散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

カールじいさんの空飛ぶ家

2009年12月12日 | ☆たまに娯楽
正直いって面白かった。
アニメ映画は、宮崎駿作品を必ず映画館で観ている。
ピクサー作品は、モンスターズインク、レミーのおいしいレストランを観て以来だ。
宮崎作品には、必ず歴史や文化に対する思い入れやメッセージが強くストーリーに表れるので、それを読み解くことも興味のひとつとなって、映画館に足を向ける。
ピクサー作品には、CG技術とアニメを合体させたような技術の高さと、アメリカらしく「願えば叶う」という「夢」を想い、苦難を乗り越えて実現させることが共通のメッセージになっており、それをどうキャラクターとストーリーを変えてアニメにしているかが興味のひとつだ。
ある意味、子どもでも大人でも理解できるよう、一緒に笑い、一緒に涙できるようにストーリーに含みや膨らみを持たせている。
クリスマスキャロルと違い、人間をデフォルメしたアニメらしいキャラクターで描いていることに好感が持てるし、アニメ映画として素直に受け入れることができる。

さて、今回は、ピクサー作品はじめての、人間を主役にしたアニメだ。
映画制作の発端となった「空飛ぶ家」が、そのまま題名となっているし、2万個ともいわれる色とりどりの風船により家が浮かんでいる絵も、CM等で流れているから、どんな話なのか?
主人公は「カールじいさん」だから、ドイツ系アメリカ人なんだろう?
ということをまず念頭に置いた。

で、上映が始まると、まず、赤ちゃんを運ぶコウノトリのシーンから、その赤ちゃんを創造する様々な空の雲たちが現れ、その中でも不器用な雲とコウノトリのやりとりが展開するという短編アニメが何の前触れもなくスクリーンに映された。
これが、結構よくできた話で笑えたし、ほのぼのとさせる。
そして、少年時代のカールじいさんが登場する。
冒険家、チャールズ・マンツに強く憧れる風船好きの少年という設定だ。
チャールズはイギリス系だとすると、いわゆる国民性というか、その性格付けが何かを意味している。
つまり「チャールズ」のドイツ語読みが「カール」な訳で、カールはそもそもその名付けた父母が、世界的な英雄、チャールズ・マンツにあやかり、少年カールに興味を植え付けたために、マンツおたくの少年に育ったと思える。
それから、数分の短い間に、カールとその最愛の妻・エリーの物語が展開され、それだけで完結した話になっている。
途中、エリーが子どもを生めないことを知る場面があり、ふたりが仲睦まじく寄り添って生きる道を選択したことをその後の場面で強く印象づけられる。
子どもが生めないとなると、代理出産や養子縁組などいとも簡単にやってしまうアメリカの国民性を知っていれば、その選択が今後何を意味するかの伏線になっているといっていい。
それ以降は、観てのお楽しみとしておこう。

とにかく、小学生以上なら容易に理解できるアニメなので、家族揃って出かけることをオススメしたい。

大人1人1800円はちょっと・・・と、敬遠してしまうかもしれないが、今はデフレの時代だけに、配給会社もあの手この手を繰り出している。
1日は、ファーストデーとして、1人1000円。
10日は、109シネマの日で、109系は1人1000円。
14日は、TOHOシネマの日で、TOHO系は1人1000円。
20日は、お客様感謝デーで、マイカル系は1人1000円。
神奈川県でいうと、夫婦50歳割引というのがあり、夫婦の一方が50歳以上であることを免許証などで証明すれば2人で2000円。
そのほか、様々なかたちで割引が行われ、実質、映画鑑賞料一律1000円時代がやってくるかもしれない。

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