右サイド劇場

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Nの悲劇

2018年05月30日 | 女子サッカー
ここまでの3試合、観戦していて感じたこと。
やはり、この二人の活躍なしに今後のヴェルスパの浮上は見込めない!!
そう強く感じましたので、今回は中野、中村の両選手をイジります(笑)


試合終了後、悩める二人にインタビューを行いました。
(もちろん全てフィクションです)

記者:インタビューに先立って、簡単にお二人のご紹介から始めさせて頂きます。
まず、背番号6番、中村選手。
以前所属していた橋本彩選手の紹介で「オススメの癒し系選手」として加入。
いくつもの料理を一つの鍋でこなす中華鍋のようなポリバレントで複数のポジションをこなす。
そのほんわかした雰囲気に包まれた熱き闘志はまさに小籠包の肉汁のよう。

そして、背番号8番、中野選手。
HOYOスカラブ時代から赤きユニフォームを纏い、チームを根底から支えてきた選手の一人です。
可愛い風貌とは裏腹にプレーは猪突猛進型、笑顔のまま相手を削り、エースキラーとして名を馳せる。
そんな彼女はイノシシ年、イノシシ座の生まれだとか。

こんなお二人に色々お聞きしたいと思います。
よろしくお願いします。


中村・中野:よろしくお願いします。


記者:8年ほど前になりますが…
サイドバック(SB)の苦痛を嘆いている選手にインタビューをしたことがあります。
今のお二人を見ているとその選手と同様、苦悩しているように見えて仕方がありません。
ユーティリティープレーヤーとして様々なポジションで使われているお二人ですが、中でもサイドバックとして特に活躍が望まれているのでは?と私は感じています。


二人:なら…8年ぶりに言わせてもらっても良いですか?


記者:あ、はい。


二人:せーの…
中盤のプレッシャーがかかっていないのに「ラインを上げろ」と言う森山。
ほら、ノンプレッシャーの中盤からのスルーパス。
斜めから走りこむ俊足FWと競争しなくちゃいけない、それが私たちSB。

逆サイドから攻撃されると相手の流れる動きにマークを外すボールウォッチャーの姫野杏。
慌てて中に絞って、長身FWと競り合わなきゃいけない、それが私たちSB。

攻撃大好きの森山、更にぽっかり空いた中盤に飛び出して行く姫野杏。
そう、いつの間にか自分たちがCB、それが私たちSB。

失点するとGK永松から「しっかりマークしろ!」、「CBの位置を意識しろ!」だのSBのせいになる、それが私たちSB。


記者:…解ります。私もSBでしたので(笑)


二人:相手のプレッシャーがきつくなると無責任なパスを私たちに出す高本。
パスをもらいに顔を出してくれない釘宮。
しょうがなく前線に蹴りだすと、「マイボールを大切にしてよ」と清水に言われる。
しょうがなくバックパスすると、「プレーが消極的だよ」と尾崎に言われる。
しょうがなくドリブルすると、「自陣でリスキーなことするな」と松本に言われる、それが私たちSB。

「これからはSBの攻撃参加もポイントだよ」と後藤。
そんな後藤がいい形でボールを受ける。
ここぞとばかりに猛ダッシュでオーバーラップするも、後藤が強引なドリブルからの宇宙開発。
後藤の満足気な表情を横目に何も言わずにそそくさと戻る、それが私たちSB。

たまにアーリークロスを入れるも、GKとDFの間に飛び込んでくれない姫野加。
そのままカウンターを食らい全速力で戻るも、CBに「戻るのが遅いよ」と言われる、それが私たちSB。

真夏の試合、往復運動で後半途中に足が攣る。が、誰も助けてくれず自分で伸ばす、それが私たちSB。

SBを生かすも殺すも周りのプレーヤー次第。ちびっ子から大人まで、SBの悩みは万国共通。
そんな孤独なポジション、それが私たちSB。


記者:ありがとうございます。とても懐かしいです、これ(笑)
監督を始め、選手および関係者の皆さん、どうかサイドバックの苦悩を理解してあげてくださいね♪

では…次節のNW北九州戦はチームにとって重要な一戦になります。
意気込みを伺ってもよろしいでしょうか。


中村:前半戦、最大の関門となる試合です…門司だけにっ!
中野:―――――――――――――――――門司だけにっ!


記者:最後のハモリ、練習してましたね(笑)
それでは次節も頑張ってください!
本日はありがとうございました。
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