県博と紅花

馬車道にある神奈川県立歴史博物館で「足柄の仏像」展を開催しています。
この県立歴史博物館は、国の重要文化財に指定されている「旧横浜正金銀行本店」の建物です。
横浜正金銀行は、貿易取引の決済と貿易金融を主な業務とした特殊銀行で、日本銀行と並ぶ金融機関でした。
上は歴博のキャラクター「パンチの守」が迎えている正面入り口。
博物館の入場口は裏手になります。

展示室に入ると、ほぼ真っ暗なエントランスに展示のテーマを代表する何かがスポットライトに照らされています。
次の間に入ると広い展示室に仏像が並んで展示されており、ひとつひとつをじっくり見ていると、同じ仏像でもその姿かたちや顔立ちが違います。
いつも思うことなのですが、パトロンがいて、その依頼を受けて、仏師が仏像を彫り上げるとして、そのモチーフというかモデルはだれなのかと考えると、やはりパトロンに似せるようにしているのではないかと・・・。
そう解釈しながら、体型や顔に特徴があると、四頭身とか、めちゃゆがんでいるとか、引き渡しの際に揉めなかったかなとか、なかなか楽しく見ることができます。

今回の展示の中で、ぜひご覧になっていただきたいのは「他阿真教坐像」です。
他阿真教（たあしんきょう）上人は鎌倉時代の浄土僧で、一遍上人を初祖とする時宗の二代目。
一遍上人没後、彼により教団が形成されたため、実質上の時宗開祖とされます。
なんと、83歳でこの世を去りますが、この像は82歳のときに制作され、その精緻さにしばらく見とれてしまいました。

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ランチ場所を求めて、馬車道通りをウロウロ。
結局、むかし関内に勤めていた頃、よく通った「紅花」に行きました。

サンプルもメニューも、数十年前とまったく変わらず、価格以外はときが止まったままでした。

店の中には、定連さんばかり、昼飲みしています。

さて、ランチの登場。
ライスを半分にしてもらい、いやぁ、懐かしい～～！エビチリもプリプリ、うまい！

お姉さんも、黒電話も健在でした。

ダイヤルをまわす黒電話、今どきの人に、電話をかけることができるかなぁ？

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ところで、Youtubeで「犬神家の一族（1976年版・ここをクリック！）」を角川シネマコレクションが２週間限定公開しています。
テーマ曲とともに、この映画を見に行った二十歳のころのことを思い出させてくれました。
おかげで、横溝正史の文庫本をいろいろと読み漁りましたっけね。