川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

11月20日/ 今日は何の日

2012-11-20 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1934年)陸軍士官学校事件

陸軍士官学校でクーデター計画が発覚、「皇道派」青年将校の村中孝次(大尉)と磯部浅一(一等主計)ら3人と士官学校生徒5人が逮捕された。
村中・磯部両名は停職、生徒5人は退学処分となる。
陸軍のもう一派「統制派」による謀略説が根強く、処分に不満をもった皇道派は、この事件を契機に更に結束を固め、本当にクーデターの立案・実行に乗り出す。
それが『2・26事件』で、村中・磯部の2人はその主導的立場となり、行動を起こした。


11月18日/ 今日は何の日

2012-11-18 00:15:00 | 事件・事故・災害

(2004年)元プロ野球選手による強盗殺人事件が発生

元千葉ロッテ・マリーンズの小川博が、金の無心を断られたことを起因とする殺人事件を起こす。
主力投手として活躍していたということは、現役時代は数千万の年棒を得ていたということ。
にも関わらず、僅か3万円の借金返済に窮し、人を殺めるまでに転落してしまったことが衝撃的だった。
プロ野球の選手が殺人事件を起こしたのはこれが初めて。
どうか、最初で最後の事例であって欲しい。



(2008年)元厚生事務次官宅連続襲撃事件

11月17日夕方に最初の事件が発生(遺体発見は翌日)、続いて18日に別の家を襲う。
度重なる年金問題への義憤に駆られたテロではないかと当初思われたが、いざ逮捕してみると、犯人の極めて個人的な、それ故常人には理解し難い動機(「かつて保健所に愛犬を殺されたことへの仇討ち」とされる)に基づく殺人だった。


11月15日/ 今日は何の日

2012-11-15 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1977年)新潟市で横田めぐみさんが下校途中に北朝鮮工作員により拉致される

この事件がクローズアップされ始めたのは'90年代末。
それまでずっと、御両親は孤独な戦いを強いられてきた。
それも、「一方的に朝鮮人を犯人扱いするなんて差別行為だ」などという左翼陣営の的外れな非難を浴びながら。
何とか御両親が健在の内に会わせてあげたい。
彼女を解放させる義務が日本人にはある(それまでの無関心という罪を償う意味でも)。



(1986年)三井物産マニラ支店長誘拐事件発生

新人民軍(フィリピン共産党軍事組織)による犯行だったが、身代金と引き換えに、翌年解放された(この取り引きは、同様の事件を誘発しかねないとして当然非難を浴びることになる)。
日本赤軍の協力という裏事情が、後に逮捕された犯人の口から飛び出したのにも驚かされたが、それ以上にショックだったのは、被害者である若王子さんが事件発生から3年(解放から2年)も経たずに55歳の若さで亡くなられたという事実。
殺されるかも知れない極限状況を数ヶ月もの間余儀なくされたことが、氏の寿命を縮めたのは間違いない。


11月9日/ 今日は何の日

2012-11-09 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1989年)ベルリンの壁崩壊

実際に壊されるのは翌日からだが、その動きが始まった11月9日からの一連の流れこそがベルリンの壁崩壊を象徴していると思うので、この日を取り上げることにする。

東ドイツ政府が同国市民に対し旅行自由化を誤って発表、規制法が実質的に無意味になったのをきっかけに市民が壁周辺に殺到した。
警備員との間でいざこざが起こるも、群衆の勢いに圧倒され検問所を開放、長く東西ドイツを分断していた壁が事実上崩壊することとなった(早速、翌日から撤去作業が開始された)。

僕はそんなにショックを受けなかったが、学校の教師が授業中に「自分が生きてる間にあの壁がなくなるなんて想像もしなかったなぁ」と感慨深そうに呟いてたのを覚えている。
壁が築かれた当時を知る者と知らない者との世代の違いだろう。
時代の空気に直接触れたか否かの違いは大きい(それにより、同じ事実を目撃しても受けとめ方が変わってくる)。
かつてドイツがふたつに分断していたと言っても、今時の若者には単なる昔話にしか聞こえないだろう。
ソ連という名の国が存在していた(僕が若い)当時、ロシアと聞いても僕には古臭い呼び名にしか感じなかったように。


11月4日/ 今日は何の日

2012-11-04 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1989年)オウム真理教信者による坂本弁護士一家殺害事件

オウム真理教の反社会的行為を批判し、民事訴訟に着手しようとしていた坂本堤弁護士を、麻原彰晃の指示の下、本人を含む一家まるごと殺害し、山中に埋めた卑劣極まりない事件。
全貌が明らかになるのは地下鉄サリン事件で強制捜査が始まって以降と、解決までに長い時間がかかった。

実行したオウムは勿論、初動捜査でミスを犯した警察も許せないが、この事件に関連して最も腹立たしいのはTBS。
坂本弁護士へのインタビューを、オウムからの要請により放送前にチェックさせるという信じ難い罪を彼らは犯した。
情報源の秘匿は、ジャーナリズムに携わる者が守るべき基本中の基本ではないか。
そんな大原則を破ったTBSが今日もなお平然と報道活動を続け、他者を責め、正義の味方面してることが信じられないし、ジャーナリストの集団だとは決して認めたくない。
そのインタビューを観たことで、オウムが弁護士を抹殺しようと最終決断を下したことは容易に想像出来る。
TBSは殺人行為に加担したに等しい。