急な宿探しをしていたら、休前日にもかかわらず空室がありました。
それもそのはず、高崎市国民健康保険保養施設でした。
高崎市民御用達の保養所で、空きがあれば少し上乗せ料金で一般も利用できる宿です。
場所的には、群馬県伊香保温泉へ行く手前を山の中に入っていったところ。
平成の合併前、倉渕村といい、
農村振興事業で、せせらぎ公園建設中に、温泉が湧き出たことを契機として、
様々な温泉利用施設を村内に建てたのだそうです。
それだけに、建物の外観はおしゃれです。
入口を入ると、大きな下足箱があり、銭湯に来たような感じ、
その先には、朝食会場となる高天井のレストランと、日帰り入浴客用の休憩室、
さらにずずい~~っと、階段と廊下を進んでいくと宿泊室が並んでいます。
お部屋は、トイレ付き、バスなしの10畳。すでに布団が敷いてあります。
夕食は、郷土料理「おきりこみ」の鍋付きで、保養所らしい配膳です。
ちょっと奮発コースもあるようです。
(夕食会場)
ここの一番おすすめは、露天風呂・金泉(見出し写真)と内湯・銀泉。
見るからに鉄分を多く含む、ナトリウム・カルシウム塩化物強塩温泉で、
首までつかると、比重のせいか、体が浮く感覚になります。
有馬温泉の金泉・銀泉に匹敵するほど、湯温もほどよく、しんから温まりました。
曇天でしたが、部屋からの眺めはこんな感じ。
朝食も、値段の割には、バランスよく配膳されています。
赤丸のハムを食べたのは何年ぶりでしょう?非常に懐かしかったですね。
(朝食会場)
館内売店では、卵太郎の「たまごたっぷりプリン」を売っていたので、
食後のデザートとして、堪能しました。結構、地元では有名ブランドのようです。
ところで、富岡製糸場門前の商店街(城町通り商店会)で、
昔から土産物として有名といわれる、信州屋の絹しゅうまいを買いました。
8個入り760円。なかなか美味しかった。
(店舗)
倉渕村に気になる場所がありました。
司馬遼太郎の「街道を行く」シリーズの中に、
横須賀製鉄所(造船所)を建設した小栗上野介の話が出ていて、
幕府の要職を解かれ倉渕村に隠棲していたところ、
官軍に捕えられ、斬首された場所が、この村の河原ということでした。
詳しくは、史跡案内の看板をご覧ください。
顕彰会により「偉人小栗上野介、罪なくして此処に斬らる」の碑が建っています。
武士ならば、屋敷内にて切腹が作法とされる訳ですが、
強盗殺人犯扱いとも思える「河原にて斬首」した官軍側の意図は何だったのでしょう?
それから、旧倉渕村内には 114体の道祖神があるのだそうです。
実は、旧鎌倉郡内にも多くの双体道祖神があることが不思議といわれています。
藤沢市東俣野町には、「小栗」判官照手姫の伝承地が点在していますが、
何か因果関係があるのかなぁ?
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