大分県 1(0前半0)0 鹿児島
得点者:44分(後半9分)11斉藤(アシスト10小野)
【先発】
3GK堤 晴菜
2DF唐下 眞沙妃
4DF宮武 里奈
5DF姫野 加奈子
16DF奈須野 安侑里
6MF松本 芽依 (Cap.)
7MF熊谷 志保
8MF加藤 明星
9FW岩下 綺良々
10FW小野 霞
11FW斉藤 結
【控え】
1GK永松 真樹
15DF油布 亜優美
12MF吉岡 あなん
14MF川添 ゆず
13FW中尾 奈摘
【交代】
70分(後半35分)
4宮武 里奈→14川添 ゆず
代表決定戦も昨年と同じ鹿児島との争いとなった。
まぁ、鹿児島強いです、上手いです。1回戦も宮崎県相手に7-0。試合前の練習を見ていても一人ひとりのレベルが高い。
まぁ、正直なところ50回やって1回勝てれば…というほどのレベル差は感じておりました。
それでも大分が勝つための最低条件は「大分の先制点」。
そして相手を「慌てさせること」「落ち着かせないこと」。
いつもとは違った展開で少しでも長く拮抗した試合を続け、相手に平常心のまま試合をさせないこと。
この3つが揃わなければまず勝利への一歩目はない。
先制を許してしまうと勝利確率はゼロに近づくだろう。ズルズルと0-4、0-5になってしまうだろう。
身内の戦いながらそんな後ろ向きな戦前の予想しかできないほど…圧倒的なのです、鹿児島は…
でも、そんな悲観な考えは外野である管理人だけが持っておけばよい(笑)
私はいつでもネガティブKINGなのだよ。
そんな想像をしながらも、やはり勝ってほしい!そりゃ当たり前です。道中の車中でもふと漏れてくる声は…
「勝たないかな…」
何十回、何百回漏らしたことか(笑)
「髪様、どうか大分県を勝たせてください。茨城に行かせてくれるのなら私の少なくなった髪の毛を坊主にしても構いません。だから、勝たせてください…」と神頼み。
ついでに心の中で「ヒナ、2回忌だし盆休みで帰ってきてるんだろ?また羊のチームのゴールを守ってくれ…」とヒナ頼み。
昨年8月の皇后杯予選でも柳ヶ浦相手に降臨してポストとクロスバーを駆使して守ってくれたし、ヒナが降臨すれば…
さぁ、準備は整った。最後まで戦おうじゃないか。
前半10分、この試合最初のシュートは鹿児島。
ここまでの時間、大分は非常に良い試合の入り方を見せ、前線中盤の早い段階で相手の攻撃の芽を潰していた…が、少しずつ相手の長短の繋ぎとダイレクト展開により剥がされてきた矢先の10分だった。
大分陣内右サイドへのロングボールをうまく収め、中央に当て、落としたボールをカットインしながら右足!
バイタルエリアから放たれた強烈なシュートはワンバウンドしながらGK堤の懐に収まった…くっ、あぶねぇ。
さらに高い位置で前を向いた相手、距離はあったものの思い切ったミドル!!この強烈なシュートにも堤は反応。しっかりと見送り、枠横に外れていった。ふぅ。
15分、鹿児島右サイドから大きなサイドチェンジ。そのままゴールライン際へとドリブルを仕掛け、PA内左サイド角度のないところからシュート性のクロス。これは誰にも触れずに逆サイドのゴールラインを割ったものの、危険なクロシュートだった。
しっかし、相手の6が嫌な位置で前を向くな…大分の中盤もなかなか捕まえきれずそこから縦、サイドへの展開を許し、徐々にではあるが失点の危険度が高まるプレーが増えている。
相手の猛攻に大分の中盤が下がりDFラインに吸収され始めるとここがフリーになる…DFでボールを奪えたとしても中盤に人がおらず結局ボールロスト。悪循環が更なる悪循環を呼ぶことになるパターン。
どこかで切り替えたいところ。
大分の初シュートは8加藤の上手いトラップからの横パス。左サイドで受けた加藤は相手を交わしながらバイタル付近に顔を出した7熊谷へ。距離はあったものの前が開いていたため、思い切って狙う…が、枠上。風上だしOK、OK!どんどん打っていこう!
さらに中盤でのつなぎから6松本が前を向きミドル。
これも枠上に外れるも「打てるときに打つ」、これは「買いたいときが買い替え時」の家電と同じで非常に大切なこと。どんどん打っていこう!!
28分、大分長い距離のFK、左サイドセンターラインから少し入った位置から7熊谷がゴール前にライナー性のボールを入れるも飛び込んだ6松本の頭に合わずGKがキャッチ。
30分、鹿児島の攻撃。サイドチェンジからの左サイド8のクロス。ファーサイドに流れたボール、相手の縦に仕掛けながらのシュートにDFが体を張りブロック、CKとなる。このCK、ニアに低いボールが入るもDFが先に反応しサイドに蹴りだした。ヨシッ!
33分、前半最大のピンチが…
自陣左サイド深い位置から中央中盤へのパスがミスとなり相手に渡る。ここでのパスミスは致命傷、数的不利からPA内右サイドに繋がれ最後は左サイドへとクロス、前が空いた形で振られ、DFが遅れながらもコースを消しに行くも強烈なシュート!
しかし、ここもGK堤が反応。横っ飛びして弾いたボール、上に跳ね上がったところをしっかりと自らがキャッチして難を逃れた。危なかったーー。
前線からプレッシャーをかける斎藤、熊谷、小野の守備意識の高さは本当に有り難い。守備でもニータン譲りのカメナチオが発動し、前半は上出来ともいえる展開、0-0で折り返すことなった。
後半はこのカメナチオの効力が続いている間に何とか1点。守っていても点を取らなければ勝てない!何とか1点ほしい。前半を見る限りチャンスはそう多くは作れないはず。
だから、ワンチャンスで1点を奪うしかない!頼むぞ、攻撃陣!!そして、頼むぞ、守備陣!!!
39分、鹿児島左サイド深くまで侵入し、ゴール前へと速いクロスを折り返す。グラウンダーのボールは…大分ゴール前を通過し、ファーサイドに流れていく。今のは危なかった…
41分、大分が反撃。
自陣で相手のサイドからのパスを中央でカットした6松本がその動力のまま中央をドリブルで持ち上がる。が、相手の枚数は4枚残り、加えて背後から1人に追走される。
パスコースを探しながらのドリブルだったが最後は背後から上手く潰され、ボールをロスト。くぅ、上手い守備だな…
しかし、44分。大分がワンチャンスをモノにする。
中盤左サイドに開いていた8加藤にDFからボールが渡る。1度DFラインからGKへと戻したボールが再び加藤へ。
後ろ向きだったが相手が寄せてくるよりも先に綺麗な胸トラで中央へと体の向きを変え、相手のプレッシャーを交わしながらバイタル付近へクロスを入れる。
相手を背負いながらジャンプする7熊谷は上手く頭で後ろにそらし、PA内右サイドでこのボールを受けた10小野が縦へと小さく仕掛ける。内側からシュートコースを切る相手DFに対応しながら小野はゴール中央に空いた小さなスペースへと優しいマイナスを折り返す。
そこに走りこんだのは11斎藤。
スライディングでブロックする相手DFよりも先に飛び込み、右足を強烈に振り抜くと、GKも反応できないほどの豪快なシュートが鹿児島ゴールに突き刺さった!!!!!
ッシャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!
良く走った!斎藤!
よく折り返した小野!!
よく競り勝った熊谷!!!
よく素晴らしいクロスを入れた加藤!!!
そして、何といっても無失点で凌いできた守備陣の粘りに…
ヨッシャーーーー!!!!
震える…体が震える…あまりの興奮に…目の前の選手たちが笑顔で抱き合う光景が…信じられない。
夢のようだ…涙が止まらん!!まだ!まだだ!!試合は終わってない。
その涙が乾き切らない内に鹿児島ショートCK、抜け出した長身選手の頭にピシャリと合う…
「ゴンッ!」とポスト直撃!ここもDFがこぼれ球をCKに逃げる。さらにこの流れからゴール正面、PA僅かに外側からシュートを許すもGK堤が反応、ゴールラインへと弾き出した。
頑張れ…(ヒナもナイスポスト!)
51分、左サイドDFからGKへのバックパスが弱く、GKが飛び出して処理する前に相手FWが横から追いつき、転がるボールをチョンと押すようなシュートでコースを変える。ボールはGK堤の足元の抜け…が、ほんの少しだけ堤が足でコースを変える。
しかし、ボールの勢いを完全に殺すことはできず、そのまま転がるボール…
GK堤そして相手の延長線上から見ていた管理人。
(あ…ダメだ入る…枠いってる…)
が、ゴールから1mほど手前で突如コースが変わり、ファーポストを掠めながら枠横に逸れていった…
(髪風!?髪様…ありがとう…)
後半、クーリングブレイクに入る。
あとちょっと、頑張れ、頑張れ、足を止めるな!走れ!戦え!一歩!あと一歩詰めるために、戻るために、攻めるために…
走れ!!
ダメだ…涙が乾き切らん!!!頑張れーーー!!
56分、自陣で左右に振られ、最後はゴール正面、Pサークル付近からシュートを許す。
だ、誰か守ってくれ…止めてくれ…
シュートの横から闘将が現れる!そして6番の背中が強烈なシュートを弾き返した…ッシャーーー!(泣)
さらに中央を崩され、強烈シュートを打たれるもDFがコースを限定、GK堤の正面に飛び、しっかりと弾き出し、DFがサイドへと蹴りだし凌いだ。
頑張れ…
「あと何分?!」「焦るな、落ち着け!」とピッチ上から声がし始める。
すると一斉に両ベンチから「あと5分!!」と声が飛ぶ!
凌げるのか?それとも追いつかれ、そして落胆からの逆転負けへの悲劇のロードを歩くことになるのか?!
ここまで来たんだ、強いものが勝つんじゃない!!
勝ったほうが強いんだ!大分!さぁ、ジャイアントキリング起こそうぜ!!!!
しかし、大分のゴール前、鹿児島が決定機を作る…が、4宮武が身体を張って攻撃を防ぐと同時にピッチに倒れ込み、そして担架で運ばれる…ありがどびやだげ…(泣)
全員満身創痍だが…あとは任せろ。
そして…
そして……
茨城本国体出場決定を告げる笛が鳴る!
初の2年連続出場そして初の代表2枠での本国出場を決める歓喜の声が上がる。
っしゃgfdしゅああうえhぐhうぇうおgfvdjんヴぁsあーーーっ(泣)
もう、言葉にならん…涙が止まらん…よく頑張った!みんなボロボロになりながらも頑張った。
さぁ、胸を張って茨城に行こう!
(撮影:9岩下ママ)
さて、絶滅危惧種も指定されている管理人の少ない髪の毛は…どうしましょうかね(笑)