともにコントロールが良く、あっというまに3アウト。
この負けムードを払しょくしたのがもうベテランの域に達した主力岡本でありました。ランナーをサードにおいて阪神のセーフティスクイズの打球をジャンピングキャッチしてダブルプレーにしました。超美技に沸く巨人、するとあれだけの精度を誇った阪神大竹が甘い球を岡本に吸い込まれるように投げてしまいました。これで2点、気落ちした投手に坂本が追い打ちのソロホームラン。
後はドライチ西舘や帰って来た守護神「大勢」などで万全のリレー。
結果を見れば2試合連続で「5-0」という完封試合となりました。いやー気分がいいですね。もう優勝は巨人で決まりでしょう(笑)
今日の先発は福岡ソフトバンクから移籍してきた「サブマリン高橋礼」だそうです。ここ数年くすぶった成績で登板回数も極端に減っています。もし彼が全盛期に近い力を取り戻していて今日好投するようなことがあれば、巨人ファンとしては安心して応援が出来る1年となるでしょうね。