毎度、毎度、千葉のホテル・ブルーベリーヒルに泊まって何するの?
と聞かれるほど、よくでかけるのは、
「何もしないため」がその答えだと思えてならない。
これは、一時期、客船・初代「飛鳥」によく乗船したことが原因だ。
それまでの旅行といえば、綿密に旅程を計画し、荷物をできるだけコンパクトにカバンに詰め込んで、近ければマイカー、遠ければ航空機や新幹線で出かけていった。
それが、客船となると、ほぼ1週間前には、各人のスーツケースに思いつくまま荷物を入れて・・・もちろんタキシードやダンスシューズまで・・・郵船指定の宅急便で送ってしまい、当日はほぼ手ぶらで大さん橋に向かう。
1、2回目の乗船では、客室に配付される船内新聞をくまなく見て、船内各所で催されるイベントを追いかけ回していたが、3回目以降となると、逆に人のいないラウンジなどで海を眺めてティータイム、眠たくなれば寝て、食べたくなると食べる、ただただ何もしないこと、外界から遮断されていること、情報が押しつけられないこと、それらが贅沢なのだと身をもって知ってしまう結果となった。
飛鳥とブルーベリーを同等に考えたら、飛鳥ファンに怒られそうだが、何もしない贅沢を、今のところは、ブルーベリーがカバーしている。
さて、レイトチェックイン、レイトチェックアウトのプランをインターネット予約して、夜のアクアラインを抜けていく。
空には、薄曇りなのか、朧月が浮かんでいた。
オーシャンビューで、9時から遅めのディナー。
勝浦漁港水揚げのブリを使った前菜。
ご存知、いつものパン。
魚料理、サワラだったかな。
洋風茶わん蒸し。
千葉産ポークのソテー。
デザート。
コーヒー。
サウスヒルの建物に入ろうとすると、足元にゴソゴソ動くものがいる。
さすがに自然が豊かだ。大きなカミキリムシ。
庭園と山の茂みの間には、目を光らせたキョンがいた。
まだ、ちょっと寒そうなプール。
かなり遅めの朝食といおうか、早めの昼食といおうか。
とにかく、突然の予約だったせいで、プランとは違う、通常メニューのディナーに、朝食なので、あしからず。
いつも、ふわとろのオムレツ。
昔は、スパニッシュ・オムレツがお気に入りだったけど、今はメニューから消えてしまった。
トーストは、焼き具合がちょうどいい。
そして、アイスコーヒー。隣りにある馬場で速歩する馬を見ながら・・・。
遅めのチェックアウトして、
ホテルの敷地内にあるブルーベリー園で、ブルーベリー狩を楽しんだあと、ちょっと寄り道をしていたら、圏央道で夕闇が迫ってきた。
すると、雲の厚みの差で、空が二色に分かれた。
古代の人は、これを神のなせる業と思ったんだろう。
うみほたるに立ち寄ると、昨日と同じ、朧月が浮かんでいた。
実は、夏休み前の7月下旬、ホテルブルーベリーヒルへ、のんびりしに行った。
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