市場からは姿を消したといわれるリンゴ「北斗」が、ついに今年限りの販売になってしまったようです。
とにかくこの北斗は、実に面倒な存在だったようで、一度は市場に出回ったものの、その性格、熟すほどツル割れ、尻割れが生じ、蜜が入ると芯にカビが発生する特徴を持っているため、市場には未熟のものが多かったようで不人気でした。
産直の熟したものを購入した最初は、芯にカビがあるのでビックリしましたが、そういうものほど甘くて食感も硬からず柔らかからずといった具合で魅了されていきました。
しかし、今どきのお客さんはそういった事情も分からないし、まして農業の厳しさなんてことも知りません。
クレーム社会といわれている中で、産地直売として、直に生産者と消費者がインターネットを通じてやりとりするのは、ある意味、リンゴを育てるよりも大変な労力がいるのかもしれません。
我が家では「北斗」が届けば、箱に入ったままやりっぱなしにするなんてことはしません。
届いてすぐに箱を開け、ひとつずつ、ポリ袋に封入し、野菜室に貯蔵します。
二世帯住宅なので、ある意味、冷蔵庫が2台あってよかったなぁ!って感じです。
常温では日持ちしない品種なので、短命なリンゴといえます。
まだ、購入受付していればと思いますが、芯にカビがあることを理解できるようなら、この最後の北斗(ここをクリック!)を味わってみてください。
やはり、リンゴ農家としては、市場安定している「ふじ」に特化してしまうんでしょうか。
何年お世話になっているのか忘れてしまいましたが、リンゴ農家の将来を考えながら、いろいろな種類のリンゴの栽培を手がけている方だったので、ホームページ(ここをクリック!)を見ると、一層そのご苦労がしのばれます。
ところで、木になる果樹は、木が古ければ古いほど、子孫を残すために実を大きく甘くする傾向があるといいます。
更新されてしまうのは惜しい限りですが、生き残りを考えると余計なコメントはできませんね。
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