メイサと7人の外国人たち

アラサー元お水とキャラの濃い外国人達の冒険記

ドライブデートでこんなことに③

2019-08-23 22:55:03 | アイアン
上がる息に調子を合わせるように、アイアンは私を膝から降ろし、押し倒した。



「んっ」


キスの合間に息が漏れると、アイアンのキスは一層激しくなった。


「メイサ、ストッキング脱いで……」


私は答えた。


「無理」

「なんで!?」



私を抱き起こして聞いてきたアイアンに、私は申し訳なさそうに答えた。



「来週ならいいけど……」


あぁ〜……わかった、とアイアンはちょっと笑った。
そして私にまたキスをして、何かをせがんだ。
あっという間にそれが終わると、その瞬間私は、
ハイじゃぁ今日はもうこれでオシマイなのねーと思った。
賢者モードに入ったら好きじゃない女には冷たくなるはず。
ガッカリするのは嫌だ。


アイアンは水のボトルをくれたので、私はそれでスッキリした。
吐いた後で、言った。



「ミッションコンプリート」



ブー!とアイアンは吹き出した。
結構面白かったみたいで、しばらく笑っていた。
それを見ていたら、私も自然と笑顔になった。
誰かが私が言ったことで笑ってくれると嬉しかった。
アイアンはため息をつきながら、
オー、メイサ、君はマジでいい女だよ……と何度も繰り返した。
何度も何度も書いているので誰しもがわかっているだろうけど、
あたしは美女でもないしボインでもないし、なんでもない(真顔)。
加えてテクニシャンでもないので(比べたことはないけど(笑))聞いてみた。




「よかった?」

「うん、めちゃめちゃ……」

「それはよかったわ」



と自慢げに微笑むと、アイアンは
ミッションコンプリートしたね(笑)と答えた。
そのフレーズ、気に入ったのね?(笑)
私はちょっと大げさに答えた。





「そうよ。タフな仕事だったわ」




アイアンはまた可笑しそうに笑った。
二度笑いしたから、余程この手の表現がツボに入ったんだろう。
さっくり隣の席に戻り、軽く髪を直していると、アイアンが私を呼んだ。




「こっちにおいで」




と、抱き寄せ、たくさんたくさん、優しくキスをした。




あれ?そんなにキスするの?
ふーん意外。




私がそう思ってるのが伝わったのか、
いや、多分彼の性格的に気になったら聞かずにいられないから、
彼は質問した。





「メイサは、俺が終わった後にたくさんキスするの変だと思う?」




私は首を傾げた。




「ううん、思わないけど?なんで?思うべきなの?」

「思わないべきだよ(笑)」

「でもちょっとびっくりしたわ。」

「なんで?」



うーん。
これ英語でちゃんと伝わるのか?




「終わった後、あなたはもうキスしたいと思わないだろうと思ったから。」




アイアンは微笑んで答えた。




「キスはいつだっていいことだよ」

「そう……」




あたしは今でも思うんだけど、アイアンは案外ロマンチストなのかなーって思う。
ていうか多分、甘えん坊で、彼女にべったりするタイプの男なんじゃなかろーか。
イチャイチャラブラブしたいんだろうね。
やたらマメだし、執着束縛タイプなんだろうな。



あたしは案外そういう男の人が嫌いではないので(自分さえ相手に本気ならむしろ良い)
この人と普通に出会っていたら良かったのにと思う反面
浮気は地球が割れても治らない病気だから
普通に出会ったのに他の女とセックスされてたらクソ辛いだろうなーとも思った。




たくさんキスしていると、不意にアイアンが聞いた。




「メイサ……今日俺に来て欲しかった?」





私は





正直に





「うん」






と答えた。





スイッチが入ったようにアイアンのキスが激しくなった。





続きます!