植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

果樹を育てるのがやはり美味しい仕事

2024年04月04日 | 植物
ワタシが10年前からずっとガーデニングを続け、他のものに優先して従事しているのは「花の美しさ」に魅せられたからであります、、、が、それだけではありません。植物には可食部分があり食べるために栽培されるものも多いのです。どこかの県知事さんが畜産やら野菜を売る農家さんを、頭を使わない業種と決めつけて県庁に入った人間は「頭脳・知性が高い人」と言ったそうです。

ワタシは10年の経験(勿論先生がいない独学ですが)の中で生産者ほど日々頭を使う職種は少ないと思います。育てる相手が何十種類とあり、気候天候に合わせて環境を整備し、病気が発生する・害虫が付くというリスクを回避しつつ、適期に施肥して大きく育てる、という作業を毎日続けているのです。

マイガーデンは1/3がバラ園、1/3が菜園、残りが「果樹園」としております。花は美しく、1年に一度わずか1,2日の咲姿を見るだけのために世話を続けます。一方菜園は基本的には花は不要で、葉っぱや茎・根を食べるのが目的であります。また、果樹園ではこの時期になると次々に花蕾がつき花が咲き始める愉しみと、美味しく熟した実を食する楽しみ両方が得られるのです。

そこで本日は「果樹」で咲き始めた花をご紹介いたしましょう。
既に開花して結実したのが「枇杷」であります。これはもう梅雨時期には食することができます。病気も害虫も気になりません。甘く熟して柔らかくなった時の鳥類からの攻撃を守る必要があります。

花が咲いたのはこれ、西尾ゴールド(黄桃)であります。木が小さくまだ収穫したことが無いので、今年は2,3個でいいから食べてみたいものです。
お次も桃。品種不明ですがこれも一度も結実したことがありません。

桃の隣がこれ「プラム ケルシー」です。桃に比べると花がだいぶ小さいのです。問題はどうやら「自家受粉しない」つまり授粉樹が必要なのです。大丈夫ワタシのガーデンにはもう一本のプラム「サンタローザ」がありました。
ところが、こちらは数日前に花が咲き終わっていたのです。ごくわずかばかり枝の咲に残っていた花を折り取ってこすりつけましたが、うーむどうなるやら。

果樹栽培で最も難しく最大のポイントが「受粉・受精」であります。いくら花が咲いても花粉が雌蕊に届かなければ実になりません。本来この役目は「蜜蜂」なのです。ところがこのあたりで蜜蜂を見かけることはほとんどありません。工場と住宅が立ち並ぶ地域で、林や森はおろか畑や田んぼ、原っぱなどは皆無であります。

蜜蜂が居なくなった原因はもう一つあります。ネオニコチノイド系農薬であります。殺虫能力が高いだけでなく、根から花にいたるまでその薬液が回って長く残存するのです。蜜を吸いに来たミツバチは自分だけではなく巣に持ち帰って幼虫にまで農薬入りの蜜を与えた結果、ミツバチの絶滅が世界的な問題になっています。EUの方ではたしか使用禁止だったと思います。日本ではこうした危険な薬物の取り扱いがえてして不十分で甘いので、まだ使われているはずなのです。

結果として花粉を運ぶ役割を人間が担うということになっています。

こちらは山の中で自生する低木のキイチゴ「カジイチゴ」であります。見る限る群生し自家受粉しているとみえて茶色く丸いイチゴの実が小さくついています。

こちらは柑橘(たぶんデコポン)です。2年ほど前から安定的な収穫が確保できている柑橘は10種類ほど植えています。
レモンにも花蕾がつきました。

この後はブドウ・パッションフルーツなどが待っています。菜園ではスイカを作ります。果物好きにはたまらない、そんなガーデニングであります。

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