散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

ALWAYS 続・三丁目の夕日

2007年12月01日 | ☆たまに娯楽
ALWAYS続・三丁目の夕日が興行ランキングのトップにいる。鈴木オートの一人息子・一平が昭和32年生まれだから、ここに登場する子供たちは、ほぼ団塊の世代なのだ。団塊の世代をターゲットにすればヒットするというのは商品開発の常識だそうだが、この映画のヒットもあながち否定はできない。それにしても、1作目の大ヒットを受けて、2作目を撮るのはかなりハードルが高かったと思う。その分賛否もいろいろあったが、問題は原作の漫画「三丁目の夕日」を読んだ上で映画のウンチクは語ってもらいたいということ。たぶん、漫画が面白くないと感じた人は、イコール映画を面白くないと感想を持ったに違いない。とにかく、シリーズものとして見れば感動もの。軸となる背景が東京タワーから日本橋に変わっているが、戦争の残した見えない傷と復興していく日本、貧困や貧乏から少しずつ豊かになっていく人々のほのぼのとした人情が伝わってくる。
毎日、殺人事件があり、社会を代表すべき立場の人のお詫びがあり、格差の拡がりと、働かなくても儲かることはないかと考えている人の多いこと‥‥一生懸命働く人、正直者が馬鹿を見る世の中になったのは何故なのか?映画の中で、竜之介に賞を取らせようと詐欺師になけなしの金を盗られても、若者の働いて返すという言葉を信じる三丁目の人々の気持ちを、今の私たちは持っているんだろうか?
今朝、テレビで独立行政法人を潰す!と息巻いている政治屋がいた。そいつは親の地盤を引き継いで世襲代議士になった「先生」だ。国や行政機関が肥大化したのはその先生の親が議員だったときに法律化したものだし、肥大化したものをスリムに見せかけるために独立行政法人という制度をつくって、本体から株分けしたものだ。天下りや議員関係者の受入先なのが問題視されるようになり、いかにも世論を味方につけるかのような振る舞いは腹立たしい。今は国費を食いつぶす議員ばかりだが、戦後復興期の日本では私財をなげうって活動する議員が多かった。偉そうなことばかりいう議員先生には、ぜひ支給された国費を返納し、選挙にはまったく縁もゆかりもないところから立候補してもらいたい。それで選挙に勝てたなら、あなたの言っていることが正しいと証明されることになる。
ALWAYS続・三丁目の夕日は、そんな俗な話しから逃れたいという心に、暖かな気持ちをもたせてくれる。不覚にも流れる涙は、決してノスタルジーばかりではないと思う。

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