私は携帯を開き、3人の男達にメールした。
3人が3人、親切で真面目で優しい男たちで、外国人。(ここでは私も外国人笑)
私の大切な友達だった。
全員に『私の友達の話なんだけど』とよくある形式でアイアンの件を話した。
そして全員が、そいつおかしいと言った。
若い2人は、「まぁ家が汚いから呼ばないんじゃない?」とか、
「まだ付き合いが浅いから呼ばないんじゃない?」と超絶ピュアな発言もした。
「メイサが悲観的」、「メイサが想像力逞しすぎる」、とも言われた。
でも、「じゃー他に何かアイデアあんの?」と聞けば、
「残念ながらないわ」
「俺は元カノは兄弟いても家に呼んだけどね」
と、2人してこの調子だった(ほら見ろー!!笑)
1人、一番年上の子(って言っても私より6個下だけど)
その子はもっとメイちゃん寄りだった。
彼はこの国の人間なのだ。
そして彼、アイアンと同じ宗教を信仰しているの。
『正直に言うと変だと思う。
ここでカードが使えないことなんか滅多にないし。
そして何よりメイちゃんの言う通り、家に呼ばないのはすごく変だよ』
『やっぱりそうよねぇ…』
『うん、なんでお兄さんにそんなに遠慮する必要があるの?』
『そやねん』
『その話全部おかしいよ』
で、す、よ、ねー
アイアンは私より一つ年上なわけで、この男の子はこの国の人間でアイアンより7個も下で。
そんな年下の男の子にもバレちゃうようなウソ、よくついてくれたわね。
あーあ、と私は不貞腐れてしまった。
なんて言ってやれば良いんだろう。
てゆーか何か言う必要はあるのかな。
私は頬杖をついた。
箸はちゃんと進む。ってことは私はまだ無事だ。
本当に悲しい時と怒った時は食べられなくなる。
私はシャンパンフルートをぐいと空けた。
あーあ。結構悲しいな。
最近アイアンといるの楽しかったし、私に本音っぽいトコ見せてきたことも嬉しかったもん。
彼女化しようとしてる気がしたのも、最近自分のこと彼氏4号って呼んでるのも。
どうしたら距離が縮まるのかな?なんて画策したりもしてたもんな。
はぁ、と思わずため息が漏れた。
でも、悲しいと責めるのも、もう会わないと言うのも違う気がするなぁ。
今の一番ハイスコアをマークしているのは彼だもん。
今彼を完全に失ったら、逆に彼が恋しくなっちゃいそう。
でもこのまま、騙されているフリを続けるのもどうなんだろう。
うーん、と唸り、生ハムを口に放り込んだ。
ムグムグと味わうそれはなかなかな良品で、リピ買いしたものだ。
美味しいけど、良い案を導く効能はない。(当たり前)
私がもし彼に本気だったなら、
きちんと指摘して、明らかにして、責めて、別れるんだろうな。
でも私自身がこんなにフラフラしているから、そんなパワーを使う気が起きないのね。
それに、彼は一度も私にちゃんと好きだと言ってないし。
それってやっぱりそういうことだったのね、きっと。
軽薄かつ負けず嫌いだから言わないのかとも思ったけど、違うわね。
そういう所だけ操を立ててるのかしら。
はぁー。
考えれば考えるほどどう対応するのが正解なのかわからなくなってきた。
ということは、何もしなければ良いのではないですか?
ということで返事はしなかった。
それでもこうして文章に書き起こすと、頭の中が整理されて、
ちょっと楽になった気がした。
翌朝。
目が覚めて、少し予定より早いことに気がついた。
うつらうつらしながら、彼を糾弾する自分が脳裏に浮かんだ。
続きます。
3人が3人、親切で真面目で優しい男たちで、外国人。(ここでは私も外国人笑)
私の大切な友達だった。
全員に『私の友達の話なんだけど』とよくある形式でアイアンの件を話した。
そして全員が、そいつおかしいと言った。
若い2人は、「まぁ家が汚いから呼ばないんじゃない?」とか、
「まだ付き合いが浅いから呼ばないんじゃない?」と超絶ピュアな発言もした。
「メイサが悲観的」、「メイサが想像力逞しすぎる」、とも言われた。
でも、「じゃー他に何かアイデアあんの?」と聞けば、
「残念ながらないわ」
「俺は元カノは兄弟いても家に呼んだけどね」
と、2人してこの調子だった(ほら見ろー!!笑)
1人、一番年上の子(って言っても私より6個下だけど)
その子はもっとメイちゃん寄りだった。
彼はこの国の人間なのだ。
そして彼、アイアンと同じ宗教を信仰しているの。
『正直に言うと変だと思う。
ここでカードが使えないことなんか滅多にないし。
そして何よりメイちゃんの言う通り、家に呼ばないのはすごく変だよ』
『やっぱりそうよねぇ…』
『うん、なんでお兄さんにそんなに遠慮する必要があるの?』
『そやねん』
『その話全部おかしいよ』
で、す、よ、ねー
アイアンは私より一つ年上なわけで、この男の子はこの国の人間でアイアンより7個も下で。
そんな年下の男の子にもバレちゃうようなウソ、よくついてくれたわね。
あーあ、と私は不貞腐れてしまった。
なんて言ってやれば良いんだろう。
てゆーか何か言う必要はあるのかな。
私は頬杖をついた。
箸はちゃんと進む。ってことは私はまだ無事だ。
本当に悲しい時と怒った時は食べられなくなる。
私はシャンパンフルートをぐいと空けた。
あーあ。結構悲しいな。
最近アイアンといるの楽しかったし、私に本音っぽいトコ見せてきたことも嬉しかったもん。
彼女化しようとしてる気がしたのも、最近自分のこと彼氏4号って呼んでるのも。
どうしたら距離が縮まるのかな?なんて画策したりもしてたもんな。
はぁ、と思わずため息が漏れた。
でも、悲しいと責めるのも、もう会わないと言うのも違う気がするなぁ。
今の一番ハイスコアをマークしているのは彼だもん。
今彼を完全に失ったら、逆に彼が恋しくなっちゃいそう。
でもこのまま、騙されているフリを続けるのもどうなんだろう。
うーん、と唸り、生ハムを口に放り込んだ。
ムグムグと味わうそれはなかなかな良品で、リピ買いしたものだ。
美味しいけど、良い案を導く効能はない。(当たり前)
私がもし彼に本気だったなら、
きちんと指摘して、明らかにして、責めて、別れるんだろうな。
でも私自身がこんなにフラフラしているから、そんなパワーを使う気が起きないのね。
それに、彼は一度も私にちゃんと好きだと言ってないし。
それってやっぱりそういうことだったのね、きっと。
軽薄かつ負けず嫌いだから言わないのかとも思ったけど、違うわね。
そういう所だけ操を立ててるのかしら。
はぁー。
考えれば考えるほどどう対応するのが正解なのかわからなくなってきた。
ということは、何もしなければ良いのではないですか?
ということで返事はしなかった。
それでもこうして文章に書き起こすと、頭の中が整理されて、
ちょっと楽になった気がした。
翌朝。
目が覚めて、少し予定より早いことに気がついた。
うつらうつらしながら、彼を糾弾する自分が脳裏に浮かんだ。
続きます。