『ゆりちかへ』~ママからの伝言~
著者:テレニン晃子
メロ評価:
ママは泣いています。ほんとうに辛いです。
ママの体はよくなりません。
せっかくゆりちかを産んで、せっかく完全に可愛い赤ちゃんを産んで、
赤ちゃんにはお母さんが絶対絶対必要なんですけど、
そばにいてほんとうに教えたいことがあるんですけど、
いっぱい話したいことがあるんですけど・・・
ママはあなたといっしょに生きることができないみたいです。
どうして、あなたを残して死なないといけないのか。
そんな!ママは死にたくないです、死にたくないです。
テレニン晃子さんはロシア人の男性と2002年に結婚して、翌年、妊娠中に重い病気を発症。骨髄のガン。
がん治療を受けて寿命を伸ばすことを選べば、妊娠を諦めなくてはいけない。
でも、晃子さんは自分の寿命より子どもの命を、寿命は短くなっても、夫のために子どもを残すことを選択。
晃子さんはゆりあちゃんに伝えたいこと・残したいことがいっぱいあったけど、命が持たない。
だから、時間がある時はノートに気持ちを書きつづって、体調が悪くて書けない時は、テープに声を吹き込む。
それが、「ゆりちかへ」という本になったそうです。
自分に残された時間が短い中、愛娘へ送られているメッセージは、母親として、女性としての視点、温かさ、優しさに溢れていました。
ユーモアたっぷりに描かれており、不思議と死を感じません。
一方で、後半に載っている闘病日記。
壮絶な内容で、絶対に生きたい、でも生きることができない無念さ。
けれど夫と娘とできるだけ長く一緒にいたい思いが痛いほど伝わりました。
著者:テレニン晃子
メロ評価:
ママは泣いています。ほんとうに辛いです。
ママの体はよくなりません。
せっかくゆりちかを産んで、せっかく完全に可愛い赤ちゃんを産んで、
赤ちゃんにはお母さんが絶対絶対必要なんですけど、
そばにいてほんとうに教えたいことがあるんですけど、
いっぱい話したいことがあるんですけど・・・
ママはあなたといっしょに生きることができないみたいです。
どうして、あなたを残して死なないといけないのか。
そんな!ママは死にたくないです、死にたくないです。
テレニン晃子さんはロシア人の男性と2002年に結婚して、翌年、妊娠中に重い病気を発症。骨髄のガン。
がん治療を受けて寿命を伸ばすことを選べば、妊娠を諦めなくてはいけない。
でも、晃子さんは自分の寿命より子どもの命を、寿命は短くなっても、夫のために子どもを残すことを選択。
晃子さんはゆりあちゃんに伝えたいこと・残したいことがいっぱいあったけど、命が持たない。
だから、時間がある時はノートに気持ちを書きつづって、体調が悪くて書けない時は、テープに声を吹き込む。
それが、「ゆりちかへ」という本になったそうです。
自分に残された時間が短い中、愛娘へ送られているメッセージは、母親として、女性としての視点、温かさ、優しさに溢れていました。
ユーモアたっぷりに描かれており、不思議と死を感じません。
一方で、後半に載っている闘病日記。
壮絶な内容で、絶対に生きたい、でも生きることができない無念さ。
けれど夫と娘とできるだけ長く一緒にいたい思いが痛いほど伝わりました。