ブラジルのギタリスト、ジョアン・ジルベルトがメキシコ滞在中に録音したアルバム。邦題で『彼女はカリオカ』というタイトルがついています。
ジョアン・ジルベルトはアントニオ・カルロス・ジョビン等と並びボサノヴァを生み出したとして知られる人物。
この作品は再発盤でありオリジナルは1970年の『João Gilberto En Mexico』というアルバムです。オリジナルと異なる点は曲順とアルバムタイトルが変更されていることであり、「Trolley Song」がアルバムの最後になっています。
この作品はとにかくジョアンのギターと歌声が際立っており、純粋とも呼べるボサノヴァを聴くことが出来ます。
とても滑らかで心地よいサウンドなんですが、じっくりと耳を傾けてみると、場面ごとにギターのパターンがコロコロ変化していることに気付かされます。
ここにジョアンのマジックが仕掛けられており、聴けば聴くほど発見があって彼が天才と呼ばれる所以です。
オープニングを飾る「De Conversa En Conversa」、アルバムタイトルとなった「Ela E' Carioca」、囁やくようなジョアンの歌唱が印象的な「Esperanza Perdida」、ギターと歌が絡み合う名曲「Astronauta」、美しい「Eclipse」、ノリの良い「Trolley Song」など聴きどころ多数。
余談ですがオリジナルの『João Gilberto En Mexico』という作品はプレミアがついており、メキシコ盤のLP(MONO/STEREO)は凄まじい価格となっています。
なのでよっぽどのコレクターでもない限り、再発の『Ela E' Carioca』がオススメです。
【トラックリスト】
1. De Conversa En Conversa
2. Ela E' Carioca
3. O Sapo
4. Esperanza Perdida
5. Joao Marcelo
6. Farolito
7. Astronauta
8. Acapulco
9. Besame Mucho
10. Eclipse
11. Trolley Song
Ela E' Carioca
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます