いろいろと取りざたされつつ、お蔵入りになるのかと思っていたリメイクドラマが解禁、放映され始めました。
2020年に制作、有料配信されたものの、主演の伊藤健太郎さんが自動車事故を起こし、対照的な役柄を演じた清原翔さんが病気療養に入るというタイミングの悪さが重なり、今に至ったようです。
ドラマの第1回を見てみると、1991年の東京ラブストーリーとはまったく違う展開で始まります。
大筋の人物設定は引き継いでいるものの、その性格の違いを現在の空気感で増幅すると、映像のクリアさもあるし、テレビドラマではなく映画として場面を捉えているのも新鮮で、こんな描き方になるんだなぁと感心します。
以前にもコメントしましたが、当時と現在の大きな違いは「電話」と「時計」にあると考えています。
そして、今回は「スマホ」がドラマのアイテムとしてはっきりと登場します。
それが、LINEでつながるのか、電話でコンタクトするのか、その使いようで人と人との距離感を表現しているのも面白いと思います。
突然「温かいコーヒーが飲みたい」とメールし、居場所を地図で示すのも今だからできること。
何よりも東京ラブストーリーにとって、一番重要なアイテムでもあり、ロケーションは「東京タワー」。
スカイツリーでは画角に収まらないせいもあるのかもしれませんが、赤い塗装が「恋」や「愛」の持つ熱さを感じさせます。
エンドロールで、伊藤健太郎さん、石橋静河さんと名が続きます。
しかし、第1回を見ただけでも主役は石橋さんではないかと感じました。
「1991年版の映像を見ずに、台本だけを読み込んで、自分なりに演技に集中したい」と語っていたとおり、お蔵入りにするには惜しいドラマって関係者はみな思っていたんでしょうね。
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