さぁ、第3代表の座をかけた最終決戦。
さすが地元、次々と押し寄せる宮崎応援団。ゴール裏には横断幕まで貼られーのスタンドでは太鼓まで鳴らされーのアウェー感が半端ありませぬーの。
そんな雰囲気の中、始まらんとする決戦のスタメンはこの11人。
1 GK伊藤
2 MF丸山
4 DF恒益
5 FW熊谷
7 DF吉富
8 MF松本
9 DF姫野
12 MF唐下
13 FW上野
14 MF近藤
15 DF清末
立ち上がり、大分がまず良い形を作る。
右サイド深い位置でのスローイン、近藤が足元で受け、エリア方向にドリブルを仕掛け一人を交わし低いクロスを入れる。ファーサイド上野に渡るもシュートを打てず、宮崎DFがクリア。
しかし、このクリアボールを大分が拾い、大きく左サイド丸山へと展開してからのクロス。熊谷が頭で合わせ…れず、GKがキャッチした。
前半5分、松本がゆっくりと中盤で前を向き、そこから右サイド唐下へと展開。
唐下からのマイナス気味のグラウンダー、エリア内で受けた近藤!!!…は、打たずにパスを選択…ダイレクトで打てただろー!!
宮崎県、最初のシュートは中盤でのボール奪取から。
センターサークル付近からロングシュートを狙うもGK伊藤は余裕持って見送りゴールキックとなる。
最初のクーリングブレイク。
ここで唐下と姫野のポジションを入れ換える。
うーむ、序盤から削られ続けてる清末が心配だ…SBなのに削られ続けるなんて…相手はかなり前線からガツガツ来てるな。
ブレイク直後、スパイクされた恒益が治療から戻るもやや動きが重く、ラインバランスが悪くなったところを左サイド綺麗にワンツーで崩され、縦への突破を許し、深い位置でクロスの体勢に…
恒益が追いかけスライディングブロックを試みるも相手はそれを読んでいた。切り返し、ゴール前へ速いグラウンダーのクロスを入れる。が、誰にも合わずファーサイドに抜けたボールを姫野が戻り大きくクリア。ふぅ、非常に危ない場面だった。
しかし、大分も負けじと決定機を作る。
右サイド唐下のクロス、中央近藤が右後方からのクロスを飛び出したGKの頭越しにカンフーキックで狙う!ゴール方向に転がるも…ちょっと弱い…だが、そこに丸山と宮崎DFが走る…が先に対応されCKへと逃げられた。くぅ、惜しい♪
このCK、ゴール前混戦となり、押し込めれば入りそうなシーンを何度か繰り返すも最後は相手がクリア。しかし、このクリアボールをカット、CKの流れでゴール正面に残っていた恒益にパスが送られ、シュート体勢に入ったところを倒され、FKを得る。
PKエリア僅かに外側、これは大チャンス♪
ボールを置き、一歩、また一歩と助走を取る背番号8番松本。
ん?ちょっと助走が長い気がする…
もしや、GKもろともゴールさせる気だな…あかん、松本氏、それは漫画の世界ですわ、キャプテン翼の世界ですわー(笑)
ゴールまで距離の数倍の助走から繰り出されたドライブシュートは…綺麗にネットを揺らしたのだった…
ゴール後方、横断幕横の…(笑)
前半33分、松本には任せておけないと近藤からのスルーパスに抜け出した姫野がGKと1対1の場面を迎える!おぉー♪♪♪
(決めないブタはただのブタだぞ!!決めろー!!)
シュートは素晴らしい反応を見せたGKの足に当たり防がれる…ふぅ…二人ともブタリーチね♪
次、外したら決定です。
前半は互いに無得点で折り返した。
ただ、今日は両サイドの丸山、唐下の動きが非常に良く、何度もチャンスメイクを見せており、後半も続けていきたい♪
後半立ち上がり、その唐下からのクロス、左サイドから中央に走り込んだ近藤の頭にドンピシャ!!が、しかし、シュートは枠を捕らえれず。良いよ良いよ、続けていこう♪
そして、後半7分、前半から続けてきたサイド攻撃が実を結んだ!
右サイド姫野のスローインを唐下、姫野に戻しリターンを受けると一人を交わしフリーで低いクロスを上げる。中央上野!…には合わない…ゴールラインを割るかと思った次の瞬間、ファーサイドに走り込んだ丸山が「ドーーン!」インサイドで綺麗に合わせ、大分が先制した。
ッシャーーーーーーーーーーー!!良く走ってたぞ!
丸山さん、あなたは走る子、出来る子ーっ♪良く走ってた!
直後、国体関係者から「この試合いける!これで成年男子と共に本国だ…」
あ、あかん、そんなこと言っちゃ…やっぱりね、同点フラグが立った(笑)
言ったそばからうどんから、後半14分、エリア内で倒しPKを与えてしまう…
中央から右サイド落としたボールをアーリー。PKサークル付近、頭で逸らされエリア内、中央胸トラしたところを後ろから姫野が「ドーーン!」と倒してしまった(笑)
残り20分、試合は振りだしに戻った。
さぁ、ここからだ!
左サイドFKからのシュートは壁に当たり大分CKとなる。
熊谷CKはファーに流れるも近藤が斜めに下がりながら強引に捻転しシュート!が、惜しくも枠を外した所で最後のクーリングブレイク。
さぁ、残すところ第4Qのみ。もう一度集中しよう。
勝つぞ!勝つんだぞ!!しかしながら、少し気になることが…FKを外して以来、松本が大人しい。
体力を温存し虎視眈々とゴールを狙っているのか…ロベルト管理人はそう感じていた。
しっかし、前線の上野、熊谷はほんと前線から守備をサボらない。
それでいて攻撃時には積極的に仕掛けてくれる。相手DFに嫌なプレッシャーをかけ続けてくれている♪時間が経過するにつれ、有り難さが身に沁みますわ。
宮崎、一度下げたボールをロングフィード。
二列目からの走りで上手くオフサイドを掻い潜った11番へ!危ない!!!
膝上で勢いを殺した素晴らしいトラップからの左足だったが…シュートは威力なく伊藤の正面。いやいや、今のは危なかった。
中盤でのバウンドしたルーズボール、競り合い中で熊谷が上手くマイボールにしてアウトサイドでDFの頭越しにパスを出す。やれば出来る子丸山が猛然と突っ込み、GKより先に触れシュートを放つが…GKも負けじと反応し、僅かに触れ、威力を弱め…戻った宮崎DFがクリア!くぅ、惜しい。
3試合を通じてDFの恒益、吉富は安定した働きを見せ、清末等とともに構築するライン形成に日々成長を感じる。また、吉富は要所では中盤に顔を出し攻撃陣に「パスと喝」を入れ、後ろから背中を押す。また、姫野も1対1を外したけど頑張っている(笑)
くぅ…張本さんに変わって君たちに「あっぱれ」を送りたい…「勝つ」を送りたい…(涙)
延長戦になるのか…
そんな雰囲気が漂い始めた残り3分、センターサークルやや相手陣内に入ったところでルーズボールを松本が拾い、相手を交わしながら前を向く。距離はあるもゴール方向が空いている…
――回想
「羊、なぜサッカーはこんなにも楽しいんだろう。
世界中でもっとも愛され親しまれているスポーツ、それがサッカーだ」
~中略~
サッカーは自由だ。グラウンド中央、ボールを持ったらどうする、羊?
何をしてもいいんだ。(打てるよ!)
ドリブルをしても、(ゴール方向が空いてるよ!)
パスをしても、(距離はあるけど打てるよ!)
シュートをしても。(疲れて動けないだろ…打って良いよ!)
~中略~
俺はそんなサッカーが大好きだ。(もう、動けないだろ!打てよ!)
だから、羊にも、サッカーをやり続けるならば、誰よりもサッカーのその楽しさを愛してほしい。
ロベルト管理人ノート 52頁より」
(ピンと来ないひとはロベルト本郷ノートでググって♪)
――終了
30m以上はあっただろう…
ロベルト管理人の想いが届いたのか背番号8はシュート体勢に入る。
迷いなく振り抜いた右足!!みんなの願いを込めたドライブシュートは綺麗な弧を描きクロスバーを掠めながら見事にゴールネットを揺らしたのだった…
ふえっ!?入った…!?
ハイッタァァァァァァアワワワァ!と嗚咽で言葉にならないロベルト管理人。
こぼれ落ちる涙、拭いても拭いても、拭いても…止まらないや…
もう少じだ…みんだ頑張れ!守れ、まぼれーー!!(泣)
試合も終盤、両チームともにキツイ時間帯に差し掛かるも、勝ちが見えたときの近藤の終盤プレッシャーは早い、止まらない。ほんとこいつは頼りになるわ。
スライディングしてまでボールを止めようとするなんて…昔じゃ…負け試合じゃ…考えられない(泣)
左サイドからのクロス、熊谷が頭で合わせたが枠上に外れた所で試合終了の笛。と同時に沸き上がるピッチ上の選手達そして大分ベンチと観客席!!!
ヨッシャーーーー!!岩手ダァァァ!(泣)
<公式記録>
大分県 2(0前半0)1 宮崎県
得点
42分(後半7分)2丸山 ちさと(1-0)
49分(後半14分)10宮崎PK(1-1)
67分(後半32分)8松本 芽依(2-1)
先発
1 GK伊藤 穂香
2 DF丸山 ちさと
4 DF恒益 奉実
5 DF熊谷 志保
15 DF清末 千尋
7 MF吉富 帆乃樺
8 MF松本 芽依
12 MF唐下 眞沙妃
14 MF近藤 七海
9 FW姫野 加奈子(Cap.)
13 FW上野 紗良
控え
3 DF水流 あやか
6 MF古里 葵
11 MF竹山 萌
10 FW上田 麻衣
交代なし