勝者が福井本国体の切符を手にする九州ブロック最後の戦い。
2年前の宮崎戦もそうだったが…見ている側としてはこの「第三代表決定戦~Dead or Alive~」が一番面白い。
対戦相手の熊本メンバーを見ると、益城ルネサンス、熊本星翔、秀岳館と…県内有力チームの選手が勢ぞろい、ゾクゾクした試合になると予想される。
さて、一方の大分チームを紹介したい気持ちはあるんですが、年配男性の特徴なのでしょうか。
「若い女性が全て同じに見える(笑)」
名前を教えていただいても数分後には忘れている、さらに同じ平仮名から始まる選手名が混同する。
今回も秋月選手を思い出すのに毎回、アライさんが邪魔をしてきます…
いやね、アライ選手とか大分には存在しないんですが、毎回、登場してくるんですよ。現に書き留めたメモ書きにもアライの文字が…(汗)
まぁ、一言で言うと「老化現象」なのです(笑)
試合映像を見ることが出来たので改めて詳細を書いてみた。
最初のシュートチャンスは熊本。
3分、中央やや相手陣内に入ったところからのロングボール。バイタル付近で足もとに納めると同時に背後に付く大分DFと上手く身体を入れ替え、前を向きミドル。これは大きく枠上に逸れたが反転が上手い…
大分もすぐに反撃。
7分、中央センターライン付近でボールを受け、前を向く松本。
ドリブルでスルスルと2人を交わし、最終ラインの注意を引きつけたところで左サイド秋月へ。
秋月のグラウンダーのマイナスをバイタルで図師が受け、シュート…コースを塞がれると右サイドからエリア内に良い飛び出しを見せた唐下へスルーパス。
唐下のシュート性のクロスはサイドネットにかかるも良い展開だった。
相手陣内でのスローイン。
唐下がマークに付くも頭で流し、足元に納める相手。森山が前を向かせないよう背後からチェックするも鋭いターンで交わされ、ドリブルでセンターラインを突破される。
スピードに乗ったドリブルから11へとラストパスが送られ、ゴール正面、危険な位置でボールが渡る。
エリア内に侵入されるも並走した宮武が上手く足を伸ばしシュートブロック。
あぶねぇーーーーー!宮武ナイス!!いやいや、やられたと思った…危なかった。
中盤でのルーズボール、相手に拾われるが背後から松本が忍び寄り、ボールを奪い、そのままドリブルで仕掛ける。
松本と距離を取りながら、4人が一直線に並んだDFラインが下がりながら様子を見る。
そのラインが一瞬止まった瞬間を見逃さず左サイド秋月が背後のスペースに走りこむ。と、同時に松本から柔らかいパスが秋月の前方へと送られる。
遅れながら並走するDFを掻い潜り、左足でシュートを放つもこれはGK正面。くぅ、惜しい。
この試合2度目の危ないシーンが…
15分、自陣左サイドでの相手スローイン、PA内左にボールが転がる。姫野加はそのままゴールラインまで流そうとするも上手く体を入れられボールロスト、中央にマイナスが入る。
Pサークル内から8のワントラップシュート…は枠横、入ったと思った…
給水タイム
相手GKからのボールをトラップしようとするも手に当たり、不意に直接FKを得る。
距離は35mほど、森山が直接狙うもゴール上のネットを掠め後ろに逸れていく。惜しいな。
そんな不意チャンスは29分にも起こった。
右サイド寄りでボールを受けた松本が中央方向へゴールラインと並行にドリブル、前線に楔を入れたボールが相手の手に当たり、再び直接FKを得る。
先ほどの森山よりは近い、距離は25mほどだろうか。
1回戦の長崎戦で直接FKを決めている秋月がボールの後ろに立つ。その時よりは遠い位置だな。
左足から放たれたFKは…「ガンッ!」とクロスバーに弾かれ、ほぼ真下に落ち、地面にバウンドしたボールがゴール前にフワリと浮く。
GKはシュート対応でまだ倒れたまま。詰めていた竹山が無人のゴールへ軽く頭で押し込み大分が先制する。
「ヨッシャーーーーーーァ!」
一進一退の時間が続いていた中、不意にもらったチャンスを見事に決め、大分に貴重な先制点が入る。
しかし、熊本もすぐに反撃を開始。攻撃に枚数をかけてくる。
自陣右サイドで足もとのある8にボールを持たれる。一度、縦の15に預け、リターンを受けた8がシュート…フェイントで大分DFを華麗に交わし、デルピエロゾーンから強烈な右足!
CK方向にシュートは逸れたものの…上手いなこの選手は…って秀岳館の10番かよ!納得。
31分、大分に不意チャンスリターンズが到来♪
相手DFからGKに戻したボールにタイミング良く詰める竹山。
GK飛び出し、苦し紛れのキックは右サイドに流れ、熊谷の前に…無人のゴールに向かいミドルを放つも…くぅ、枠上。山本リキンダですな、惜しい。
右サイドでボールを受けた8、個人技で崩されシュート性のクロスは逆サイドへ。
このボールを11が拾う。DFに戻ってきたのは大分11番秋月。熊本、大分の11番対決は…相手に軍配が上がり、サイドからPA内へと侵入を許す。アカン!
決定的なラストパスは…図師が身体を投げ打ってブロック、こぼれ球を秋月がクリア!
しっかし、この図師って選手は良い選手だな…運動量もあり、どこにでも顔を出してくれる。来シーズン、うちに来ないかな…(笑)
中盤での浮き球処理、少し大きくなった所を奪われ、前を向く8に落とされドリブル開始。2人が寄せるもシュートまで持っていかれた…が、永松の守備範囲。しっかし、恐ろしい足もとだな。
ただ、加藤、熊谷そして図師の渾身的な働きもあり、個人技以外では中盤での優位を保つことができている。
そんな中盤の頑張りもあり、前半は1-0、大分リードのまま終了する。
後半立ち上がり、大分が好勢に出る。
40分、右サイドでのスローイン。熊谷が上手くライン際で縦に抜け、並走するDFを交わしクロス。
中央、竹山のシュートは相手DFに当たり、跳ね返ったボールをバイタルエリアで拾う松本。ドリブルを仕掛けながら左サイドへと流れて行き、ライン際の姫野へ渡す。
松本は姫野へ近づきながら並行に受け直すと見せかけ、DF背後のスペースに加速。姫野からの縦パスを受けようとしたところでPAの横、2mほど外側の位置で倒されFKを得る。
ボールの傍には熊谷。
ニアに蹴りこんだライナー性のボールに対し、タイミング良くジャンプした松本。GKの前、頭一つ抜け出したヘッドが豪快にネットを揺らす!
「ッシャーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
大分に貴重な追加点が入る!この2点目は大きい!!!!
失点後、熊本はすぐにCKを得る。
ゴール前、一度は弾き返すもボールはサイドまで流れ、そこから運動会の「大玉転がし」のように混戦を繰り返しながら大分PA内へ…最後は2が反転してシュート。
が、体を張ったDFの寄せもあり振り抜いた右足に威力が伝わらず、地を這うシュートにGK永松は反応、身体を倒し、しっかりとキャッチする!ナイスディフェンス!!
今日は「ここぞ」と言うシーンで守備陣の踏ん張りが目立ち、失点を防いでいる。こんな守備陣の頑張りに…攻撃陣は追加点で応えることになる♪
47分、中盤熊谷のキープから一度落として森山、そして右サイドライン際の唐下へと繋ぎ、前掛りになる相手の浅いDFライン裏、唐下はそのスペースに素晴らしいパスを送る。
オフサイドを交わし、上手く抜け出した竹山が広大なスペースに転がるボールを一人追いかける。
しかし、熊本DFも速い戻りでPAに入るギリギリのところで追いつき、シュートコースを潰す。
前を塞がれた竹山は持ち直すとすぐに反転し、背後から全速力でフォローに走っていた熊谷へ落とす。
走り込む勢いのまま右足を振り抜くと、横っ飛びするGKも届かず。豪快に突き刺さるミドルシュートを決めた!!
「熊ちゃーーーぁん♪(泣)」
勝利に近づく3点目♪♪いやいやいやいや、距離もあり難しいシュートだけど良く決めたな、
勢いに乗った大分はさらに追加点を狙う。
左サイドから中央竹山、落として松本。右サイド、2列目から最終ラインを追い越す図師の動きに合わせ、DF裏へと松本はパスを送る。
PA内で受けた図師は右足を振り抜く!!しかし、タイミング良く飛び出した相手GKが体で止めCKへ。くぅ、惜しい。
さらに左サイドで秋月、竹山がプレッシャーをかけボールを奪うと加藤に落とし、加藤から素早く横展開され中央松本へ。
DFラインにできたギャップに対して開いたポジションから絞るように熊谷が走りこみ、そこにタイミング良くスルーパスが渡る。
完全に抜け出した熊谷、PA内右サイドから中央ゴール前の竹山に折り返す。フリーで放った竹山のシュートだったが、ここはGK正面。奪ってから速い攻撃に繋げることができた良い展開だった。
給水タイム
秋月→岩下
中盤競ったボール、図師が納め、縦パスを加藤の足もとへと送る。
センターサークル横で受けた加藤は時間を作り、岩下の上がりを待つとタイミング良く左前方スペースへとスルーパスを送る。
岩下はドリブルでゴール方向へと向かう。前がかりの位置から戻ってきた相手DFが内側から寄せてくる。そしてニアのシュートコースを消しながら徐々に前に出るGK。
岩下は強引に狙うかと思いきやファーポスト方向に柔らかいパスをフワリと出す。
…え?
すると、逆サイドから現れた熊谷がトップスピードのままボールを体ごと押し込む…が、シュートはファーポストに当たる。
跳ね返ったボールは再び倒れかけていた熊谷の体に当たり、弾かれた勢いでそのままゴールラインを割るかと思われたが…ボール以上の勢いで転がった熊谷がボールを乗り越えるように倒れこみ、ゴールライン上、自分の体でボールをブロック(笑)
DFが戻りクリアされたが…いやいや、「2018シーズン珍プレー」の第1位候補がここに誕生しました(笑)
熊谷→竹田
69分、自陣右サイドの図師から中央加藤を経由して左サイド姫野加へとテンポ良くボールが展開される。
姫野加はDFとDFの間にポジション取りをしながら動き出す中央岩下の足もとへパスを出す。
上手いトラップからの反転、ドリブルしながら1人を交わすと、厚くなった中央突破を諦め、右サイド、運動量の落ちない唐下の上がりに合わせパスを出す。
唐下のクロスはPA中央、相手DFの頭で弾き返されるもエリア内にいた竹山が足元に納め、ワンフェイントで相手DFの動きを止め、短いドリブルからシュートコースを作り出し右足一閃!!
この試合、自身2点目、福井国体を決定付ける4点目を叩きこんだ!!!
加藤→中島
竹山→柚木
オオイター、オーレ♪オオイター、オーレ♪
オオイター、オーレ♪オオイター、オーレーーーー♪試合終了――っ!!!!
この結果、9月末から福井県で行われる本国体に出場が決まりました。
関係者の皆様、本当におめでとうございます。
大分県4(1前半0)0熊本県
(得点者)
1-0竹山
2-0松本
3-0熊谷
4-0竹山