カネコアヤノの岩手県公会堂の公演に行ってきました。
先日、ベースの本村さんが電撃脱退(解雇?)、その前のドラムのbobの脱退も残念だったんだけど、
バンドとしてとてもいいメンバーだったし仲良さそうだったのでほんとにびっくり。
このことをあまり詮索しないほうがいいのだとは思うんだけどねー。
なんとなく情報をあまり追ってなくて、だってアヤノちゃんはインスタの投稿ほとんど消しちゃうし、
林くんもSNSやめちゃったし、ツイッターもなんか最近おかしい(ツイッター仕様のこと)。
本村さんの脱退でツアーの日程が飛んだってのは知ってたんだけど。
それで岩手がホールツアーの初日になったのね。
実はこの公演があることに気づいたのが前々日。調べたらチケットあるじゃん。あるのかよ!
そしてラジオで六角精児さんが「やさしい生活」をかけたのが大きかったね。
でも公演日がうちの子の誕生日だったから、ごめんね誕生パーティーは前日にしよう、と。
誕生パーティーと言ってもピザを食べるだけなんだけど。
前置きが長い。
ツアーはまだ続くのでネタバレしない程度に感想を書きます。
岩手県公会堂は96年の歴史のある建物。その雰囲気がカネコアヤノにとてもあってた。
ホールだけど飾り気のないステージ。ぶら下がった電球。色はなし。
MCなし。99%着席スタイル。アンコールなし。初期エレカシかよ。
新ベースとドラムが加入して日が浅いからバンドとしての一体感はこれからだと思ったのだけど、
どうしても前のメンバーと比べてしまう。曲の入りのカウントとか、コーラスとか。
ドラムはロックだった。ベースは短時間でがんばったな。本村さんがビジュアル的にも良すぎたので比べてしまう。ふつう。
でもアレンジとか、曲によっては深みを感じた。林くんの音の魔術師ぶりもすごかったし、アヤノちゃんも歌声いいね。
音響派というか、そういう方向に向かっているのか。キャッチーな曲はもうやらない。
カネコアヤノを観るのは3回目、野外フェス、ライブハウス、そしてこのホール。
これまで以上に観客とのコミュニケーションを排除したようなコンサートであった。
観客もなんとなくどう反応したらいいのかわからないようではなかったか。
少なくとも私は、もっと盛り上がりたいと思ったけど、盛り上がれない(まわりの観客のノリ含めて)もどかしさみたいなのを感じた。
最後方席でなに言ってると思われるかもしれないけど。
林くんのギターが炸裂する「さよーならあなた」のときが一番観客の反応が良かった。歓声もあがった。
そこにはロックのダイナミズムがあった。
私が好きなもの、カネコアヤノのファンが求めているもの、カネコアヤノ本人が目指しているもの、
観客との脱コミュニケーションも、なんかアンバランスさがあった。
そこも含めての魅力だとも言える。簡単じゃないのだ。潔癖だと思った。
まあ急に愛想よくされても、「カネコー!なにがあったか言えー!」って叫んじゃいそうだ。
林くんのファンなので、林くんが岩手に来てくれたってことがうれしかった。また会えるかな。
スピリチュアライズドのジェイソンみたいに突然、メンバー全員クビ!おれがカネコアヤノだ、と言いそうで怖い。
そういう危うさがカネコアヤノにはある。
ワンピース着て行って良かったです。アヤノちゃんも黒ワンピだった。