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「感染症の流行は、社会と環境の間におけるバランスがくずれた結果
もたらされる問題のひとつである。」
鬼頭宏著『環境先進国 江戸』という新書に、こう書かれています。
「死亡は気候変化や病原菌の存在によって自動的に生じるというものではない。
感染症についてみれば、
病原体の存在そのものと病原性の強さ(病原体要因)が第一に重要であるが、
それが人に対して病気を発症させ、死に至るまでには、
宿主の免疫、体力、行動、慣習(個体要因)が鍵となっており、
さらに栄養供給、社会資本、予防態勢、医薬技術、生活水準(社会要因)、
気候条件、地理的条件(環境要因)が影響を及ぼしている。」
また、
「感染症はさまざまな微生物------細菌、リケッチア(原核生物)、
ウィルスなどが人体に侵入して引き起こす病気である。
疫病は病原体の存在がなければ発生しない。
しかし、それがあれば病気が発生し、社会に流行し、最悪の場合、
大勢の人々を死に至らしめるのかというと必ずしもそうではない。
気候変動などの自然条件の変化、
産業廃棄物による環境の物理的、科学的な質の悪化は、
病気の発生と流行を容易にするだろう。
さらに複雑であるのは、医療・医薬の技術標準、社会制度、
生活習慣・生活水準などの個人・家庭の属性によっても異なってくる。」
さて、自分の置かれている環境を、
これら一つ一つに当てはめてみてみましょう。
諸外国に比べて、環境に恵まれていることに気がつくはずです。
蛇口をひねれば、そのまま飲める水が出てくる。
偏った好き嫌いがなければ、バランスの取れた食事がとれる。
冷蔵庫、洗濯機、エアコン・・・ごみ収集、下水処理・・・
国民皆保険による医療体制・健診制度、豊富に並ぶ安全な売薬。
マスコミがやたら恐怖心をあおりたてますが、
握手や抱擁、そしてキスなど、社交習慣にない日本では、
イタリアなど欧米のような感染の急増は考えられません。
現政権だけではなく政治そのものが信用・信頼を失くしていること、
それが不安を増幅しているのでしょう。
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