九州リーグ2部への自動昇格をかけたチャレンジカップ決勝。
対戦相手は先日のインカレでベスト16に進出した強豪福岡大学。
情報が少なかっだけに、初日の益城ルネサンス熊本フェニックス戦でリック・フレアーばりの試合巧者ぶりを見ることができたのは収穫だった。
ロングボール主体で11番のスピードによるカウンターと5番・21番の高さを活かしたセットプレー、そして、10番の個人技による攻撃が目に付いた。
1回戦も先制後には至るところでゆっくりとさりげない時間の使い方で相手を焦らしていた。少なくなる残り時間と反比例して大きくなる相手の焦り、単調なサッカーになってしまったところを往なして試合終了。やはり、ゲーム経験値の高い大学生チームだと感じた。
こうなると、ヴェルスパが戦う上でも非常に大切になってくるのが「先制点」。
とは言え、前がかりになることで招くカウンターの危険度を高めることはしたくないし、ゴール近くでセットプレーを与えたくない。やはり、前後半の70分で相手をじっくりと見ながらのゲームマネジメントが重要になるのか。互いにそれほど多くのチャンスは作れないと思うのでロースコアの試合展開が予想される。
そして、ヴェルスパにとって今日の試合は「内容」ではなく「結果」が全て。
もし、来週の入替戦へと進むようなことになれば、3年分のプレッシャーが選手たちを襲い今日以上に難しい試合になるはず。だからこそ、今日で決着を付けたい!!
10時ちょうど、運命のキックオフの笛が鳴る。
うーむ、全くと言って良いほど昨日のサッカーができてない。
相手も慎重な入りで前から来ているようには見えないんだが…焦りすぎなのか効果的にボールを運ぶことができず、前に急ぐあまり自らボールロストする場面が目立つ。
やはり、相手のプレッシャーと言うよりは己の中にある『勝ちたい!』と言うプレッシャーが最も影響しているのかもしれん…しかし、そこに打ち勝ってもらわねば、到底目の前の敵には勝てませぬぞ。
互いに様子見の色合いの濃かった前半は両チームとも得点機を作ることができず0-0で折り返す。
後半立ち上がり、いきなりのピンチが…
左サイドをスルスルと侵入され、CK付近からゴール方向へとドリブルを許し、シュートか?マイナスか?どちらが選択されても危険な位置。相手はライナー性のクロスを選択するも…ヴェルスパDFが僅かに触れたのか、このクロスはFWに合わず逆サイドへ流れて行った。ふぅ、危なかった…
直後、ヴェルスパにビッグチャンスが訪れる。
DF背後へのパス、バウンドするボールを上手く処理した姫野加がディフェンスと入れ替わるように抜け出し、GKと1対1となる。PA内やや右から放ったシュートは…すっぽりとGKの手に収まる。
1対1に弱い…うむ、ある意味いつも通りのサッカーができ始めているのかも(笑)
中央、楔を入れた展開から左サイドDF背後に出されたスルーパスに清水が反応、上手く受けてのシュートはネットを揺らし…たものの僅かにオフサイド!?
観客席からは『0.5点ぐらいくれないかしら♪』の声。
…同感♪
さらに釘宮のロングシュート、パスアンドゴーからの松本振り向きざまのシュートはそれぞれGKの守備範囲。フィニッシュまでの形は作れるようになったものの決定機とまではいかない。
相手も一瞬の隙を見逃さない。
自陣でのちょっとしたパスミスを危険な位置で奪われ、最後はインサイドでコースを狙われる。巻いたシュートは…枠上に外れ安堵の声がもれる…あぶねぇ。
DF陣は一息つく暇もないキツイ試合展開だけど頼む!踏ん張ってくれ!
更にピンチは続く。
カウンターからバイタルエリアで10が前向きにボールを受け、左前方にドリブルしながらフリーでシュート…が、闘将松本のスライディングがギリギリ間に合いブロック、弾かれたボールはゴールラインを割り、CKとなった。
このCK、GK永松の前に相手は群がり、高いフワリとしたボールを放り込む。
クリアを誤れば即ゴールになりかねないこのハイボールに対して、ヴェルスパ選手が一斉に反応するも、5が頭一つ抜けだし、至近距離からヘッド!!
(クッ…やられた)
ガンッ!!!!とクロスバー直撃!!
しかし、まだボールはゴール前の混戦の中、ピンチは続く。
このボールを再びシュートされるが、どこからともなく水色のユニがスライディングブロック。
三度跳ね返ったボール、シュートを打たれるものヴェルスパのユニフォームが身を投げ出し、シュートブロック。こぼれたところをクリアしてこの最大のピンチを乗り切った。
「私、勝利の女神なんですよ♪」
試合前、応援に来てくれた羊兄嫁が横断幕を付けながらそう話してたな…
今のが入らない…ツイてる…今日はツイてるのかも知れん。
0-0のまま後半も終了、10分ハーフの延長戦へと突入した。
ふぅ、大学生相手に中学生組がよく頑張っているな。
尾崎は相手に跳ね飛ばされながらも食らいつき、周りのヘルプを待つこと無く果敢にボールを奪いに行ってたし、清水も積極的にドリブルを仕掛け、大学生相手に一歩も負けていない姿を見せてくれている。
後藤も苦手な守備を精一杯こなし、決定機を作らせることはそう多くなかった。ただ、PAギリギリで相手を倒したときはPKかと思い心臓が止まりかけました(笑)
大迫は多分、持っているものを昨日の試合で全て出し尽くしたと思うので…今日の不出来は仕方ない(笑)
延長前半、最終ラインからヴェルスパゴール前にロングボールを放り込んでくる相手、セカンドボールも上手く拾えず連続した展開を許す。そして与えてしまったCK、再びGK前の混戦に放り込まれる。
しかし、入らない、何度シュートを打たれたことだろう…それでも入らない。ここでも全員が身体を張り、ゴールを許すことなく乗り切った。
だが、この劣勢にヴェルスパ選手たちにも焦りが見え始める。相手同様、簡単にロングボールを放り込みマイボールをロストするシーンが目立ち始めた。
しかし、すぐさま監督から、『日頃してないことをするな!下で勝負するんだろ!』と指示が飛ぶ。
この声に再びリズムを取り戻し、攻撃の形を作り始めたところで延長前半が終了する。
流れは悪くない。あと10分でなんとか…でないと、苦手なPK戦になってしまう…(泣)
延長後半、一つ一つのマイボールを大事に運び、相手ゴールに迫るヴェルスパ。
GK永松から森山・清末、さらには姫野杏・後藤・松本・高本を経由して、攻撃陣へと願いの込めたボールが運ばれる。そして、作り出したシュートチャンスに…打てない、いや、打たない!?
「打ってくれよー!!!エリア内だぞ!!」と誰かのおじいちゃんが叫ぶ。
確かに…打たなければゴールは生まれないし、最悪、シュートで終わりたいとこよな。
刻々と進む時計の針、10分とはこんなに早いものなのか!?
早く、でも、焦らずに正確に…と相反する思いが頭を駆け巡る。誰か何とかしてくれ…誰でもいい…頼む…
延長後半残り1分、中盤でのパス交換から相手陣内に入ったところで松本ボールを受け、前を向く。
と、次の瞬間、この試合何本目だろうか…姫野加が猛ダッシュ。
2人にしか見えないスペースだったのだろうか…走りこむ姫野加の目の前にポトリと供給された松本からのパス。二人いた相手DF陣は完全に後手を踏む…
DFの態勢が整わない間にPAへと侵入し、フリーでシュート体制に入ったところで飛び出したGKから思い切り軸足を引っかけられ倒される…!?
大きな笛とともに主審がPKスポットを指す。
ほぼ、ラストプレーと思われた時間帯でヴェルスパはPKを獲得した。
「ヨシッッッ!…誰が蹴るんだ!?」とベンチとピッチを交互に見ていると、主将の松本がベンチを見ている、そして監督が右足を振るゼスチャー。
ザワザワとしたざわめきが終わると、次第に静寂に包まれていくスタジアム。
松本はボールをセットし、やや下を向いたまま、しばし動かない…
そして、全てのものが静止し、それぞれが皆、様々な想いでこのPKを静かに見守る…
---------
今から4年前の2013年12月、HOYOスカラブが突然解散した。
居場所を失った多くの選手が新天地を求め、チームを去ることになった。
それから2ヵ月後。
今のチームが立ち上がったものの登録選手は10名、カテゴリーも九州リーグではなく8人制の県リーグからの再出発となった。
時には3人しか練習に集まらず…
時には7人で試合に臨むことも…
しかし、この環境に嘆くことなく、『この仲間たちとサッカーを続けたい』一心で、来る日も来る日も粛々と練習し、最初のシーズンは終了した。
2015年には後藤、大迫、清水らの中学生組が入団、改めて11人が揃う喜びを感じることができた。
そして、県リーグも今年から11人制に変更され、解散してから初めて『普通のサッカー』が出来る環境となった。
この年の県リーグを初制覇し、初めて九州リーグへの挑戦権を得ることができた。
地元中津開催の第13回チャレンジカップ。東海大五、セレソン都城と撃破し、2勝するも昇格できないと言う「ナカツの悲劇」を味わうことになった。
そして、2016年、県リーグを連覇。
再び、九州リーグ昇格の挑戦権を得て、佐賀県開催の第14回チャレンジカップ。初戦で東海大熊本星翔と対戦。
残り5分まで2-1とリードしていたものの、そこから2失点し、逆転負けと言うまさかの展開、これがあの「まサガの悲劇」…
この瞬間、羊のサッカー人生の針が止まったかのように思えた。
でも、ここまで這い上がって来たんだ…また、同じ場所に戻り、時を刻もうぜ…
----------
この静寂のなか、一人、松本だけが動き出し、助走を取る…
そして、再び、ゆっくりとボールに向かい走り始め、ヴェルスパを応援する全て人の想い、願い、希望が込められたPKは…
(頼む…頼む……)
GKの逆を突き、ゴールに突き刺さる!
「ッシャーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
大歓声に包まれる中、全ての選手たちが1つに集まり、抱き合い、笑顔を見せる…一方で管理人は泣いた、涙が止まらなかった…
…再びカチコチとチャレンジリーグへの針が動き始めた気がした。
そして、そして、試合終了の笛。
チーム発足後、このレディースチームを心から支えてくれたチームスタッフと保護者ならびに関係者、サポーター。
そういった方々に今日の勝利をプレゼントして、喜びを分かち合いたいです!
【九州リーグ2部昇格】
でも、ヴェルスパ大分レディースにとっては、まだまだ道半ばです。
2018シーズンも今までと同様、温かいご支援、ご声援をいただけますようお願いします。
そして、選手の皆さん、本当におめでとうございます!!
○ヴェルスパ大分 1(延長)0 福岡大学○
得点者:松本
対戦相手は先日のインカレでベスト16に進出した強豪福岡大学。
情報が少なかっだけに、初日の益城ルネサンス熊本フェニックス戦でリック・フレアーばりの試合巧者ぶりを見ることができたのは収穫だった。
ロングボール主体で11番のスピードによるカウンターと5番・21番の高さを活かしたセットプレー、そして、10番の個人技による攻撃が目に付いた。
1回戦も先制後には至るところでゆっくりとさりげない時間の使い方で相手を焦らしていた。少なくなる残り時間と反比例して大きくなる相手の焦り、単調なサッカーになってしまったところを往なして試合終了。やはり、ゲーム経験値の高い大学生チームだと感じた。
こうなると、ヴェルスパが戦う上でも非常に大切になってくるのが「先制点」。
とは言え、前がかりになることで招くカウンターの危険度を高めることはしたくないし、ゴール近くでセットプレーを与えたくない。やはり、前後半の70分で相手をじっくりと見ながらのゲームマネジメントが重要になるのか。互いにそれほど多くのチャンスは作れないと思うのでロースコアの試合展開が予想される。
そして、ヴェルスパにとって今日の試合は「内容」ではなく「結果」が全て。
もし、来週の入替戦へと進むようなことになれば、3年分のプレッシャーが選手たちを襲い今日以上に難しい試合になるはず。だからこそ、今日で決着を付けたい!!
10時ちょうど、運命のキックオフの笛が鳴る。
うーむ、全くと言って良いほど昨日のサッカーができてない。
相手も慎重な入りで前から来ているようには見えないんだが…焦りすぎなのか効果的にボールを運ぶことができず、前に急ぐあまり自らボールロストする場面が目立つ。
やはり、相手のプレッシャーと言うよりは己の中にある『勝ちたい!』と言うプレッシャーが最も影響しているのかもしれん…しかし、そこに打ち勝ってもらわねば、到底目の前の敵には勝てませぬぞ。
互いに様子見の色合いの濃かった前半は両チームとも得点機を作ることができず0-0で折り返す。
後半立ち上がり、いきなりのピンチが…
左サイドをスルスルと侵入され、CK付近からゴール方向へとドリブルを許し、シュートか?マイナスか?どちらが選択されても危険な位置。相手はライナー性のクロスを選択するも…ヴェルスパDFが僅かに触れたのか、このクロスはFWに合わず逆サイドへ流れて行った。ふぅ、危なかった…
直後、ヴェルスパにビッグチャンスが訪れる。
DF背後へのパス、バウンドするボールを上手く処理した姫野加がディフェンスと入れ替わるように抜け出し、GKと1対1となる。PA内やや右から放ったシュートは…すっぽりとGKの手に収まる。
1対1に弱い…うむ、ある意味いつも通りのサッカーができ始めているのかも(笑)
中央、楔を入れた展開から左サイドDF背後に出されたスルーパスに清水が反応、上手く受けてのシュートはネットを揺らし…たものの僅かにオフサイド!?
観客席からは『0.5点ぐらいくれないかしら♪』の声。
…同感♪
さらに釘宮のロングシュート、パスアンドゴーからの松本振り向きざまのシュートはそれぞれGKの守備範囲。フィニッシュまでの形は作れるようになったものの決定機とまではいかない。
相手も一瞬の隙を見逃さない。
自陣でのちょっとしたパスミスを危険な位置で奪われ、最後はインサイドでコースを狙われる。巻いたシュートは…枠上に外れ安堵の声がもれる…あぶねぇ。
DF陣は一息つく暇もないキツイ試合展開だけど頼む!踏ん張ってくれ!
更にピンチは続く。
カウンターからバイタルエリアで10が前向きにボールを受け、左前方にドリブルしながらフリーでシュート…が、闘将松本のスライディングがギリギリ間に合いブロック、弾かれたボールはゴールラインを割り、CKとなった。
このCK、GK永松の前に相手は群がり、高いフワリとしたボールを放り込む。
クリアを誤れば即ゴールになりかねないこのハイボールに対して、ヴェルスパ選手が一斉に反応するも、5が頭一つ抜けだし、至近距離からヘッド!!
(クッ…やられた)
ガンッ!!!!とクロスバー直撃!!
しかし、まだボールはゴール前の混戦の中、ピンチは続く。
このボールを再びシュートされるが、どこからともなく水色のユニがスライディングブロック。
三度跳ね返ったボール、シュートを打たれるものヴェルスパのユニフォームが身を投げ出し、シュートブロック。こぼれたところをクリアしてこの最大のピンチを乗り切った。
「私、勝利の女神なんですよ♪」
試合前、応援に来てくれた羊兄嫁が横断幕を付けながらそう話してたな…
今のが入らない…ツイてる…今日はツイてるのかも知れん。
0-0のまま後半も終了、10分ハーフの延長戦へと突入した。
ふぅ、大学生相手に中学生組がよく頑張っているな。
尾崎は相手に跳ね飛ばされながらも食らいつき、周りのヘルプを待つこと無く果敢にボールを奪いに行ってたし、清水も積極的にドリブルを仕掛け、大学生相手に一歩も負けていない姿を見せてくれている。
後藤も苦手な守備を精一杯こなし、決定機を作らせることはそう多くなかった。ただ、PAギリギリで相手を倒したときはPKかと思い心臓が止まりかけました(笑)
大迫は多分、持っているものを昨日の試合で全て出し尽くしたと思うので…今日の不出来は仕方ない(笑)
延長前半、最終ラインからヴェルスパゴール前にロングボールを放り込んでくる相手、セカンドボールも上手く拾えず連続した展開を許す。そして与えてしまったCK、再びGK前の混戦に放り込まれる。
しかし、入らない、何度シュートを打たれたことだろう…それでも入らない。ここでも全員が身体を張り、ゴールを許すことなく乗り切った。
だが、この劣勢にヴェルスパ選手たちにも焦りが見え始める。相手同様、簡単にロングボールを放り込みマイボールをロストするシーンが目立ち始めた。
しかし、すぐさま監督から、『日頃してないことをするな!下で勝負するんだろ!』と指示が飛ぶ。
この声に再びリズムを取り戻し、攻撃の形を作り始めたところで延長前半が終了する。
流れは悪くない。あと10分でなんとか…でないと、苦手なPK戦になってしまう…(泣)
延長後半、一つ一つのマイボールを大事に運び、相手ゴールに迫るヴェルスパ。
GK永松から森山・清末、さらには姫野杏・後藤・松本・高本を経由して、攻撃陣へと願いの込めたボールが運ばれる。そして、作り出したシュートチャンスに…打てない、いや、打たない!?
「打ってくれよー!!!エリア内だぞ!!」と誰かのおじいちゃんが叫ぶ。
確かに…打たなければゴールは生まれないし、最悪、シュートで終わりたいとこよな。
刻々と進む時計の針、10分とはこんなに早いものなのか!?
早く、でも、焦らずに正確に…と相反する思いが頭を駆け巡る。誰か何とかしてくれ…誰でもいい…頼む…
延長後半残り1分、中盤でのパス交換から相手陣内に入ったところで松本ボールを受け、前を向く。
と、次の瞬間、この試合何本目だろうか…姫野加が猛ダッシュ。
2人にしか見えないスペースだったのだろうか…走りこむ姫野加の目の前にポトリと供給された松本からのパス。二人いた相手DF陣は完全に後手を踏む…
DFの態勢が整わない間にPAへと侵入し、フリーでシュート体制に入ったところで飛び出したGKから思い切り軸足を引っかけられ倒される…!?
大きな笛とともに主審がPKスポットを指す。
ほぼ、ラストプレーと思われた時間帯でヴェルスパはPKを獲得した。
「ヨシッッッ!…誰が蹴るんだ!?」とベンチとピッチを交互に見ていると、主将の松本がベンチを見ている、そして監督が右足を振るゼスチャー。
ザワザワとしたざわめきが終わると、次第に静寂に包まれていくスタジアム。
松本はボールをセットし、やや下を向いたまま、しばし動かない…
そして、全てのものが静止し、それぞれが皆、様々な想いでこのPKを静かに見守る…
---------
今から4年前の2013年12月、HOYOスカラブが突然解散した。
居場所を失った多くの選手が新天地を求め、チームを去ることになった。
それから2ヵ月後。
今のチームが立ち上がったものの登録選手は10名、カテゴリーも九州リーグではなく8人制の県リーグからの再出発となった。
時には3人しか練習に集まらず…
時には7人で試合に臨むことも…
しかし、この環境に嘆くことなく、『この仲間たちとサッカーを続けたい』一心で、来る日も来る日も粛々と練習し、最初のシーズンは終了した。
2015年には後藤、大迫、清水らの中学生組が入団、改めて11人が揃う喜びを感じることができた。
そして、県リーグも今年から11人制に変更され、解散してから初めて『普通のサッカー』が出来る環境となった。
この年の県リーグを初制覇し、初めて九州リーグへの挑戦権を得ることができた。
地元中津開催の第13回チャレンジカップ。東海大五、セレソン都城と撃破し、2勝するも昇格できないと言う「ナカツの悲劇」を味わうことになった。
そして、2016年、県リーグを連覇。
再び、九州リーグ昇格の挑戦権を得て、佐賀県開催の第14回チャレンジカップ。初戦で東海大熊本星翔と対戦。
残り5分まで2-1とリードしていたものの、そこから2失点し、逆転負けと言うまさかの展開、これがあの「まサガの悲劇」…
この瞬間、羊のサッカー人生の針が止まったかのように思えた。
でも、ここまで這い上がって来たんだ…また、同じ場所に戻り、時を刻もうぜ…
----------
この静寂のなか、一人、松本だけが動き出し、助走を取る…
そして、再び、ゆっくりとボールに向かい走り始め、ヴェルスパを応援する全て人の想い、願い、希望が込められたPKは…
(頼む…頼む……)
GKの逆を突き、ゴールに突き刺さる!
「ッシャーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
大歓声に包まれる中、全ての選手たちが1つに集まり、抱き合い、笑顔を見せる…一方で管理人は泣いた、涙が止まらなかった…
…再びカチコチとチャレンジリーグへの針が動き始めた気がした。
そして、そして、試合終了の笛。
チーム発足後、このレディースチームを心から支えてくれたチームスタッフと保護者ならびに関係者、サポーター。
そういった方々に今日の勝利をプレゼントして、喜びを分かち合いたいです!
【九州リーグ2部昇格】
でも、ヴェルスパ大分レディースにとっては、まだまだ道半ばです。
2018シーズンも今までと同様、温かいご支援、ご声援をいただけますようお願いします。
そして、選手の皆さん、本当におめでとうございます!!
○ヴェルスパ大分 1(延長)0 福岡大学○
得点者:松本
2013年
初めてみんなの姿を観戦したアウェイ愛媛
一人で応援したアウェイ世田谷で試合後の相手エールに対しエールを返した私に「ありがとうございます」と言ってくれたみんな
そして入れ替え戦を戦うことすら許されなかった試練
2014年
冷たい雨のなか土のグランドの県リーグでプレーしていたみんな
一昨年
中津で2勝するも昇格できない試練
昨年
佐賀で無念の逆転負けの試練
今までみんなと一緒に
心から笑えたことがなかった私でしたが
ついに喜びを分かち合うことができました♪
本当に本当に本当に
おめでとうございます\(^o^)/
選手、スタッフ、ご家族の皆様の
今後益々のご活躍とご健勝をお祈りしています。
2018シーズンも頑張ってください!
いつもありがとうございました!
きっと選手たちの背中を押す声援だったと思います、本当に感謝いたします。
ブログでも書いていますが、まだまだ道半ばではあります、引き続き、ご声援頂けたら幸いだと思っています😄✌
また会いましょう♪
大和さん、長い長い4年間
一緒に諦めずに戦ってくださり
本当にありがとうございました!
やっと、やっと九州リーグを
掴み取ることができました。
皆さんと笑顔で
喜ぶことができました!!
ヴェルスパ大分結成後たくさんの人に
応援されるチームを目標にここまで
歩んできました。
ステージがどこであろうと応援してくださる
大和さんの存在は
私たちにとってすごく
心強いものでした。
諦めずに頑り続けなければと
奮い立たせてもらいました。
そして今回たくさんの方に応援して頂き
昇格後はお祝いの言葉を頂き、
応援されるチームに少し近づけて
いるような気がして
嬉しく思っています。
これから先もずっと
ヴェルスパ大分レディースの試合を見て
選手を見て、応援したい!と思って
いただけるような魅力のある強いチームを
目指していきます!
これからも見守っていてください。
そして選手、スタッフだけでなく
みんなで掴み取った九州リーグにもぜひ
来てくださいね!
寒い中声を出し続けてくださり
本当にありがとうございました!
約4年間、私達のために声を出し続け、
一緒に戦って下さりありがとうございました。
チャレンジカップは、今回で3度目の挑戦。
正直、緊張とプレッシャーでいっぱいでした。
でも、大和さんの声援を聞くと、
「また、この場所に戻ってこれた」
と約4年間の思い出が溢れだしてきて
みんなとサッカーが出来る喜びを噛み締めながら
プレーすることができました。
2試合とも本当に苦しい試合でしたが、
大和さんの目の前で「昇格」を決めることができ、本当に嬉しく思います。
まだまだ、ヴェルスパ大分レディースは、
上を目指し強くなっていきますので
これからも応援よろしくお願いします!