メイサと7人の外国人たち

アラサー元お水とキャラの濃い外国人達の冒険記

雲行きが怪しいどころか完全に

2019-09-13 15:33:24 | アイアン

『メイサ知ってる?
俺こないだ君の夢見て起きたんだぜ。
もう俺のあそこパンパンだった!想像できる?』




知らんがな





早速げんなり。
てゆーか、こんな奴相手に一喜一憂している自分が一番げんなりだわ(たしかに)




『……なんでそれわざわざ言ったの?マジどうでもいいんだけど』

『ハハハ!なんとなく!(笑)
前に俺は何かフェチとか好みとかないのかって聞いたよね?
今は確実に君のお尻叩くのが好きだよ!ハハハ!』




アイアンは思い出のトイレデート(爆笑)の日にも、タイプは特にないって言ってたし、
いざベッドの話になっても何ら特別好きなものはないと言っていた。




「別に嫌いでもないよ。
そういうプレイでしょ?それはそれでいいんじゃない」



テキトーな彼らしい明るい返事だった。
まぁもっとシンプルな男なんだろうな。
可愛子ちゃんと寝られれば何でもいいわ、的な。
スリムでもグラマーでも、SでもMでもさ。
突飛なものでなければ。




さて、一方で私の性的嗜好についてですが
それはここでも何度かご紹介した通り、まごうことなきMです。
まぁMにも色々あるので、ザックリMとだけお考えください(笑)
Mなメイちゃんはお尻を叩かれるのも好きです。(告白)



アイアンは私のスイッチを入れようと、こんなことも言ってきた。



『俺今度は、ベッドの上の君に目隠ししたいな。
そうしたら君はどこに何をされるのか予想できないよ。
君に俺の身体舐めさせるよ。どう?』



とまたウィンク付きで送ってきたのだった。



全然興奮しない






Mにも色々あんのよ。(再び)



そもそもね、私は精神的に心開けた状態じゃないと
別にS的なことされても嬉しくないしね。
まぁ逆に言えば、惚れた男のためにならSをやってあげても良い。



それはさておき、
私はそっけなく返信を書いた。




『んー、あたし目隠しはあんまり興味ないわ。
どうせなら手錠かけてほしい。
ロープとかでもいいけど。』





するとアイアンは速攻で返信してきた。





『Ohhhhh. メイサ、俺マジで、なる早で君に会わなきゃ……

一つお願いしてもいいかな?

君のエリアに、Aっていうホテルがあるんだ。
そこは全然安くて、たかだか6000円くらい。
俺は現地で支払うつもり。
来週のこの日に空きがあるのも見つけた。
でもたった一つだけ問題があって、
オンライン予約のためにはカードのデータが必要なんだ。
今俺のカード使えないから、代わりに予約してくれないかな?
そうしたら来週会えるよ。』




私は目を開いた。





カードが使えない





何それ。






続きます!

君は彼女3号

2019-09-11 14:26:24 | アイアン
会いたーい、会えなーい、セクシーな写真送ってぇぇーーー

……と言うアイアンに会えず、
だんだんと私も寂しくなってきたみたいで。
ある日ついに、こんな事が起こった。



『あんたって本当どうしようもないわね。
他の男の子たちの方がよっぽどまともだわ……』

『あぁ、君の彼氏たち?俺の他に3人いるんでしょ?』

『いないわよ。』

『いるって言ったじゃん!俺のことNo.4だって!』

『言ってなっ…………あぁ〜、そういう意味だったの??』



アイアン、彼氏No.2に会いに行くの?って、自分のことだったのね!?
(俺は彼氏4号の記事をご参照ください。)
私はすっかりそうだと思っていなかったので、
(ていうかアイツが私に1号がいると思ってるって点でも謎だったし)
(忍ぴょんのことかしら)
超今更気づいてビックリ&ストンと腑に落ちた。



『なるほどね。
ま、彼氏はいないけど、どの子と比べてもあんたより紳士よ』

『ま、俺は別に自分が紳士だろうとなかろうと気にしないけどね。
どうせ君は俺のことが一番好きなんだから。ハハ!』



とウィンク付きで送られてきたのを見て、ムカッ&げんなりしたのを覚えている。



『……あんたってなんでそんなに自信満々でいられるのよ(笑)』

『俺は自信満々よ。
なぜなら、女の子はそれが好きだから!
……俺、合ってる?(笑)』



プッと吹き出した。



『今俺って何位なのよ?絶対4位じゃないでしょ?へへ』

『(知らんわ) さぁどうでしょうね』



実際は他にデートしてる子なんかいなかったし
タンク(タンクトップとケーキをご参照ください)とはその後一度出かけたけど
正直見た目も中身もタイプじゃないし
アイアン以上にメールもデート(と呼べるものではない)もしてる男の子はいなかった。
アイアンは言った。



『へへ、まぁいいよ。
最近はどう?忙しい?俺はもう忙殺されてる。←メールしてるがな
ストレスも溜まってるし、今夜はまた身体動かしにジム行くよ!
楽しみ。』



私はふと、寂しくなった。
相変わらずメールしているものの、
確かにアイアンの返信は前より滞るようになった。
私から連絡するのはどうも癪にさわったので、毎回彼からの連絡を待った。
ストレス溜まって、夜時間があるなら、
お気に入りの日本人に会いに行けばいいのに。
彼が私に対して稼働しているのは、昼間だけなのだ。



ポチ




ポチポチポチポチ




ピロリン




『よかったわね。楽しんできて。
また来週にでも会えたら嬉しいわ。
I miss you.』




完全に魔がさした。
んなロマンチックフレーズ、彼相手に一度も使った事がなかった。
でもナチュラルに出てきてしまったんだ。
素直になりたい自分が勝った。




ピロリン



すぐにアイアンから返信が来た。




ドキドキドキドキドキドキ








『I miss you too, No.3.
Hahahahaha!!!』
“俺も会いたいよ、彼女3号!”







ムッッカァーーーーーーーーー!!!!!!





こ、こっちがようやくちょっと可愛いとこ見せてやったっつーのに
コイツ、マジでムカつく!!!!!
キィーーーーーー!!!!



と怒りに任せて携帯をしまい込み、スーパースピードコツコツで道を行った。




………………ぷっ



フフフと笑いがこぼれた。
何度も思い出しては笑ってしまった。



お調子者で嘘つきな彼が、あえて私をムカつかせる内容を送ってきた。
それは彼の心が、私に開いているからだと感じた。
だから嬉しかったんだ。
私のことが特別になってきているんだと感じた。
だってアイアンは、いつもはすごくお喋りで社交的で、
すごく嘘つきだから。



あぁ、私今アイアンのこと好きなんだろうな。
彼の普通は見せない一面が見れて、それを見せてくれて、
嬉しい返事もらったなって思ったんだもん。
もしアイアンが俺もだよハニーって答えたら、超いつも通りの薄っぺらい軽い印象しか残らなかった。
本当じゃない、もしくは、体がだろうなと思っただろう。
だから、全然違う返事が来て、
意外だったのもあって凄く良い印象になってしまったんだ。



寄せては返す波のように
私達は
近づいては離れて
少しずつ浜を侵食して行っていた。



もっと侵食したかった。



アイアンがさらにメールを送ってきた。





続きます!

サプライズプレゼントは……

2019-09-06 22:46:15 | アイアン
『やぁメイサ、おはよう。
元気?君の可愛いセルフィ送って』



いつものように、だいたい朝10時を過ぎるとアイアンはそう送ってきた。
セルフィ送ってやったり無視したりしたけど、
その週はアイアンはなかなか時間が作れなかった。
とは言っても、メールだけはいつも通りマメで、(コイツ本当に仕事してんのか)
外に出るほどの時間だけは取れない、って感じだった。



モグモグと飲み込んだチョコレートバーの甘さがまだ新しいうちに、
私は通りの写真を撮った。
季節は秋。
晴れると、青空と黄色い落ち葉のコントラストが美しい。
真夏にアイスを食べた後に出会ったアイアンと
気がつけば秋を迎えていた。
そのうち、数えるほどしか会っていないけれど。
連絡だけはほぼ毎日あった。



よく撮れた写真をSNSにアップしてから、私はアイアンにメールした。




『仕事忙しそうね。少しはのんびり出来るといいね。
ま、お気に入りの日本人の女の子に
癒してもらったほうがいいでしょうね』

『ハハ、マジで忙しいから、マジで君が必要だよ。
今日は何してんの? 俺に会いたい?』




んーーーー。




ポチポチポチポチ




『会いたくはないけど(笑)
ところで、私あなたにプレゼント買ったわよ』




ピロリン




『😳😳😳😳😳😳😳😳😳😳😳😳』




アイアンはびっくりしたようだった。




『えーーーっマジで????
えーなになに?何買ってくれたの?知りたーい!教えて教えてー』




ふふっと笑ってしまった。
アイアンは本当、バカでおかしいんだけど、基本が可愛いんだよね。




『えーと、サプライズが好きって言ってたから、内緒。
そんな大したものじゃないけど……』

『ハハ、オッケー。サプライズ大好き。
何だろうなー。それ悪くなんない?』

『大丈夫。
まぁ来週にでも渡せたら嬉しいわ』




アイアンが、お茶を飲むかはよくわかんない。
むしろいつもカフェで会ってた気がするし。
でもチョット風邪っぽいって、喉が痛いって言っていたし、
今日は元気ないからビスケットとお茶だけにするわって言ってたし、
彼がくれたサプライズはただのチョコレートだったからちょうどいいかなって。
そんなことを考えていた。








“お家で開けてね” って、ハートマーク付きで書いた封筒。
これに入っていたチョコレートはもう食べ切っちゃったけど、
なんとなくこれだけ冷蔵庫に入っていた。


古い歌じゃないけど
会えない日が続くと会いたくなるもので
今度はいつ会えるのかなーと考えるようになった。



お茶をあげたらどんな反応をするかなーと思っていた。




でもそんな日は来なかった。




続きます!