散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

遠望・富士山2020.09.11(瀬谷区よもやま話2)

2020年09月12日 | ☆撮!富士 #Fuji

昭和44(1969)年10月1日の瀬谷区誕生の際、瀬谷区は 5つの町で構成されていました。
瀬谷町(1042.76ha)、二ツ橋町(69.12ha)、宮沢町(96.00ha)、阿久和町(277.69ha)、三ツ境(69.12ha、昭和37年の町界町名地番整理事業で阿久和町の一部から新設)です。
さて、7年後の令和9(2027)年に旧上瀬谷米軍通信施設の跡地で国際園芸博覧会が開催されます。
市街化調整区域での土地区画整理事業施行の特例も得て、博覧会後の土地利用計画の策定についても進み、ホームページ(ここをクリック!)で進捗状況が順次公表されています。
区画整理区域と事業区分や利用範囲は、ほぼこんな感じのようです。

町名地番整理事業が行われていない「瀬谷町」は、下図の黄色部分で、上図と重ね合わせて推測できる土地区画整理事業地の範囲は、現行の道に沿うものと仮定すると点線あたりだと思われます。
居住や営業者のいる建物やすでに整備されている森・公園は除外されているようです。

「郊外部の再生に資する新たな活性化拠点の形成を目指し、民有地、国有地、市有地の混在を解消するとともに、農業振興と都市的土地利用を行う土地を集約し、基盤整備を一体的に推進するため」に土地区画整理事業を計画実施するものと、ニュースに書かれています。
事業区域内は、道路・交通、上下水道、電気・ガス・通信など公共インフラを整備し、土地区画についても形状や地番をバランスよく整然と並べ、事業経費を差し引いた土地相当分を土地所有者に換地するなどします。
土地利用の色分けを地図に重ね合わせてみると、こんな感じでしょうか?

「まちづくり=町作り」という意味で、メタ坊なりに検討してみます。
町名地番整理事業は、土地利用や形状をそのままに、町(法務局では大字)を新設して、地番のみを1番から振り直すことで土地や住所をわかりやすくしようというものです。
土地区画整理事業の場合、町を新設しなければ、区域内にある瀬谷町5400番台~7900番台の地番か、今までに瀬谷町になかった地番、例えば10000番台の地番に支番を付けた番号で振り直すことになります。
横浜市町界町名地番整理方針(昭和38年8月)には、新設する町の規模を「5万坪内外」、丁目を付けた町を新設するときは1~4、5丁目で「20万坪内外」としています。
この基準に従って、メッシュ化してみたのが下図です。5万坪は、16.50ha。

これにより、町を新設する場合の問題点が見えてきます。
もし、点線で囲んだ土地区画整理事業区域内だけで新設すると、一里山ゴルフセンター(瀬谷町5586番地)、細谷戸ハイツ(代表住所:瀬谷町5812番地)、上瀬谷小学校(瀬谷町7140番地)、八王子街道に接する部分や瀬谷市民の森に「瀬谷町」が残り、いわゆる飛び地が発生します。
また、隣接の旭区部分をそのままか、別名称の新町を設定するか、瀬谷区の新町に含めて区の境界線を変更するという問題も生じてきます。
夢のようなプランに踊っていると、基本的なことが見えなくなり、気づいたときには手遅れ・・・なんてね。
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瀬谷区よもやま話1(ここをクリック!)


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